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遺伝するがん・しないがん
がんと遺伝の疑問に答える
- 書店発売日
- 2018年7月17日
- 登録日
- 2018年7月5日
- 最終更新日
- 2018年7月5日
紹介
●「家族のがんは自分に遺伝する?」「私のがんは子どもに遺伝する?」などの疑問に専門医がわかりやすく答える。
遺伝学的検査や出生前検査が身近になりつつある今、多くの情報があふれていても、いま一つわかりづらい「がんと遺伝」。本書はがんと遺伝両分野の専門医を兼ねる女性医師が、今知っておくべき「遺伝性がん」の基礎知識と、遺伝とがんをめぐる諸問題、がん患者が知っておくべき情報と治療への心構え、そのほかのさまざまな「遺伝性の病気」の診断と対応など、広範に及ぶ「がんと遺伝」への疑問に親切に答えていきます。
・人はなぜがんになるのか、遺伝するがんとは何か。
・遺伝要因と環境要因、がん家系とは何なのか。
・遺伝するがんは予防できるのか。
・遺伝性がんの治療、がんのゲノム医療とは
・遺伝相談外来の利用方法
・遺伝子検査でわかること、わからないこと など
●読者対象:がんの患者さん、家族にがんが多い人、遺伝性疾患が心配な人、遺伝学的検査を受けたい人など。
目次
【第1章】女性とがん~がんは遺伝するのか?
*がんの遺伝は女性にとってどんな問題か
*人はなぜ、がんになるのか?
*遺伝するがんと遺伝しないがん
*遺伝子とは何か?(ゲノム、染色体、遺伝子、DNA)
*がんの「標準治療」「臨床試験」「セカンドオピニオン」について
*もし、治験や臨床試験への参加をすすめられたら?
*先進医療とは?
*がんと診断されたらすること
【第2章】遺伝性がんの種類と治療
*遺伝性がんは、どの部位にできるか
*遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)
*遺伝子の変異があれば必ずがんになるという誤解
*予防的乳房切除・卵巣切除手術についての私の考え
*遺伝性乳がんとかかわりの深いトリプルネガティブ乳がん
*抗がん剤・分子標的治療薬とは?
*家族性大腸腺腫症(家族性大腸ポリポーシス:FAP)
*リンチ症候群
*遺伝子にまつわる諸問題
*遺伝性でない乳がんの治療とは?
*卵巣がんの治療とは?
【第3章】遺伝相談外来の実際とは?
*遺伝性の病気をもつ立場から
*遺伝病とは何か?
*遺伝病は治療できるか?
*遺伝相談外来はどんなところ?
*当クリニックでの「遺伝相談外来」
【第4章】遺伝子検査でわかること、わからないこと
*がん検診と遺伝子検査の違い
*遺伝子検査にはどんなものがあるか
*放射線に弱いかどうかも遺伝子検査でわかる
*多因子疾患の遺伝子検査
*DNA鑑定とは?
*ネットで宣伝されている遺伝子検査はどこまで信頼できるのか?
*新型出生前診断(NIPT)
*新型出生前診断についての私の見解
*当クリニックが行っている遺伝学的検査
*遺伝子検査の結果は家族に伝えるべき?
*子どもの遺伝子検査、勝手にしてもいいの?
*日本の法律でプライバシーは守れる?
【第5章】よくある質問(患者さんからの素朴な質問に答える)
【コラム】
・メンデルの法則を思い出してみよう
・「がんもどき理論」は正しいの?
・がんのゲノム医療って何?
・遺伝子組み換え食品の現状
・「臨床遺伝専門医」と「認定遺伝カウンセラー」の違い
・遺伝カウンセラーに関する私の意見
・海外の新型出生前診断(NIPT)
【患者さんエピソード】
・七五三の写真を残してあげたい
・積極的な治療を求めたBさん
・すい臓がんが再発したCさん
・手術支援ロボットについて、セカンドオピニオンを求めたDさん
上記内容は本書刊行時のものです。