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〔中国文化大革命論文集〕 血と涙の大地の記憶
―「文革地獄」の真実を求める長い旅にて―〔附録〕毛沢東独裁下、史上未曾有の飢餓地獄の記録(1959~1961年)裴毅然著
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2023年3月15日
- 登録日
- 2023年2月13日
- 最終更新日
- 2023年4月3日
書評掲載情報
2023-05-12 |
週刊読書人
評者: 関智英(せき・ともひで)津田塾大学教授(中国近現代史) |
2023-04-25 |
週刊エコノミスト
評者: 加藤徹(明治大学教授) |
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紹介
膨大な血と涙が流れた大地の記憶を発掘!
加害者も被害者も、沈黙し続けてきた中国で
受難者の足跡を、生涯をかけて尋ね歩く
孤高の歴史家の調査記録とその分析。
王友琴・文革三部作の完結編!
目次
自己紹介 私はなぜ文革受難者を調査し記録しているのか 王友琴
序文 記念碑が声を殺して哭いている 劉燕子
第1篇 恐怖の「紅い八月」 (土屋紀義訳)
第2篇 生徒が先生を殴った革命:1966 (佐竹保子訳)
第3篇 日記を壊した革命 (佐竹保子訳)
第4篇 清華大学附属中高校の闘争モデル (佐竹保子訳)
第5篇 文革「闘争会」に関する調査と考察 (小林一美訳)
第6篇 受難者の側から 〝反右派闘争〟と〝文革〟との関連性を考える(小林一美訳)
第7篇 文革における『羅生門』的現象(土屋紀義訳)
第8篇 文革反省の一視角 (小林一美訳)
第9篇 張春橋の亡霊が漂っている (小林一美訳)
第10篇 宗教信仰を持つ人々の受難記 (佐竹保子訳)
附録 毛沢東独裁下、史上未曾有の飢餓地獄の記録(1959~1961年) 裴毅然著『赤難史證(第八章「進入天童」)(小林一美、多田狷介 共訳)
前書きなど
長きにわたり、教育従事者への迫害と殺戮が、文革の記録や叙述の枠組から排除されてきた。暴行と受難者の名はともに忘れさられ、歴史の教訓をくみ取ることなど話にもならない。一九九三年、私は現北京師範大学附属実験中高の宿舎の前で写真を撮り、宿舎に住む四名の高校三年生と話をした。一九六六年八月五日、卞仲耘副校長はこの宿舎の入口の階段で殴り殺された。私がなぜここに来たかを語りだすと、彼らは言った。「本当に? ここで殺された副校長がいるのですか? 私たちは何も知らない」。(本文第2篇より)
上記内容は本書刊行時のものです。