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出版者情報
黒い本
発行:藤原書店
四六変型判
592ページ
定価
3,600円+税
- 書店発売日
- 2016年3月18日
- 登録日
- 2016年1月22日
- 最終更新日
- 2016年3月17日
書評掲載情報
2016-06-19 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
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紹介
ノーベル賞作家の最大の問題作、遂に完訳!
「パムクのイスタンブールは、ジョイスのダブリンだ」――
ボスポラス海峡を擁する文明の交差路、イスタンブールの街で、行方不明の妻を追うガーリップを、新聞記者のいとこジェラールのコラムが導く。ミステリーの形式を踏まえながら、多彩な語りと時制をコラージュさせた、パムク個人のイスタンブール百科事典であり、イスタンブールの『千夜一夜物語』。パムク最重要の書、ついに完訳。
主人公のガーリップは、イスタンブールの弁護士である。幼なじみであり、伯父の娘であり、友人でもあり恋人でもあったリュヤーを妻とするが、ある冬の日、リュヤーは忽然と行方をくらます。ガーリップは、妻を捜しもとめてイスタンブールの街へ出かける。同じくいとこで新聞の人気コラムニストであるジェラールも姿を消すが、彼のコラムはその後も新聞に掲載され続ける。ガーリップが子どものころから愛読してきたその奇想天外なコラムが、彼の探索を方向付ける同行者となり、イスタンブールの裏通りや、歴史の片隅へと導いてゆく――。
上記内容は本書刊行時のものです。