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万葉集の新解釈Ⅱ  上野正彥(著/文) - リフレ出版/東京図書出版
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万葉集の新解釈Ⅱ  (マンヨウシュウノシンカイシャクニ) 巻次:  巻第4 巻第5 巻第6 巻第7

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A5判
縦216mm 横154mm
248ページ
定価 1,900円+税
ISBN
978-4-86641-619-9   COPY
ISBN 13
9784866416199   COPY
ISBN 10h
4-86641-619-X   COPY
ISBN 10
486641619X   COPY
出版者記号
86641   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2023年3月2日
最終更新日
2023年3月2日
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紹介

令和の時代に贈る 万葉集の新訓解シリーズ第2弾
これは万葉歌600首の新発見である? いまだ定訓がない、語義未詳である歌を解明するとともに、疑問がある従来の定訓・解釈に、新しい訓解を提唱した書。本シリーズの600首の新解釈が、あなたの知らない万葉歌の新しい世界を開きます。

目次

巻第4
484番 「ありかつましじ」ではなく「あり上がりえず」 ずっと気持ちを昂らせていられずの意
499番 「百重二物」は「百回に二回でも」の意
503番 「さ藍 さ謂 沈み」は衣が藍甕に沈むように「言い沈むこと」(類例:3481番)
512番 相手の分担の稲穂まで刈り合うこと
514番 脱字説ではなく「入るるにけらし」と訓む
518番 「寄そりなく」で「関係があると言われないよう」の意
529番 「小歴木」は柴ではなく「禁樹」である
536番 「かた思 ひ」は「片恋」ではなく「干潟」のように消えたり現れたりする恋
537番 今城王の言を高田女王が詰っている歌
543番 「安蘇蘇二破」は「よしそそにや」と訓む
546番 「有與」は「ありこせ」ではなく「あれと」
589番 ちょっと廻った所にある里
592番 「外のみ」は「自分には関係ない」の意
606番 「わ」(和)と間違えられた「り」(利)の表記
611番 笠女郎に冷たい家持の歌
627番 「定」は誤字ではなく「為集む」と訓む
629番 「何すとか」ではなく「如何にしか」
630番 処女を関係させようとしている男の歌
635番 言いわけ上手な湯原王
638番 さらに上手な湯原王の言いわけ
641番 言いわけばかりの湯原王に反発した娘子
642番 懲りずに言いわけする湯原王の極めつけ
643番 「痛背 の川を渡る」は夫と離別すること
652番 坂上郎女の藤原麻呂に対する怨恨歌
655番 坂上郎女を捨てた藤原麻呂を批判した大伴駿河麻呂の歌 「里例さ反す」
664番 妹と逢う日は雨が降っても平気という歌
667番 「逢ひたるものを」ではなく「逢ふなるものを」
670番 「寸」は「き」で「来」の意を添える
679番 「いな」の主体は中臣女郎で家持ではない
689番 目言は「目がものを言う」こと
697番 直香 は本音のこと
723番 「常世にと」ではなく「常をにと」
725番 にほ鳥は歌の作者・坂上郎女の化身
737番 「念」は「合」や「会」の誤字ではない
740番 「後にも逢ふと」
741番 「手にも触れえねば」
762番 「はやおほや」は「実はぼんやりと」
763番 「沫緒に搓りて結ぶ」は「軽い気持ちで関係を結ぶ」
772番 「もどけども」と訓んで「非難しても」
785番 「壽」を「よ」と訓んで「世」
788番 「事」とは久須麻呂の求婚のこと
巻第5
864番 「長戀」ではなく「己が戀」
877番 「人皆の」ではなく「人胸の」
878番 「とのしくも」は「全面的に何度も」の意
886番 「床じもの」ではなく都を夢に見た若者の「遂げじもの」
892番 「しはぶかひ」ではなく「しか吹かひ」
894番 「あちかをし」ではなく「宛号し」
897番 「いとのきて」は「すっかり引退し」(類例:892番 2903番 3548番)
904番 「上は」は「であるからには」の意 
    「入我我入」と訓んで何が何だか分からないまま 
    「容体尽く惚り」と訓んで心身が尽き果てること
巻第6
913番 「辧」と訓み「かはづ鳴くなへに」
915番 「音成」は「音しげく」
939番 「辺つ波安み」と訓む
942番 「妹目不數見而」は「妹が目うち見て」
950番 「居」を「うる」と訓む
952番 「嬬」の誤字ではなく「嶋」で「島松」
970番 「さし過ぎの」と訓む。
986番 「おほのびに」は「はなはだ遅くに」
988番 「後は散り替ひ」と訓む
989番 「角」とは人と和合しないこと
995番 「與」を「とも」と訓む(類例:2858番)
999番 「網手縄乾有」を「網たな乾たり」と訓む
1011番 「散りぬともよし」は「散りぬそもよし」
1012番 「ををりにををり」は「折々に」の意
1015番 「たけそかに」は「宴が盛んなころに」
1020・1021番 5番目の句まで1019番長歌の反歌
1042番 「清」は「さやけき」と訓む
1047番 「思ひ並み及けば」は「同じ思いをして」
1052番 「弓高來」の弓は山の誤字ではなく「豊けしく」
1059番 「ありがほし」ではなく「あり果てし」
巻第7
1094番 「色つけ染めて」「黄葉するなり」
1099番 「蔭になそへむ」
1103番 「今しきは」と訓み「つい今ほどまでは」
1113番 「八信井」は「走り井」ではなく「山の井」
1127番 「病む者我は」
1132番 「うつつにも」ではなく「目覚めるも」
1134番 「石迹柏等」は「石踏みかへど」
1137番 「今は映ゆらぞ」 網代は冬の景物
1142番 「命幸く 久によかれと」
1145番 「凉」は「干す」ではなく「冷ゆ」と訓む
1205番 「やくやく癈ぶを」 だんだん漕ぐ手が痺れ
1216番 「方便海神我手(潟の海の神が手)」は海に延びた砂州
1234番 「入り潮する」 引き潮で磯に居ること
1248番 「與」は「こそ」と訓まない(類例:2008番)
1258番 「稀にはありけり」
1259番 「于花以之」の「之」は助辞
1262番 「鹿」は副詞の「しか(然)」である
1264番 「商じこり」は買い物上手を威張ること
1266番 「八船多氣」の「たけ」は「長け」
1273 番 「波豆麻」は「波止場」
1280番 「念委」は「思ひ捨てても」
1283番 「石走」は「いはばしり」で激流の意
1289番 「葉茂き山辺に」
1296番 「面就」は「面影に」ではなく「目につきて」
1304番 「吾が下心」ではなく「吾を忘れめや」
1305番 「己が心に 懐きて思ふ」
1306番 「是山」は「うぢ山」と訓む 「かへりて恋ひし」
1315番 「曝さず縫ひし 我が下衣」はすぐに妻にしたこと
1325番 「玉溺れしむ」
1326番 「頭」の位の人の女を貰いたいという歌
1367番 「此待鳥如」の「此」は指示代名詞の「し」
1370番 「太くな行きそ」
あとがき

著者プロフィール

上野正彥  (ウエノマサヒコ)  (著/文

【主な職歴】
弁護士(現・50年以上)
公認会計士(元・約40年)
【古歌に関する著書】
『百人一首と遊ぶ 一人百首』(角川学芸出版)
『平成歌合 古今和歌集百番』(角川学芸出版)
『平成歌合 新古今和歌集百番』(角川学芸出版)
『新万葉集読本』(角川学芸出版)
(以上、ペンネーム「上野正比古」)
『万葉集難訓歌 1300年の謎を解く』(学芸みらい社)
『もっと味わい深い 万葉集の新解釈Ⅰ 巻第1 巻第2 巻第3』(東京図書出版)

上記内容は本書刊行時のものです。