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42本のローソク
発行:冨山房インターナショナル
縦255mm
横210mm
32ページ
定価
1,600円+税
- 書店発売日
- 2016年11月30日
- 登録日
- 2016年11月2日
- 最終更新日
- 2016年11月21日
紹介
─ものがたり─
舞台は高度成長期、町工場の家がひしめく東京の下町。
少年は、“いちごのショートケーキ”を見に、毎日のように町のお菓子屋さんに足を運んでいた。買うでもなく、ただ見るだけの日々。ケーキ屋のおばさんは不思議に思いながらも、そんな少年を見守りつづけていた。
ある日、なけなしのお小遣いを握りしめ、少年は、念願のいちごのショートケーキを買いに行く。それは、だいじな人を守るための、少年の一途な想いと決意にあった・・・・・・。
ほしいものが簡単に手に入る世の中になり、それは、子どもたちの生きる世界にもさまざまな影響を及ぼしています。便利で豊かになったかにみえる一方で、知らずに失っているものがあります。
知恵と工夫で誰かを幸せにすることがもたらす、深い喜び。だいじな人を守りたいという素直な気持ち。ほしいものを手に入れるまで、ひたむきに何かを続け、待ち、辛抱すること──絵本作家塚本やすしの少年時代の逸話を通して、現代の暮らしで得がたくなった心のひだを伝える一冊です。
上記内容は本書刊行時のものです。