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考えるナメクジ
人間をしのぐ驚異の脳機能
発行:さくら舎
四六判
192ページ
定価
1,500円+税
- 初版年月日
- 2020年5月
- 書店発売日
- 2020年5月21日
- 登録日
- 2020年3月27日
- 最終更新日
- 2020年4月16日
書評掲載情報
2020-08-29 | 朝日新聞 朝刊 |
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紹介
ナメクジ博士が明かす知られざる「脳」と「生態」のすごい話!
どこからともなく現れ、銀色のスジを残して這うナメクジ。農作物の害虫であり英語ではのろまの代名詞でイメージは悪い。2018年にはナメクジを生食して死亡した豪州男性のニュースが話題を呼んだ。だが、ナメクジの脳を研究して19年の著者によれば、人間には及びもつかないすごい「脳力」があるのだ。「学習」と犬並みの高度な論理思考ができ、苦悩もする。脳の出先機関である触角に記憶も保存できる。脳も触角も壊れると勝手に再生し、眼がなくても脳で光を感知できる。しかも脳の真ん中を食道が通っている!
本書はそんなナメクジのすごい「脳力」とふしぎな生態(呼吸とうんちは同じ孔、頭の横から産卵など)を軽妙なタッチで紹介する。ヒトにはまねできないナメクジの脳力は、ヒトのあり方だけが最良ではないことを教えてくれる。最終章では著者のナメクジ研究生活の悲喜こもごもが語られ、陽の当たらない研究こそが実は醍醐味にあふれていることがよくわかる。常識と非常識が入れ替わる楽しいナメクジ脳の世界へようこそ!
目次
第1章 ナメクジってどんな生き物?
第2章 すごい「脳力」があふれている動物界
第3章 ナメクジは賢い!
第4章 人間をはるかにしのぐナメクジの「脳力」
第5章 ナメクジの生き方
第6章 愛と青春のナメクジ研究
上記内容は本書刊行時のものです。