書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
読んで、感じて! 古典みゅーじあむ 全5巻セット
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年12月6日
- 書店発売日
- 2024年12月6日
- 登録日
- 2025年3月4日
- 最終更新日
- 2025年3月4日
紹介
ようこそ、古典みゅーじあむへ!
古典文学を、もっと身近に、もっと気軽に楽しんでほしい。
そんな想いから、生まれた5冊シリーズ「古典みゅーじあむ」。
このISBNでは全5冊を箱入りで注文できます。
推薦・渡部泰明(国文学研究資料館館長)
「探してごらん。古典は、いつも、君のそばにあるよ。」
[特色]
「くらし編」「たべもの編」「どうぶつ編」「ことば編」「もののけ編」の五冊シリーズ
①古典のエピソードを全12章(各4話)で紹介。どこから読んでもOK!
②学校で習う作品から、少しマイナーな作品まで、幅広い古典作品を収録!
③各エピソードにある 「声に出して読んでみよう」で原文の音読に挑戦!
④収録作品の読書案内&年表つき!
⑤全文ふりがなつき(小学校高学年~)
対象は小学校高学年~大人まで。1話2分で朝読にぴったり!
目次
第1巻 くらし ISBN978-4-86766-061-4
第2巻 たべもの ISBN978-4-86766-062-1
第3巻 どうぶつ ISBN978-4-86766-063-8
第4巻 ことば ISBN978-4-86766-064-5
第5巻 もののけ ISBN978-4-86766-065-2
前書きなど
はじめに
古典みゅーじあむへ、ようこそ。この「たべもの編」では、昔の人々の食事風景をのぞいてみることにしましょう。毎日のごはんやおやつは、私たちにとって大きな楽しみのひとつです。「今日の晩ごはんのメニューは何かな?」とわくわくしたり、大好きなおやつが待っていると分かれば、寄り道せずにまっすぐ家に帰ったりすることもありますよね?また、誕生日などの特別な日に食べるケーキや、お正月の特別なごちそうも、楽しみのひとつになっています。
古典の中の人々も、私たちと同じように、毎日ごはんを食べ、時にはスイーツも味わい、特別な日にしか食べられないメニューを楽しみにしていました。もちろん、奈良時代から江戸時代までの長い期間の中で、食べものの種類や食事の習慣は大きく変わりましたが、いつの時代も、「食べる」ことは人々の大きな活力になっていたのです。
現代では、手に入る食材も豊富で、料理にも多くのバリエーションがあります。日本にいながらにして、イタリア料理やフランス料理、エスニック料理など、世界各国の料理を食べることができますね。だからこそ、日本ならではの「日本食」に、ふたたび注目が集まっているわけですが、日本食のルーツとなる料理やその材料などが、古典の中にはたくさん出てきます。たとえば、「うなぎ」。奈良時代にはすでに食べられており(第1章①)、江戸時代にはかば焼きもできました(第12章②)。また、日本食の代表に挙げられる「お寿司」は、現代では少々高級なイメージもある料理ですが、では、江戸時代はどうだったのでしょうか?第10章(③)を読んでみてください。
普段の食事だけでなく、スイーツ事情も気になります。サトウキビから作る砂糖が一般に普及したのは、実は、江戸時代になってからのこと。それまでは、甘いものといえば、もっぱら果物でした。そんな中でも、貴族たちのおやつには、植物の樹液を煮詰めて作ったシロップ(甘葛)を使った甘いお菓子が登場します。中には現代の和菓子のルーツになったものもありますが、当時はもちろん、一握りの人々だけが楽しめる、最高級スイーツでした(第4章②・第5章①)。
また、古典の中の食べ物・食事に注目してみると、昔の人がどんなものを食べていたかだけでなく、「食べ物や料理にどのような思いを込めていたか」ということもみえてきます。第2章で紹介する桃やみかん(橘)には、特別な不思議な力が宿っていると考えられていましたし、第4章①に出てくる「若菜」は、現代にも残る「七草がゆ」のルーツです。昔の人々にとって食べ物は、健康や長寿などの願いを託す、大事な存在でもあったのです。
どのページをめくっても、とにかくおいしそうなエピソードばかりですので、おなかが空いているときに読むのは危険かもしれません。手元にお気に入りのおやつを用意して、くつろぎながらゆっくり読んでください。
上記内容は本書刊行時のものです。
