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出版者情報
書くこと 生きること
ベルナール・マニエとの対話
- 書店発売日
- 2019年9月25日
- 登録日
- 2019年6月7日
- 最終更新日
- 2019年9月12日
書評掲載情報
2019-10-20 | 読売新聞 朝刊 |
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紹介
アカデミー・フランセーズ会員入りしたハイチ出身ケベック作家の自伝
書くことは、生きること。生きることは、書くこと――。
2000年、47歳のケベックの国民的作家ラフェリエールが、10冊の「アメリカ的自伝」(1985 ~ 2000年)と題された自伝的小説群の完結を迎え、ハイチでの幼年期、ケベックへの亡命、そして現在までを初めて明かす。
目次
本題に入る前の即興的な対話(しかしこれこそが本題)
執筆前
ダニー、きみはどこから来たの?/父の亡命/ハイチの学校/言葉に酔って/ポルトープランスへの旅/女の世界/登場人物たちから眺められた作家/レモンド叔母さんによる時間の概念/妹を紹介します/ひどい欠陥/ぼくはロックスターだ
最初の読書/わくわくするデビュー/周囲の文化/驚異のリアリズム/ボルヘス、ボールドウィン、ブコウスキー/初めにタイトルありき/きみの原動力を見せてくれ/この本はぼくをたたきのめした/デュヴァリエ・サイクロン/暴力の激発/吾輩は日本作家である/ヴィヨンがアイス・キューブと出会う場所
いかにして足跡を攪乱するか/ぼくは只で旅行する/詩的イマージュ/音楽は好きじゃない/ぼくたちに染み込むのは絵画だ/マティス、マグリット、そしてバスキア/憎しみはよい動機である/工場の時代/おれの小説、おれのたった一つのチャンス!/幼年期は子どものものだ/政治は好きじゃない/クールな顔で何かをする/フェミニズムについて/奴隷制の負債について/犠牲者の立場/ニグロの何がそれほど女の子たちを興奮させるのか?
準 備/戦争が始まる/誰が一五〇ページの小さな爆弾を望んでいるだろうか?/名声――もう三〇〇〇回以上も同じ質問だけど/読者の反応/ダニー・ラフェリエールを読む方法
ぼくはアメリカにいる/アフリカはぼくには存在しない/帰 郷/偉大なアメリカ的小説/有名なリスト/遠くで書くこと/本の時、過去の時、見出された時/不動性の書/閉じられた世界に面した開かれた世界/「ぼく」というのは誰なんだろう?
死は、見たくない/ハイチ的な死/そしてその中に神が?/マリア・ゴレッティに恋して/聖ユダ、絶望的な大義の守護聖人/ヴォドゥ教/ぼくの幼年期の悪魔たち/悪魔と『詩篇』第九〇篇/ぼくの友人たちはどうなったか……/血と権力/言 葉/日常は自分の能力以上のものを夢見ることを妨げる/名前が明かされ、仮面が落ちる/アメリカ的自伝/ダニー、へぼダンサーでホラティウスの読者
訳者解説(小倉和子)
上記内容は本書刊行時のものです。