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空撮九州 岩尾 雄四郎(著/文) - 海鳥社
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空撮九州 トンビの視た大地のかたち

発行:海鳥社
A5変型判
縦148mm 横210mm
260ページ
上製
定価 3,500円+税
ISBN
978-4-86656-074-8
Cコード
C0044
一般 単行本 天文・地学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2020年4月17日
最終更新日
2020年6月22日
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重版情報

2刷 出来予定日: 2020-06-25

紹介

火山活動、海流の作用による干潟や海食崖、断層やリアス式海岸など地殻変動による地形。
地震や台風・豪雨の災害。離島や海岸線の絶景。
湧水や石炭などの大地の恵み。
地質学者が30年にわたって撮り続けた九州・大地のかたち。

目次

鳥になりたかった男

1 九州
九州の地政学
地球の構造
日本列島とプレート
地質年代
地質あれこれ
九州の姿
九州の地質
新しい火山と古い火山
九州の炭鉱
付加体とは?
断層や構造線

2火山
1 阿蘇火山の活動
2 阿蘇五岳
3 新燃岳
4 霧島連山
5 大正溶岩
6 桜島
7 福江火山群
8 薩摩半島
9 島原大変肥後迷惑
10 平成の雲仙噴火
11 雲仙の鎮静化
12 薩摩硫黄島
13 国東半島・姫島
14 多良山系
15 火口
16 阿蘇カルデラ
17 湖

3 地殻変動地形
1 屋久島の山々
2 九州の山地
3 千々石断層
4 朝見川・鉄輪断層
5 日奈久断層
6 熊本地震
7 穿入蛇行
8 溺れ谷・リアス式海岸

4 地質の反映地形
1 有明海
2 上場台地
3 柱状節理
4 滝
5 峡谷
6 メサ・ビュート
7 カルスト

5 海流の作用地形
1 トンボロ・陸繋島
2 潟湖の沼沢化
3 干潟
4 砂州・砂嘴・潟湖
5 海食崖・海食洞

6 河川・湖の作用地形
1 扇状地
2 河岸段丘
3 河川五態
4 三角州
5 湖の終わり

7 重力の土石移動
1 福岡県西方沖地震
2 太宰府市の土石流災害
3 台風第14号の土砂災害
4 崩壊・土石流(宝川内・他)
5 平成24年7月九州北部豪雨
6 ボラの悪戯
7 出水針原土石流
8 由布岳侵食
9 眉山の砂防
10 富土の崩落
11 山の安定
12 地すべり
13 堰き止め

8 人間の働き
1 アーチダム
2 フィルダム
3 重力式ダム
4 水路式発電所
5 白水溜池堰堤
6 溜池
7 浚渫・埋立で土地造成
8 諫早湾干拓の締め切り後
9 諫早湾干拓事業計画
10 圃場
11 九州の海上臨海空港など
12 九州の小型空港
13 現代の港
14 古くからの港
15 人工島
16 鉄道
17 道路
18 干拓の変遷
19 エネルギー輸入備蓄
20 揚水発電
21 化石燃料発電
22 原子力発電
23 工場
24 海を渡る橋
25 橋梁
26 テーマパーク
27 プロスポーツ施設

9 人間の知恵
1 要塞と守り
2 佐賀の遺跡
3 熊本の遺跡
4 眼鏡橋
5 三池港閘門
6 先人の知恵(灌漑)
7 神社・仏閣
8 城
9 奇岩
10 下水・ゴミ処理
11 栽培漁業
12 川の制御
13 川の活用

10 大地の恵み
1 湧水
2 温泉
3 石炭島
4 三池炭鉱
5 筑豊・糟屋の炭鉱
6 石灰石
7 採石
8 地熱

11 附録
1 有明海の漁法
2 有明海の珍種
3 化石
4 雲海
5 シルエット

参考文献/おわりに

前書きなど

 男は、太平洋戦争中の昭和18年に大分県で生まれた。彼が少年の頃、九州は朝鮮戦争の後方基地と化しており、米軍の輸送機や戦闘機は乗員の姿が見えるほどの低高度で飛び廻っていた。少年はどうしたわけか、飛行機の操縦をしたくて本を読み漁り、操縦士としての知識を蓄えていった。
 高校を終えた少年は地質学を専攻し、やがて大学の教官となり、野外での地形地質調査に長らく携わった。鳥になりたかった男の空を飛ぶ夢が消えたわけではなく、やがてセスナ機の操縦訓練を受けて、鳥になった。その頃雲仙では火山活動が活発化して溶岩ドームが成長し、盛んに火砕流が発生していた。彼はセスナ機を操り、いろんな角度から雲仙を撮影した。
 やがて彼はモグラ(モーターグライダー)に関心を持ち始めた。長い主翼を持ち、高い高度も飛べ、燃料消費量も少なく、エンジンを停止したまま「トンビ」のように滑空できる性能に魅了された。モグラに乗るための免許をハワイで獲得した彼は、個人でモグラを所有した。機体はドイツ製のグロブ109B(左ページ写真)である。炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製の流麗な機体は2人乗りながら、一旦離陸すると6時間も飛行でき、航続距離の長さが特徴である。自分の翼を得てから、彼は地形地質や山地災害を撮りまくった。この写真集は、こうして集めた写真を核にしてとりまとめたものである(本書「鳥になりたかった男」より)。

著者プロフィール

岩尾 雄四郎  (イワオ ユウシロウ)  (著/文

理学博士、技術士(応用理学)。
1973~2009年、佐賀大学理工学部助手~教授。応用地質学、防災工学、情報処理学、技術者倫理等を担当。2009年から㈱エスジー技術コンサルタントで地盤の調査や解析に従事。
主要著書:『土木計測』、『技術者なら知っておきたい科学の方法』、『社会システムと倫理』など

上記内容は本書刊行時のものです。