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佐々木荘助 近代物流の先達 松田裕之(著/文) - 冨山房インターナショナル
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佐々木荘助 近代物流の先達 (ササキソウスケ キンダイブツリュウノセンダツ) 飛脚から陸運の政商へ (ヒキャクカラリクウンノセイショウヘ)

社会一般
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A5判
縦212mm 横149mm 厚さ20mm
316ページ
定価 3,300円+税
ISBN
978-4-86600-077-0   COPY
ISBN 13
9784866000770   COPY
ISBN 10h
4-86600-077-5   COPY
ISBN 10
4866000775   COPY
出版者記号
86600   COPY
Cコード
C0063  
0:一般 0:単行本 63:商業
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年6月24日
書店発売日
登録日
2020年6月4日
最終更新日
2024年2月6日
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紹介

現在、物流は、必要不可欠な産業として、企業も個人も大いに利用し、その社会への貢献度には計り知れないものがある。物流の起源は、江戸時代に活躍した「飛脚」に発している。江戸から明治に、そして現在へ、その変遷には、未だ明らかにされていない熾烈なドラマがあった。
本書はまず、「飛脚」と言われている職業にも数多の違いがあることを明らかにする。飛脚問屋に奉公した佐々木荘助という人物が、その才覚を活かして飛脚の改革に乗り出す。しかし、時代は明治を迎え、新政府は「郵便」や「物送」の官営を図り、それは今までの飛脚業と真っ向から対決していく。「官」と「民」の角逐、さらに船便の発展、鉄道の開通、電信の発達と、この大変動期に飛脚を取りまとめてきた人物はどう対抗していき、どのように解決されいったのかの経緯を初めて明らかにする。その人物の遺した企業は、現在の日本通運へと発展する。克明に調べ上げた現代に生かすべき秘められた話といえる。

目次

Ⅰ 佐々木荘助の誕生 その生い立ち/下妻の歴史と風土/荘助の巣立ち
Ⅱ 飛脚問屋の幕末維新 飛脚という事業/幕末動乱と宿駅制度/駅逓改革から郵便創業へ
Ⅲ 陸運独占への道のり 駅逓司の攻勢/官民棲み分け体制/駆け引きの舞台裏
Ⅳ 佐々木荘助の事業戦略 陸運の政商へ/真誠講の創設/川蒸気・通運丸の運航
Ⅴ 陸運の政商が遺したもの 保護喪失と鉄道/競争激化と社内対立/近代企業の創成

著者プロフィール

松田裕之  (マツダヒロユキ)  (著/文

昭和33(1958)年、大阪府生まれ。神戸学院大学経営学部教授。ヒストリーライター。博士[商学]関西大学。本務校で経営管理総論・労務管理論を講じながら、情報通信史や実業史に関する著書を執筆。
主な著書―『ATT労務管理史論─「近代化」の事例研究─』『明治電信電話(テレコム)ものがたり─情報通信社会の《原風景》─』『モールス電信士のアメリカ史─IT時代を拓いた技術者たち─』『高島嘉右衛門─横浜政商の実業史─』『港都神戸を造った男─《怪商》関戸由義の生涯─』

上記内容は本書刊行時のものです。