書店員向け情報 HELP
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
親愛なるレニー
レナード・バーンスタインと戦後日本の物語
原書: Dearest Lenny: Letters from Japan and the Making of the World Maestro(Oxford University Press, 2019)
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年10月31日
- 書店発売日
- 2022年10月28日
- 登録日
- 2022年9月26日
- 最終更新日
- 2023年1月30日
書評掲載情報
2023-01-28 |
毎日新聞
朝刊 評者: 川本三郎(評論家) |
2023-01-14 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 林田直樹(音楽評論家) |
2023-01-14 |
朝日新聞
朝刊 評者: 磯野真穂(文化人類学者) |
2022-12-04 |
読売新聞
朝刊 評者: 堀川恵子(ノンフィクション作家) |
MORE | |
LESS |
重版情報
2刷 | 出来予定日: 2023-01-31 |
MORE | |
LESS |
紹介
図書館に人知れず眠っていたふたりの日本人からの手紙がいま、語りはじめる。
カズコとクニ、そしてレニー ──
芸術と愛に生きた巨匠バーンスタインの実像にせまる感動のノンフィクション!
“……でもレニー、僕はあなたを愛してしまったし、
忘れることはできないのです。
あなたは僕にこう言いましたよね。
「誰かと恋に落ちたくはない、なぜならそれは、
自分の人生を変えてしまうから」"(本文より)
ワシントンの図書館で著者が出逢った数百通の手紙。
それは、世界の巨匠レナード・バーンスタインと
知られざるふたりの日本人との心の交歓の記録だった。
カズコ──日本でおそらく最初の、そしてもっとも熱心なファン。
クニ──バーンスタインと激しい恋に落ち、その夢の実現に尽力した人物。
マエストロとふたりの日本人とが紡いだ愛の物語を軸に、
冷戦期アメリカの文化戦略、高度成長期日本に花開く音楽文化が描かれる。
感動の音楽ノンフィクションがここに誕生!
レナード・バーンスタイン(1918-1990)は、
ニューヨーク・フィル、ウィーン・フィルなどのタクトをとった指揮者として、
《ウェスト・サイド・ストーリー》《キャンディード》など不滅の名作の数々を生みだした作曲家として、
米ソ冷戦期に反核や平和運動に精力的にとりくんだ行動する音楽家として、
20世紀を代表する芸術家の筆頭にあげられる巨匠。
スティーヴン・スピルバーグがリメイクし大ヒットした
ミュージカル映画『ウェスト・サイド・ストーリー』(2021)や
Netflixが制作し、スピルバーグ、マーティン・スコセッシらが名を連ねる
伝記映画『マエストロ』(2023年春公開予定)などで、
いまなお世界中から注目を集めている。
著者は『ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール──市民が育む芸術イヴェント』(2010)、
『「アジア人」はいかにしてクラシック音楽家になったのか?──人種・ジェンダー・文化資本』(2013)、
『私たちが声を上げるとき──アメリカを変えた10の問い』(共著、2022)など、
アメリカ文化史、ジェンダー研究などの分野で活躍する気鋭の研究者、吉原真里。
本書は著者が2019年にOxford University Pressから出版した
Dearest Lenny: Letters from Japan and the Making of the World Maestroを
みずから日本の読者向けに翻訳・再構成したものである。
目次
序章
Part I
1 戦禍のスター誕生
2 太平洋を越えたマエストロ
3 成功の光と影
4 ふたりのマエストロ
5 業界のうずしお
6 三度目の日本へ
7 別れと再会
8 マエストロというビジネス
Part II
9 DearからDearestへ
10 信念と決意
11 新しい出発
12 静かな場所
13 核なき世界へ
14 二度目の春
15 祈りの夏
16 早秋の実り
Part III
17 マエストロの世界
18 ターニング・ポイント
19 新天地を求めて
20 大地へ種を
21 北の果実
22 日本をあとに
23 畑を耕そう
コーダ
あとがき
参考文献
索引
上記内容は本書刊行時のものです。