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読んで、感じて! 古典みゅーじあむ 全5巻セット 根来 麻子(編著) - 文学通信
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読んで、感じて! 古典みゅーじあむ 全5巻セット (ヨンデカンジテ コテンミュージアム ゼンゴカンセット)

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発行:文学通信
四六判
並製
価格 7,500 円+税   8,250 円(税込)
ISBN
978-4-86766-080-5   COPY
ISBN 13
9784867660805   COPY
ISBN 10h
4-86766-080-9   COPY
ISBN 10
4867660809   COPY
出版者記号
86766   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年12月6日
書店発売日
登録日
2025年3月4日
最終更新日
2025年3月4日
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紹介

ようこそ、古典みゅーじあむへ!
古典文学を、もっと身近に、もっと気軽に楽しんでほしい。
そんな想いから、生まれた5冊シリーズ「古典みゅーじあむ」。

このISBNでは全5冊を箱入りで注文できます。

推薦・渡部泰明(国文学研究資料館館長)
「探してごらん。古典は、いつも、君のそばにあるよ。」

[特色]
「くらし編」「たべもの編」「どうぶつ編」「ことば編」「もののけ編」の五冊シリーズ
①古典のエピソードを全12章(各4話)で紹介。どこから読んでもOK!
②学校で習う作品から、少しマイナーな作品まで、幅広い古典作品を収録!
③各エピソードにある 「声に出して読んでみよう」で原文の音読に挑戦!
④収録作品の読書案内&年表つき!
⑤全文ふりがなつき(小学校高学年~)
対象は小学校高学年~大人まで。1話2分で朝読にぴったり!

目次

第1巻 くらし  ISBN978-4-86766-061-4
第2巻 たべもの ISBN978-4-86766-062-1
第3巻 どうぶつ ISBN978-4-86766-063-8
第4巻 ことば  ISBN978-4-86766-064-5
第5巻 もののけ ISBN978-4-86766-065-2

前書きなど

はじめに



古典みゅーじあむへ、ようこそ。この「たべもの編」では、昔の人々の食事風景をのぞいてみることにしましょう。毎日のごはんやおやつは、私たちにとって大きな楽しみのひとつです。「今日の晩ごはんのメニューは何かな?」とわくわくしたり、大好きなおやつが待っていると分かれば、寄り道せずにまっすぐ家に帰ったりすることもありますよね?また、誕生日などの特別な日に食べるケーキや、お正月の特別なごちそうも、楽しみのひとつになっています。

古典の中の人々も、私たちと同じように、毎日ごはんを食べ、時にはスイーツも味わい、特別な日にしか食べられないメニューを楽しみにしていました。もちろん、奈良時代から江戸時代までの長い期間の中で、食べものの種類や食事の習慣は大きく変わりましたが、いつの時代も、「食べる」ことは人々の大きな活力になっていたのです。

現代では、手に入る食材も豊富で、料理にも多くのバリエーションがあります。日本にいながらにして、イタリア料理やフランス料理、エスニック料理など、世界各国の料理を食べることができますね。だからこそ、日本ならではの「日本食」に、ふたたび注目が集まっているわけですが、日本食のルーツとなる料理やその材料などが、古典の中にはたくさん出てきます。たとえば、「うなぎ」。奈良時代にはすでに食べられており(第1章①)、江戸時代にはかば焼きもできました(第12章②)。また、日本食の代表に挙げられる「お寿司」は、現代では少々高級なイメージもある料理ですが、では、江戸時代はどうだったのでしょうか?第10章(③)を読んでみてください。

普段の食事だけでなく、スイーツ事情も気になります。サトウキビから作る砂糖が一般に普及したのは、実は、江戸時代になってからのこと。それまでは、甘いものといえば、もっぱら果物でした。そんな中でも、貴族たちのおやつには、植物の樹液を煮詰めて作ったシロップ(甘葛)を使った甘いお菓子が登場します。中には現代の和菓子のルーツになったものもありますが、当時はもちろん、一握りの人々だけが楽しめる、最高級スイーツでした(第4章②・第5章①)。

また、古典の中の食べ物・食事に注目してみると、昔の人がどんなものを食べていたかだけでなく、「食べ物や料理にどのような思いを込めていたか」ということもみえてきます。第2章で紹介する桃やみかん(橘)には、特別な不思議な力が宿っていると考えられていましたし、第4章①に出てくる「若菜」は、現代にも残る「七草がゆ」のルーツです。昔の人々にとって食べ物は、健康や長寿などの願いを託す、大事な存在でもあったのです。

どのページをめくっても、とにかくおいしそうなエピソードばかりですので、おなかが空いているときに読むのは危険かもしれません。手元にお気に入りのおやつを用意して、くつろぎながらゆっくり読んでください。

著者プロフィール

根来 麻子  (ネゴロ アサコ)  (編著

和歌山県生まれ。大阪市立大学(現・大阪公立大学)大学院文学研究科後期博士課程修了。現在は、甲南女子大学文学部准教授。専門分野は、奈良時代の文学、ことば・文字。幼少時から、昔話や民話、落語などの「おもしろいお話」に親しむ。中学・高校時代に古典や歴史の授業を受ける中で、昔の人々のくらしや文化に興味を持ち、大学では国文学を専攻。好きな古典作品は『古事記』。

上鶴 わかな  (カミヅル ワカナ)  (

鹿児島県生まれ。大阪市立大学(現・大阪公立大学)文学部国語国文学コース出身。現在は、フリーの編集者として活動。主に小中学生向け教材の原稿執筆・編集・校正に携わっている。Webサイト「古典作品登場人物名鑑(https://koten-meikan.com/)」も運営。古典に本格的に興味を持ったきっかけは、小学生のころに親戚から百人一首かるたとその解説マンガをもらったこと。好きな古典作品は『宇治拾遺物語』。

上記内容は本書刊行時のものです。