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出版者情報
在庫ステータス
在庫あり
取引情報
直接取引:
あり(その他)
貨幣・勤労・代理人
経済文明論
B6判
240ページ
並製
定価
1,850円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2017年8月
- 書店発売日
- 2017年7月31日
- 登録日
- 2017年7月13日
- 最終更新日
- 2017年12月5日
重版情報
2刷 | 出来予定日: 2023-03-30 |
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紹介
文明という視点に立ったとき、19世紀以来の経済の歴史はどのように見えるだろうか。人びとは生産の場を離れていっそう消費にのめり込み、各種産業では巨大な組織(会社)が日々の生活すみずみまでを左右する。そして、あらゆるものを取引するビジネスの肥大化――。産業革命から今日まで、46の名著とともに、人類史的な視野で見つめる。
目次
はじめに
第一章 経済にも文明のかけらが存在するだろうか
第二章 経済文明の起源
第三章 なぜクラフトフェアは限界に達したのか
第四章 生産的とはどのような状態か
第五章 なぜ近代組織は大規模化するのか
第六章 なぜエージェンシー問題は生ずるのか
第七章 勤労精神への疑問
第八章 消費社会への転換
第九章 貨幣の信頼性はいかに保たれるか
第十章 ビジネスと産業の対立
第十一章 再び、経済文明とはなにか
本書で触れた書籍一覧
おわりに
前書きなど
十八世紀に始まった産業革命が、ヨーロッパ中に広まり、その勢いがアメリカに渡って、産業の生産能力は最大限にまで達する。そして、産業社会というものが最高潮に達したところで、一つの考え方の転換が起こる。あるいは古くからヨーロッパのなかで潜在していた商業の動きが、再び表面に出てきたと考えても良いかもしれない。それがビジネスという考え方であった。産業社会の古典的な企業家たちは所有者であり管理者であり、全体の企業を統括する支配者であったが、金融社会では新しい会社を設立したり、あるいは既存の会社同士を結び付け、会社の組織を変えたりすることによって、企業を作っていく。それがひと言でビジネスという現実であった。(「第十章 ビジネスの産業の対立」より)
上記内容は本書刊行時のものです。