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ゼルダの伝説と音楽 ティム・サマーズ(著/文) - DU BOOKS
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ゼルダの伝説と音楽 (ゼルダノデンセツトオンガク) 「時のオカリナ」から学ぶゲームサウンド (トキノオカリナカラマナブゲームサウンド)

芸術
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発行:DU BOOKS
A5判
376ページ
並製
価格 3,400円+税
ISBN
978-4-86647-228-7   COPY
ISBN 13
9784866472287   COPY
ISBN 10h
4-86647-228-6   COPY
ISBN 10
4866472286   COPY
出版者記号
86647   COPY
Cコード
C0073  
0:一般 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
不明
発売予定日
登録日
2024年12月18日
最終更新日
2025年2月14日
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紹介

ヘイ、リッスン!
「ゼルダの伝説」の音楽徹底解剖

遊び(プレイ)×演奏(プレイ)の傑作を題材に
ゲームと音楽の奥深い関係をひもとく決定版

主人公リンクがオカリナで演奏する名曲の数々、ダンジョンBGMはもちろん、
アイテム獲得時やメニュー画面の効果音まで
不朽の名作『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のあらゆる音楽を精緻に分析した
ゲーム音楽愛好家および「ゼルダ」シリーズファン待望の一冊。

▲『時のオカリナ』の音楽を構造面から分析。各楽曲とゲームの進行・演出がどのように関わり合っているかがわかる。
▲古今東西の音楽ジャンルを取り入れつつも、伝統に囚われない近藤浩治の“常識破り”の作曲術とは。
▲楽譜・音の波形・プレイ画面など図版約110点掲載。


〈目次〉
序文

第1章 『時のオカリナ』の音楽が生まれた背景
 任天堂のゲームフランチャイズ
  †ゼルダの伝説
 『ゼルダの伝説』の音楽に対する近藤浩治のアプローチ
 ニンテンドウ64の音楽
 『時のオカリナ』の音楽

第2章 オカリナとリンクの音楽的パフォーマンス
 「オカリナ」
  †なぜ、オカリナなのか?
  †リンクのオカリナ演奏
  †4つの音の先にあるもの
  †オカリナ曲の習得
 楽曲
  †プロット進行系とアシスト系メロディ
   ・ゼルダの子守歌――意表を突かれる音楽的な力の象徴
   ・時の歌――音楽的な過去の喚起
   ・エポナの歌――飾らない喪失の歌
   ・太陽の歌――断片的な再始動
   ・サリアの歌――世界間の架け橋
   ・嵐の歌――繰り返される小さな歴史
  †ワープソング
   ・光のプレリュード――仄かな進行感
   ・森のメヌエット――歳月と命の躍動の融和
   ・炎のボレロ――動きと情熱
   ・水のセレナーデ――人物と視点の二面性
   ・闇のノクターン――神秘性と曖昧性
   ・魂のレクイエム――宗教と霊魂
  カカシの歌などの演奏
   †カエルの合唱団
   †スタルキッドたち
  『時のオカリナ』での音楽演奏
  ゲームにおける音楽演奏の機能

第3章 ロケーション系キュー
 ハイラル平原――耳慣れた曲
  †耳慣れた曲
  †導入部
  †昼系タグ
  †内省系タグ
  †戦闘系タグ
  †音楽とプレイヤーと地理
 オカリナ曲に基づくロケーション系キュー
  †エポナの歌とロンロン牧場――牧場生活の連想
  †時の神殿と時の歌――大聖堂の音風景
  †風車小屋と嵐の歌――奇妙な循環
  †サリアの歌と迷いの森――陽気な反復とミスリード
 ダンジョン系キュー
  †デクの樹サマの中――有機的な音色
  †ドドンゴの洞窟――金属と石の音響的質感
  †ジャブジャブ様の体内――魚の腹鳴り
  †森の神殿――森の音
  †炎の神殿――聴こえる声と聴こえない声
  †氷の洞窟――結晶の響き
  †水の神殿――ドナウ川のダンジョン
  †闇の神殿と井戸の底――深淵から響く声と太鼓
  †魂の神殿――土地が意味するもの
  †ガノン城
   ・城の地下――一般化された脅威の表現
   ・ガノンの塔――邪悪さのゴシック表現
  町や集落
   †コキリの森――楽観主義と装飾性
   †城下町――匂い立つヨーロッパの伝統
   †カカリコ村――物悲しき安息地
   †ゴロンシティ――山の質感を描く音
   †ゾーラの里――安全な港
   †ゲルドの谷――砂漠に響くヒスパニックの伝統
  汎用的なロケーション
   †ショップ――ハイラルに共通の店内BGM
   †余興的なミニゲーム――遊園地とのつながり
   †家――音楽的な出発点
   †クスリ屋、ゴーストショップ、みずうみ研究所――小さな恐怖の店
   †妖精の泉/スタートメニュー――天使のハープ
   †ロケーション用の音楽

第4章 キャラクターのテーマとカットシーン
 キャラクターのテーマ
  †ゼルダ姫のテーマ――たゆたう子守歌
  †ガノンドロフのテーマ――不穏なコードと陰鬱なシークエンス
  †シーク――型破りな戦士のテーマ
  †ケポラ・ゲボラ(フクロウの大賢者)――権威と軽快さ
  †デクの樹サマ――古代の不確かさ
  †コウメとコタケ――いがみ合う姉妹
  †意図された欠落
 他のカットシーン
  †オープニング――意外な幕開け
  †飛翔――翼が羽ばたく反復の音
  †伝説、精霊、女神たち
   ・ハイラル伝説――音楽的な創造神話
   ・聖域/賢者の間――停滞の地
   ・虹の橋と賢者の封印――音楽と魔法の調和
  †報酬と節目
   ・ゼルダ姫の振り返り――王女との出会い
   ・時の扉――音楽的対話
   ・牧場からの脱出――解放の讃歌
  †エンドクレジット――最終フィナーレ
  †3D版『時のオカリナ』
 カットシーンの音楽

第5章 ルドゥス系キュー
 戦闘曲
  †戦闘系キューの音楽的特徴
   ・リズムと響き
   ・和声と構造
  †ゲームへの実装
  †ボス戦勝利
 宝物やチャレンジ系キュー
  †①獲得系キュー
   ・宝箱を開ける――音が伝える仕草
   ・アイテム獲得――成功音の系譜
   ・ハートのかけら/スタルチュラのしるしの獲得――ファンファーレの完結
   ・黄金のスタルチュラ――リアリズムの不在
   ・マイナーアイテムの取得――成功のチャイム
   ・マスターソード――英雄的偉業の伝統
   ・ハートの器の獲得――より希少な成功の音
   ・新しい曲の習得/妖精のオカリナ――褒めて伸ばす音楽教育
   ・精霊石とメダルの入手――独特な祝福
  †②パズルの音楽
   ・制限時間のあるパズル――時を刻む音
   ・銀ルピー――音楽というデザイン言語
   ・パズルの解決――ゲームのアハ体験
   ・正しい操作/オカリナ曲の正しい演奏――正解の響き
  †③敗北の音楽――ゲームオーバー
  †④ミニゲーム――他愛のない喜び
   競馬系ミニゲーム――エポナのホーダウン
  †⑤特殊なシークエンス
   ・城の中庭――気楽な潜入
   ・ガノン城の崩壊――ドラマの印象
 遊びに美的価値を

第6章 インターフェースと効果音
 ①インターフェースのイアコン
  †メニューとダイアログ
  †ターゲティングシステム
  †インターフェースと情報のための音楽的サウンド
 ②音楽性と魔法
 ③音と動き
 ④敵の効果音
 結論

第7章 オカリナの余韻
 シリーズのその後
  †パラレルワールド――ムジュラの仮面
  †一部のシリーズ作との連続性
 音楽の脱文脈化
 多価的な音楽メディア

終章

著者プロフィール

ティム・サマーズ  (ティムサマーズ)  (著/文

ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校の音楽講師。著書に『Understanding Video Game Music』。ルドミュージコロジー研究グループの共同創設者でもある。

小川公貴  (オガワキミタカ)  (翻訳

エンタメ系英日翻訳者。訳書に『ガレン:一番盾』(Riot Games)、共訳書に『ミック・ジャガー ~ワイルド・ライフ~』(ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス)などがある。ゲーム分野では『コーヒートーク』シリーズ(コーラス・ワールドワイド)など、多数のタイトルの翻訳を手がけている。

上記内容は本書刊行時のものです。