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書くこと 生きること ダニー・ラフェリエール(著/文) - 藤原書店
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書くこと 生きること (カクコトイキルコト) ベルナール・マニエとの対話 (ベルナールマニエトノタイワ)

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発行:藤原書店
四六判
400ページ
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-86578-234-9   COPY
ISBN 13
9784865782349   COPY
ISBN 10h
4-86578-234-6   COPY
ISBN 10
4865782346   COPY
出版者記号
86578   COPY
Cコード
C0098  
0:一般 0:単行本 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年6月7日
最終更新日
2019年9月12日
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書評掲載情報

2019-10-20 読売新聞  朝刊
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紹介

アカデミー・フランセーズ会員入りしたハイチ出身ケベック作家の自伝
書くことは、生きること。生きることは、書くこと――。
2000年、47歳のケベックの国民的作家ラフェリエールが、10冊の「アメリカ的自伝」(1985 ~ 2000年)と題された自伝的小説群の完結を迎え、ハイチでの幼年期、ケベックへの亡命、そして現在までを初めて明かす。

目次

本題に入る前の即興的な対話(しかしこれこそが本題)
執筆前

ダニー、きみはどこから来たの?/父の亡命/ハイチの学校/言葉に酔って/ポルトープランスへの旅/女の世界/登場人物たちから眺められた作家/レモンド叔母さんによる時間の概念/妹を紹介します/ひどい欠陥/ぼくはロックスターだ

最初の読書/わくわくするデビュー/周囲の文化/驚異のリアリズム/ボルヘス、ボールドウィン、ブコウスキー/初めにタイトルありき/きみの原動力を見せてくれ/この本はぼくをたたきのめした/デュヴァリエ・サイクロン/暴力の激発/吾輩は日本作家である/ヴィヨンがアイス・キューブと出会う場所

いかにして足跡を攪乱するか/ぼくは只で旅行する/詩的イマージュ/音楽は好きじゃない/ぼくたちに染み込むのは絵画だ/マティス、マグリット、そしてバスキア/憎しみはよい動機である/工場の時代/おれの小説、おれのたった一つのチャンス!/幼年期は子どものものだ/政治は好きじゃない/クールな顔で何かをする/フェミニズムについて/奴隷制の負債について/犠牲者の立場/ニグロの何がそれほど女の子たちを興奮させるのか?

準 備/戦争が始まる/誰が一五〇ページの小さな爆弾を望んでいるだろうか?/名声――もう三〇〇〇回以上も同じ質問だけど/読者の反応/ダニー・ラフェリエールを読む方法
ぼくはアメリカにいる/アフリカはぼくには存在しない/帰 郷/偉大なアメリカ的小説/有名なリスト/遠くで書くこと/本の時、過去の時、見出された時/不動性の書/閉じられた世界に面した開かれた世界/「ぼく」というのは誰なんだろう?

死は、見たくない/ハイチ的な死/そしてその中に神が?/マリア・ゴレッティに恋して/聖ユダ、絶望的な大義の守護聖人/ヴォドゥ教/ぼくの幼年期の悪魔たち/悪魔と『詩篇』第九〇篇/ぼくの友人たちはどうなったか……/血と権力/言 葉/日常は自分の能力以上のものを夢見ることを妨げる/名前が明かされ、仮面が落ちる/アメリカ的自伝/ダニー、へぼダンサーでホラティウスの読者

訳者解説(小倉和子)

著者プロフィール

ダニー・ラフェリエール  (ダニーラフェリエール)  (著/文

1953年,ポルトープランス(ハイチ)生。『プチ・サムディ・ソワール』紙の文化欄を担当していた76年,モントリオール(カナダ)に移住。85年,『ニグロと疲れないでセックスする方法』(邦訳藤原書店)で作家デビュー(89年カナダで映画化。邦題『間違いだらけの恋愛講座』)。90年代にはマイアミに居を移し,『コーヒーの香り』(91年)『甘い漂流』(94年,邦訳藤原書店)『終わりなき午後の魅惑』(97年)などを発表。2002年よりモントリオールに戻り,『吾輩は日本作家である』(08年,邦訳藤原書店)の後,『帰還の謎』(09年,邦訳藤原書店)をケベックとフランスで同時刊行し,モントリオールで書籍大賞,フランスでメディシス賞受賞。2010年のハイチ地震に遭遇した体験を綴る『ハイチ震災日記』(邦訳藤原書店)を発表。2013年アカデミー・フランセーズ会員に選出される。

小倉 和子  (オグラカズコ)  (翻訳

1957年生。東京大学大学院博士課程単位取得退学。パリ第10大学文学博士。現在,立教大学異文化コミュニケーション学部教授,日本ケベック学会会長。現代フランス文学・フランス語圏文学専攻。著書に『フランス現代詩の風景』(立教大学出版会),『遠くて近いケベック』(御茶の水書房,共編著),訳書にデュビィ,ペロー編『「女の歴史」を批判する』,コルバン『感性の歴史家 アラン・コルバン』,サンド『モープラ』,ラフェリエール『帰還の謎』(以上藤原書店)他。

上記内容は本書刊行時のものです。