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原発の老朽化はこのように
圧力容器の中性子照射脆化を中心に
- 初版年月日
- 2023年5月15日
- 書店発売日
- 2023年5月20日
- 登録日
- 2023年4月11日
- 最終更新日
- 2023年5月13日
紹介
原発は30~40年の運転を予定してつくられましたから、岸田政権のいう60年超の運転などは論外なのです。たいへん危険なことです。
原発老朽化問題研究会は2002年に発足した研究者のグループですが、関西電力の高浜1、2号炉、美浜3号炉の老朽化問題について名古屋訴訟団から意見をもとめられ、メンバーが分担して意見書をまとめました。解題が第Ⅰ部 3です。本書の第Ⅰ部、第Ⅱ部に本論があります。わたしたちは、原発の老朽化は、このようにすすむと説いたつもりです。第Ⅲ部は、岸田政権の原発回帰政策の経緯を説明しています。(「まえがき」より)
目次
まえがき
第Ⅰ部 原子炉圧力容器の中性子照射脆化
1. はじめに
40年廃炉名古屋訴訟 目的と経緯
出版に寄せて
2. 意見書全体の見取り図
3. 解題:弁護団による意見書の主張のエッセンスとその意義
3.1 導入
3.2 PTS事象について
3.3 破壊靭性遷移曲線について
4. 統合意見書:老朽原発名古屋訴訟における裁判提出資料
第1章 序言―鈴木雅秀意見書を読んで―
第2章 脆性破壊のリスクの大きさ
第3章 中性子照射脆化の概要と日本電気協会規程(JEAC)の
変遷
第4章 日本電気協会規程(JEAC)が不合理であること
(1)JEAC4201の予測式について
(2)破壊靭性遷移曲線導出にかかるJEAC4206の問題点について
(3)PTS状態遷移曲線導出にかかるJEAC4206の問題点について
第5章 各論(高浜1号炉・2号炉、美浜3号炉について)
第6章 被告の主張する「保守性」について
第7章 結論
第8章 結言
5. Q & A:市民の質問に意見書執筆者が答えました
第Ⅱ部 原発全体の老朽化
6. 原発の劣化見取り図
7. 手に負えない原発の老朽化
8. 重大事故時に電気ケーブルの絶縁性能低下は免れない
9. 高浜原発4号機の原子炉自動停止と動力用ケーブルの老朽化
第Ⅲ部 40年廃炉期限撤廃の無謀
10. 運転期間規制撤廃への動きとその問題点
編集を終えて
終わりに
略語表
索引
上記内容は本書刊行時のものです。