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ウイグル人と民族自決 サウト・モハメド(著/文) - 集広舎
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9784867350355

ウイグル人と民族自決 全体主義体制下の民族浄化

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発行:集広舎
A5判
345ページ
並製
価格 2,727円+税
ISBN
978-4-86735-035-5   COPY
ISBN 13
9784867350355   COPY
ISBN 10h
4-86735-035-4   COPY
ISBN 10
4867350354   COPY
出版者記号
86735   COPY
Cコード
C0031  
0:一般 0:単行本 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
不明
発売予定日
登録日
2022年8月24日
最終更新日
2022年9月20日
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紹介

「私は中国に戻れば、間違いなくすぐ拘束されます。故郷にいる家族に連絡もできません。日本以外に行くところはありません」。
中国政府によるジェノサイド(民族の破壊)が進む東トルキスタン(「新疆ウイグル自治区」)
絶望的状況を伝えるべく来日したウイグル人研究者による
ウイグルの「独立国」としての歴史、現状、そして未来への考察。

目次

【目次】
はじめに
第1章 ウイグル略史
   第1節 認められない遊牧民の歴史
   第2節 ウイグルの発祥
   第3節 ウイグルと匈奴
   第4節 ウイグルと突厥
   第5節 ウイグルとモンゴル
   第6節 ウイグルと清朝
    (1) 清朝に編入された経緯
    (2) ヤクブ・ベグ王国の樹立
    (3) 清朝の東トルキスタン再征服
    (4) 「新疆省」の誕生
   第7節 清朝の崩壊
    (1) 辛亥革命
    (2) 「藩部」の動き
    (3) 漢人軍閥の跋扈の東トルキスタン
    (4) 第1次東トルキスタン共和国
    (5) 第2次東トルキスタン共和国
   第8節 「新中国」に併呑
第2章 中国の民族政策
   第1節 現代中国の形成
    (1) 「中華民族」の創出
    (2) 革命派の領土意識
    (3) 「五族共和」体制の確立
    (4) 「五族融和論」への変遷
   第2節 中共の民族政策Ⅰ(建国前の時期、1921~1949年)
   第3節 中共の民族政策Ⅱ(「新中国」成立後、1949~2021年)
    (1) 建国初期(1949~1957年)
    (2) 民族政策の転換(1958~1976年)
    (3) 改革開放以後(1977~2021年)
    (4) 民族識別工作
    (5) 「中華民族」の多元一体構造
   第4節 「少数民族」に関わる国際的要因  
第3章 ウイグル自治区における諸問題
   第1節 人権侵害
    (1) 国際社会からの非難
    (2) 強制収容
    (3) 強制労働
    (4) 出産制限
    (5) 宗教弾圧
    (6) 差別
   第2節 同化政策
    (1) 漢語教育の強要
    (2) 漢人の入植
   第3節 搾取政策
    (1) 資源、エネルギー
    (2) 核実験
    (3) 環境破壊
   第4節 経済格差   
第4章 民族自決の法的概念
   第1節 民族自決の起源
   第2節 マルクス主義における民族自決
    (1) レーニンの民族自決
    (2) スターリンの民族自決
   第3節 第1次世界大戦後の民族自決
   第4節 第2次世界大戦後の民族自決
   第5節 冷戦後の発展
   第6節 現代国際法における諸原則   
第5章 「少数民族」弾圧の根源
   第1節 「中華大一統」という観念
   第2節 地政学上の考え   
第6章 対応策と今後
   第1節 現体制下での方策
    (1) 国際社会の世論に訴える
    (2) 漢人社会に訴える
    (3) 中共に訴える
         〈民族意識の不滅性〉
〈民主主義の普遍性〉
〈漢族の民族主義のジレンマ〉
   第2節 中共が変わらない場合
    (1) 消極策
〈同化に応じる〉
〈政治体制の変革を待つ〉
    (2) 積極策
〈武力闘争〉
〈非暴力闘争〉
〈非暴力の限界〉
   第3節 平和的な解決方法を探る
おわりに
解説(饗場和彦)
索引
ウイグル関係年表

参考文献一覧

前書きなど

本書解説より
饗場和彦(徳島大学総合科学部・教授=政治学・国際関係論)
ウイグル人の長い歴史と固有の文化、国際法の民族自決権、人権保障の普遍原則からして、今、中国内でウイグル人が置かれている状況は明白に不当である。他方、中国側にある、華夷秩序による固有の世界観と、欧米列強による屈辱の記憶、国益を最優先する統治心理などは、政治・国際関係をリアリズムでみるとき、ある種、当然ともいえ、その点で中国のウイグル人の状況に諦観を禁じ得ない。とはいっても、このシニシズムも「程度問題」という反論からは免れない。ウイグル人の実態がもはやジェノサイドに当たる可能性がある以上、甘受できる「程度」は超しているだろう。日本をはじめ国際社会としてウイグル人と連帯して問題解決に当たらねばならない必要性は、本書の読了後、いっそう得心できるはずである。

著者プロフィール

サウト・モハメド  (サトウ モハメド)  (著/文

1977年、東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)のウルムチ生まれ。中国で学業を終えた後、ウルムチの国営鉄道会社に勤務、2009年にウルムチ事件を経験し、出国を決心。2016年に来日した。徳島大学総合科学部研究生を経て、2021年、徳島大学大学院修了(修士)。
その後、日本ウイグル協会に勤め、現在、理事。日本を中心にウイグル人の人権活動、異文化交流などに取り組んでいる。KENJI YAGI『ウイグルからの手紙』に寄稿。

上記内容は本書刊行時のものです。