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日本チェンバロ協会 年報 2020 第4号 日本チェンバロ協会(編) - 日本チェンバロ協会
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日本チェンバロ協会 年報 2020 第4号 特集 音律をめぐって

A5判
156ページ
並製
価格 2,800円+税
ISBN
978-4-86559-223-8
Cコード
C1073
教養 単行本 音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年5月31日
書店発売日
登録日
2020年4月13日
最終更新日
2020年6月28日
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紹介

第4号では演奏家、調律師、研究者にとってひとしく大きな問題である「調律/音律」を特集。
冒頭には「チェンバロの日!2019」でおこなわれた桒形亜樹子、藤原一弘、横田誠三の三氏による座談会(司会:大塚直哉)を再録し、鍵盤楽器と調律の関係を考えます。
また、フランスの数学者ソーヴールが考察した43分割音律(中川岳)、フレスコバルディによる平均律観(大岩みどり)についての研究論文をとおして、音律の奥深い世界を学びます。
加えて、従来さまざまに論議されながら決定的な結論にはいたらなかったイギリスの初期鍵盤音楽の装飾音にかんする意欲的な論文(平林朝子)も掲載しました。

その他、書評、楽譜紹介、アトリエ訪問、海外レポート、会員の録音物紹介など、チェンバロやフォルテピアノにかんする最新の研究・情報を満載した充実の内容となっています。

日本チェンバロ協会 公式ウェブサイト:
https://japanharpsichordsociety.jimdo.com/

目次

第4号の刊行によせて(副会長・年報編集委員長:岡田龍之介)

特集 音律をめぐって
座談会 鍵盤楽器の発展と調律(登壇者:桒形亜樹子・藤原一弘・横田誠三/司会:大塚直哉)

研究論文
イギリス・ヴァージナル音楽における装飾法の新解釈(平林朝子)
ソーヴールの43分割音律とその適用(中川岳)
作品と音律の関係についての一考察──フレスコバルディはなぜバルベリーニ枢機卿に平均律を推奨したのか(大岩みどり)

書評・書籍紹介
J.-Ph.ラモー著/伊藤友計訳『自然の諸原理に還元された和声論』(音楽之友社、2018)(安川智子)
R.カークパトリック著/原田宏司監訳/門野良典訳『ドメニコ・スカルラッティ』(音楽之友社、2018)(平野智美)
西田紘子ほか著『ハーモニー探究の歴史』(音楽之友社、2019)(川井博之)

楽譜紹介
18世紀のローマ・ナポリ楽派による作品集──チェンバロのための17の珍しい作品集(渡邊孝)

アトリエを訪ねて④ 伊藤福一

海外レポート
ニューヨーク便り(法月里野)
アルゼンチン記(吉見伊代)

会員録音物紹介
渡邊孝ほか『ポルタ・マーニャ/チェロ・ソナタ集』
荒木紅ほか『ヨーゼフ・エルスネル/室内楽全集』
山名朋子・山名敏之『シューベルト/フォルテピアノによる4手連弾作品全集 第1巻 エキゾティシズムと対位法』
桒形亜樹子『ルイ・クープラン/クラヴサン曲集』
鈴木理賀『J.S.バッハ/パルティータ[全曲]』

日本チェンバロ協会活動報告(2019年度)
日本チェンバロ協会会則
日本チェンバロ協会「年報」規定
日本チェンバロ協会「年報」投稿規定
日本チェンバロ協会 2019年度年報編集委員
日本チェンバロ協会 2019年度役員・運営委員
編集後記

前書きなど

第4号の刊行によせて
副会長・年報編集委員長
岡田龍之介

 2017年、18年と2期、年報編集委員を務め、今期初めて委員長を拝命し、この第4号を世に出すこととなりました。昨年刊行された第3号は、質量ともに優れた内容で、協会の内外からおかげさまで良い評価を得ることができ、これまで着実に年報の評価を高めてきたといえましょう。
 日本チェンバロ協会ならではの特集に加えて、研究レポート、研究論文などの本格的なアイテムが定着し、さらに会員の活発な活動を反映した海外レポートや録音物紹介のコーナー、そしてチェンバロ製作家の工房探訪記や各地の博物館のレポート、チェンバロに関連した書籍や楽譜の紹介・書評なども年々充実し、久保田慶一会長の発案で刊行の運びとなった年報が順調に巻を重ねていくのをうれしい思いで眺めているのはおそらく私だけでないと思います。
 昨年は「チェンバロの日!」で初めて調律(音律)をテーマに取り上げましたが、少々専門的なこのテーマに意外にも多くの方たちから反響があり、それに勇を得て、年報に音律関係の論文を2本掲載することにしました。また従来さまざまに論議されながら決定的な結論にはいたらなかったイギリスの初期鍵盤音楽の装飾音に関する意欲的な論文を加え、論文関係がひじょうに充実した紙面となりました。また前述の「チェンバロの日!」で好評であった座談会の模様を再録し、あらためて鍵盤楽器と調律の関係を考えるうえで参考にしていただくとともに、楽書や楽譜の書評、録音物の紹介、海外レポート、アトリエ探訪などの記事もそれぞれ興味深い内容になったのでは、と思います。
 昨年の「まえがき」で、年報委員長を務めた桒形亜樹子さんが、「来年の第4号からが、今後の年報継続への正念場と考えております」と書いておられましたが、今号がそのような要請に応え得る内容になったかどうかは、会員の皆様のご判断に委ねたいと思います。いずれにせよ次号以降もいっそう水準の高い年報をお届けできるよう、引き続き協会員の皆様のご協力、ご鞭撻をお願い申し上げます。
 末筆ながらこの年報刊行の出版にあたり、いつも多大のご協力をいただいております株式会社アルテスパブリッシングの木村元氏に、この場を借りて御礼申し上げます。

2020年2月

上記内容は本書刊行時のものです。