書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
文明と戦争の誕生
国家、この栄光と残酷を生み出すもの
- 出版社在庫情報
- 不明
- 書店発売日
- 2025年10月10日
- 登録日
- 2025年9月6日
- 最終更新日
- 2025年9月6日
紹介
中国、ギリシア、イスラム世界、ムガール帝国、ロシア、チベット──。
知られざる歴史を明かす名著から、国家史に貫く人類史最大の難関、「文明と戦争」という絶対矛盾・二律背反の構造を独自の視点で読み解く。世界連邦共和国を統整的理念とする著者の、六十余年にわたる世界史研究の集大成。
目次
序論
Ⅰ 中華世界における文明と野蛮の誕生とその構造
戦国期の長城に関する歴史書や諸子百家の書物を読む
Ⅱ 奴隷制ギリシア社会とエーゲ海とアジア・エジプト
ヘロドトス『歴史』(岩波文庫全三冊)を読む
Ⅲ イスラーム世界の「王権・都市・遊牧民」の不思議な関係
イブン=ハルドゥーン『歴史序説』(岩波文庫全四冊)を読む
Ⅳ サマルカンド遊牧王子、ムガール帝国を建国
バーブル自伝『バーブル・ナーマ』(平凡社東洋文庫全三冊)を読む
Ⅴ ロシア革命に永久革命の夢を託したユダヤ人
中澤孝之『ロシア革命で活躍したユダヤ人たち』(角川学芸出版)を読む
Ⅵ チベット人の敬虔な精神世界とその破壊
ナクツァン・ヌロ著『ナクツァン──あるチベット人少年の真実の物語』(集広舎)を読む
参考地図
あとがき
前書きなど
人間の生・性は本来悪でもなければ善でもない。だから、善にも悪にもなれる。人間は、数千年前から、「国家・文明・野蛮な戦争」を三位一体として生み出した。この三者は「絶対矛盾の自己統一」の関係にある。近現代に入ると、高度の科学技術を使って、善も悪も爆発的に登場し発展した。戦争や紛争が続発し、多くの国に独裁者が跡を絶たない。(中略)昔、一九八〇年代、北京の中国人民大学の歴史家が、私にふと言った。「人の世は善が進めば、同時に悪も進む」と。忘れがたい。今や、「国連を基盤とする世界共和国」の誕生こそが、救いの神であろう。本書が試みるような世界史の批判的検討や、未来の人類世界へ展望を経て、今、改めて「人間とは、いったい何ものなのか」と問い返す必要がある。
《本書「序論」より》
上記内容は本書刊行時のものです。
