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崇高の修辞学
発行:月曜社
縦220mm
287ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2017年2月
- 登録日
- 2017年12月24日
- 最終更新日
- 2017年12月24日
書評掲載情報
2017-12-24 |
読売新聞
朝刊 評者: 納富信留(東京大学教授、ギリシャ哲学研究者) |
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紹介
われわれが用いる言葉のうち、およそ修辞的でない言葉など存在しない。美学的崇高の背後にある修辞学的崇高の系譜を、ロンギノス『崇高論』からボワローらによる変奏を経て、ドゥギー、ラクー=ラバルト、ド・マンらによるこんにちの議論までを渉猟しつつ炙り出す。古代から現代へと通底する、言語一般に潜む根源的なパラドクスに迫る力作。
目次
第1部 『崇高論』と古代(真理を媒介する技術-「ピュシス」と「テクネー」
情念に媒介されるイメージ-「パンタシアー」と「パトス」
瞬間と永遠を媒介するもの-「カイロス」と「アイオーン」)
第2部 変奏される『崇高論』-近代におけるロンギノス(崇高論の「発明」-ボワロー『崇高論』翻訳と新旧論争
言葉と情念-バーク『崇高と美の観念の起源』と言語の使命
「美学的崇高」の裏箔-カント『判断力批判』における修辞学)
第3部 崇高なるパラドクス-二〇世紀における「崇高」の脱構築(放物線状の超越-ミシェル・ドゥギーと「崇高」の詩学
光のフィギュール-フィリップ・ラクー=ラバルトと誇張の哲学
読むことの破綻-ポール・ド・マンにおける「崇高」と「アイロニー」)
上記内容は本書刊行時のものです。