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本のある場所を訪ねて
- 初版年月日
- 2026年3月
- 書店発売日
- 2026年3月9日
- 登録日
- 2026年1月22日
- 最終更新日
- 2026年2月24日
書評掲載情報
| 2026-04-18 |
毎日新聞
朝刊 評者: 鈴木成一 |
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紹介
業種を超えて、本でつながる
独立系書店、まちの本屋、小規模出版社、地方出版、そのほかの本に関する動きなど。
“本のある場所”を訪ね歩き、その地域に生きる人たちの声を聞く――7年にわたる記録
ひとつの地域にある新刊書店、古書店、出版社、図書館、そして著者、編集者、読者、ZINEやミニコミの発行者など、本に関わる動きや人をできる限り広く見ていく。そうすることによって、地図を描くように、その地域の「本のある場所」の姿が浮かび上がってくるのではないか。私は、その動きに関わる人たちを、いっそのこと、まとめて「本屋さん」と呼びたい気持ちにも駆られる。そこには、本をめぐるビオトープ(生態系)が息づいている。
出版業界はいま大きな岐路に立っている。出版社の売上げの減少は止まらず、老舗と呼ばれる書店が閉店する。今後も出版業界はこれまで以上に縮小していかざるを得ないだろう。
ただ、出版「業界」だけで見ると悲観的な話になりがちだが、商業ベースには乗らない動きも含めて、本の力はまだ衰えてはいない。それがこの20年、各地の「本のある場所」を訪ねてきた私の印象であり、願いでもある。
本書には、そんな私の「本のある場所」探訪の旅の一環として、2019年から2025年まで、出版業界紙『新文化』に執筆した書店と出版社に関する記事を収録した。
(中略)
本文のデータは取材時のままとし、その後の変化などは「南陀楼’s voice」として追記した。第2章に収録した〈サンブックス浜田山〉が閉店した旨を、追記で書かざるを得なかったことは非常に残念だ。第3章と第4章には、その出版社の刊行物から私が選ぶ「この1冊」を入れた。
また、書店に関する章を総括する意味で、〈BOOKS青いカバ〉の小国貴司さんへのインタビューを新規に行なった。出版社に関する章には、「里山社」の清田麻衣子さんへのインタビューを加えた。
数多い「本のある場所」のほんの一部ではあるが、魅力的な人たちによる多様な動きがあることを感じていただければ嬉しい。
(「はじめに」より抜粋)
目次
はじめに
第1章 独立系書店――始めるたのしさと続ける難しさ
【特別インタビュー】「本屋と読者の未来を考える」BOOKS青いカバ・小国貴司さん
第2章 まちの本屋――日々の積み重ねと変化
第3章 小規模出版社――小さいからこそ出せる本がある
【特別インタビュー】「長く読まれる本をつくる」里山社 ・清田麻衣子さん
第4章 地方出版――ここで暮らしながら本をつくる
第5章 本のビオトープ――本を残し、次代に伝える
おわりに
上記内容は本書刊行時のものです。
