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佐々木荘助 近代物流の先達
飛脚から陸運の政商へ
発行:冨山房インターナショナル
A5判
縦212mm
横149mm
厚さ20mm
316ページ
定価
3,300円+税
- 初版年月日
- 2020年6月24日
- 書店発売日
- 2020年7月3日
- 登録日
- 2020年6月4日
- 最終更新日
- 2024年2月6日
紹介
現在、物流は、必要不可欠な産業として、企業も個人も大いに利用し、その社会への貢献度には計り知れないものがある。物流の起源は、江戸時代に活躍した「飛脚」に発している。江戸から明治に、そして現在へ、その変遷には、未だ明らかにされていない熾烈なドラマがあった。
本書はまず、「飛脚」と言われている職業にも数多の違いがあることを明らかにする。飛脚問屋に奉公した佐々木荘助という人物が、その才覚を活かして飛脚の改革に乗り出す。しかし、時代は明治を迎え、新政府は「郵便」や「物送」の官営を図り、それは今までの飛脚業と真っ向から対決していく。「官」と「民」の角逐、さらに船便の発展、鉄道の開通、電信の発達と、この大変動期に飛脚を取りまとめてきた人物はどう対抗していき、どのように解決されいったのかの経緯を初めて明らかにする。その人物の遺した企業は、現在の日本通運へと発展する。克明に調べ上げた現代に生かすべき秘められた話といえる。
目次
Ⅰ 佐々木荘助の誕生 その生い立ち/下妻の歴史と風土/荘助の巣立ち
Ⅱ 飛脚問屋の幕末維新 飛脚という事業/幕末動乱と宿駅制度/駅逓改革から郵便創業へ
Ⅲ 陸運独占への道のり 駅逓司の攻勢/官民棲み分け体制/駆け引きの舞台裏
Ⅳ 佐々木荘助の事業戦略 陸運の政商へ/真誠講の創設/川蒸気・通運丸の運航
Ⅴ 陸運の政商が遺したもの 保護喪失と鉄道/競争激化と社内対立/近代企業の創成
上記内容は本書刊行時のものです。