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「紙とデジタル」ゼロからイチへ
小出版の成功事例に見るヒント
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2026年7月3日
- 書店発売日
- 2026年7月3日
- 登録日
- 2025年2月20日
- 最終更新日
- 2026年7月16日
紹介
EPUB制作と流通、マーケティングのヒントが満載
電子書籍の作り方、売り方、使い方を経験者から学ぶ
電子書籍をこれから始める小規模出版社への参考書
小規模出版社が、デジタル出版を始めるにはどのようにしたら良いのか、何をしたら良いのか迷っているときに読むガイドブック。前半は、EPUB制作から販売までの作業や費用について実践的に解説。後半では、先駆者の活用事例をインタビュー形式で紹介。
目次
はじめに
第1章 デジタル出版と「七つの壁」
第2章 EPUBを作る
第3章 EPUBを売る
第4章 デジタル版で小説家デビュー 小説家・住野よる先生の場合
第5章 小規模出版社とデジタル出版 ポット出版の場合
第6章 サブスクがもたらす新しい絵本の形 イマジネイション・プラスの場合
第7章 デジタル出版で著作権の可能性を引き出す コルクの場合
第8章 デジタル出版で読者に寄り添う出版社 百万年書房の場合
第9章 絵本作家からみた電子書籍 絵本作家・五味太郎先生の場合
おわりに
前書きなど
はじめに
本書は、これからデジタル出版を始めようとしている出版社の方々へ向けて書きました。
志を一人で形にする「ひとり出版社」や、社員数五名未満で一冊を丁寧に世に送り出す小規模な出版社、そして社内でデジタル出版の可能性を信じて提案を模索している方。組織の規模は小さくとも、自らの足で新しい出版の形へ踏み出そうとする、そんな皆様にとっての道標となることを願っています。
いまや「デジタル出版(電子出版)」という言葉は、私たちの日常に深く浸透しました。紙とデジタルを同時に送り出す「サイマル出版」や、まずデジタルで世に問う「デジタルファースト」といった手法も、もはや特別なことではありません。出版という営みのすぐ傍らに、常にデジタルという選択肢があることを、皆様も肌で感じていらっしゃることでしょう。
それでも、デジタル出版に踏み出せずにいる出版社は少なくありません。「専門知識を持つ人材がいない」「日々の業務に追われ、新たな手間や時間を割けない」「制作費用や予算の確保が難しい」……。あるいは、過去の作品や手元の素材をどうデジタル化すればよいのか分からず、悩んでいる方もいるでしょう。そうした「できない理由」の裏側には、これまで築き上げてきた出版活動を大切に思うからこその、躊躇いがあるのではないでしょうか。
デジタル出版は、潤沢な資金と人材を持つ大手だけがやるもの──。そう思われているなら、まずはその先入観を捨ててください。印刷版に比べてコストを抑えられるデジタル版は、むしろ小規模な組織にこそ真価を発揮するモデルであり、高度な専門知識がなくても十分に参入できます。皆様が大切に守ってきた印刷用のDTPデータや底本となる原本は、電子書籍の世界を切り拓く強力な武器に変わるはずです。
デジタル出版について、出版科学研究所の「出版指標」では、出版市場におけるデジタル出版の比率が伸びていることが示されています。また「電子書籍ビジネス調査報告書2025」(インプレス)では、「2024年度の日本国内の電子書籍市場規模は6703億円と推測され、2023年の6449億円から254億(3.9%)増加している。今後2029年度には8000億円弱に成長すると予測される。」としています。そして文化庁の「令和5年度『国語に関する世論調査』の結果の概要」では、電子書籍を利用すると回答した人は40.3%、また電子書籍の利用を年齢別でみると40代以下の利用者は5割を超えると書かれています。
これらの数字が示しているのは、市場の成長だけではありません。すでに多くの読者が、デジタルの場で新しい本と出会っているという事実です。電子書籍の読者は、これからも増え続けていくでしょう。紙の本という伝統を大切にしながら、デジタルという翼を広げることで、はじめて届けられる読者がいます。いま目の前にある作品を、必要としているすべての人へ届けるために。デジタル出版で、新しい読者との絆を結んでいきましょう。
本書では、皆様が直面するであろう課題を一つずつ解きほぐしていきます。第1章でデジタル出版を阻む「壁」の正体とその解決策を示し、第2章・第3章ではEPUB(イーパブ)の制作から販売に至るまでの具体的な道筋を解説します。そして第4章からは、すでにデジタルという荒野を切り拓いている出版社や作家、エージェントの方々の生の声をお届けします。
デジタル出版という新しい挑戦が、皆様にとって既存の出版活動を補うだけでなく、その可能性を大きく広げるきっかけとなることを願って止みません。さあ、出版の未来へ向けて、最初の一歩を共に踏み出しましょう。
版元から一言
デジタル一滴シリーズの最新刊です。
出版物のデジタル化が進んでいない、もしくは進めたいけど何らかの事情で進められていない小規模出版社に向けた本。
EPUBの制作から販売までを実践的に解説。問い合わせでは何を聞かれるのか、何を準備したらいいのか、細かく説明。また後半では、すでにデジタル化をしている出版社や、著者エージェントそして作家さん体験をインタビュー形式でまとめました。
これからデジタル化を進めたいと思っている出版社の方への届けたい本です。
関連リンク
https://store.voyager.co.jp/special/edod_publisher
https://store.voyager.co.jp/special/edod_accessible
https://store.voyager.co.jp/special/edod_creator
https://store.voyager.co.jp/special/edod_ict
https://store.voyager.co.jp/special/edod_for50s
上記内容は本書刊行時のものです。
