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わたしたちが沈黙させられるいくつかの問い
原書: The Mother of All Questions
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年1月30日
- 書店発売日
- 2021年1月25日
- 登録日
- 2020年12月24日
- 最終更新日
- 2021年1月27日
紹介
「ご結婚は?」「ご主人は?」「奥さまは?」「お子さんは?」……。
わたしたちはいつも、無数の問いにさらされ、黙らされてきた。
でもいまや、何かが変わりはじめた。
近年のフェミニズムの大きな動きのなかで綴られた、
沈黙と声をあげることをめぐるエッセイ集。
#MeTooの世界的なうねりを準備した傑作『説教したがる男たち』につづく、
ソルニット節の真骨頂! ブレイディみかこさん推薦、待望の翻訳刊行
ヴァージニア・ウルフについて講演をしたあとのこと。
ある男がこう言った。「ウルフは子どもを産むべきだったと思いますか?」
女性の社会進出が進み、ライフスタイルがどんなに多様化しても、
わたしたちは何度でも何度でも脱力するような問いにさらされて生きている。
さまざまなかたちの暴力を受け、沈黙することを強いられつづけている。
SNSでは声を封じるためのあらゆる嫌がらせと脅しがぶつけられ、
レイプを始めとする性暴力やドメスティック・バイオレンスは一向に減ることがない。
人魚姫は地上で暮らすかわりに声を奪われるお話しだし、
「STAR WARS」三部作でレイア姫以外の女性が話すシーンはわずか63秒間に過ぎず、
女性たちを固定観念に閉じ込める物語は、進化をめぐる科学にまで浸透している。
男と女をめぐるいびつな権力構造をあばき、
辛辣に、ときにユーモラスに、すべてのひとに力を与える傑作エッセイ。
目次
イントロダクション
マザー・オブ・オール・クエスチョンズ
1 沈黙は破られる
沈黙に関する簡潔な記録
I 群島を囲む海 II 男はみな孤島 男性の沈黙 III 沈黙と檻 IV 洪水に飲まれた都市
反乱の年
フェミニズム 男たちの到来
七つの死の一年後
レイプ・ジョークをめぐる短くも幸福な近況
2 ブレイキング・ザ・ストーリー
五百万年来の郊外から逃れて
鳩が飛び立ったあとの巣箱
女が読むべきでない八十冊
『ロリータ』について説教したがる男たち
加害者が行方不明
女巨人
謝辞と出典
訳者あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。