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山の花環 小宇宙の光 ペタル二世ペトロビッチ゠ニェゴシュ(著/文) - 幻戯書房
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山の花環 小宇宙の光 (ヤマノハナワショウウチュウノヒカリ)

文芸
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発行:幻戯書房
四六変型判
604ページ
定価 6,500円+税
ISBN
978-4-86488-208-8   COPY
ISBN 13
9784864882088   COPY
ISBN 10h
4-86488-208-8   COPY
ISBN 10
4864882088   COPY
出版者記号
86488   COPY
Cコード
C0398  
0:一般 3:全集・双書 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年10月30日
書店発売日
登録日
2020年9月15日
最終更新日
2020年10月15日
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紹介

低き丘でも高みに立たば、
下の者より見ゆるは道理、
われもみなより多く見ゆべし――
幸せにして、また不幸なり。

イスラム教改宗者の討伐という歴史的事件を材に、民衆の「哀しき人間の運命」を綴った、セルビア「第二の聖書」と目される一大詩篇『山の花環』。宇宙創造、人間の堕落と魂の救済を詠う『小宇宙の光』。セルビア文学の金字塔となった、ニェゴシュを代表する二大叙事詩。
……ニェゴシュの文学は、吟遊詩人の伝える伝承の「コソボ史観」に尽きるものではない。ニェゴシュの詩人としての偉大さは、そうした民族叙事詩の世界を乗り越えて、「哀しき人間(ひと)の運命(さだめ)」を追求したことにある。『小宇宙の光』では、その主題が形而上的なレベルで扱われているが、そこに現実世界で主教、君主、そして人間として苦悩するニェゴシュの魂を読むことができる。『山の花環』の登場人物たちはかなり理念化されているが、ダニロ主教の悩みや恐れは、ニェゴシュの心の深奥を映し出している。──「訳者解題」より

著者プロフィール

ペタル二世ペトロビッチ゠ニェゴシュ  (ペタルニセイペトロビッチニェゴシュ)  (著/文

(Petar II Petrović-Njegoš 1813–51)
1813年モンテネグロのニェグシ村生まれ、1851年ツェティニェ歿。俗名ラーデ・トーモフ。1830年モンテネグロの統治者に即位。1833年セルビア正教会主教に聖別、ペタル二世ペトロビッチを名乗る。モンテネグロの近代化とトルコからの解放に努めるとともに、詩作品を発表、セルビア文学史上、最大の詩人といわれる。叙事詩三部作『小宇宙の光』(1845)、『山の花環』(1847)、『偽帝小シチェパン』(1851)のほか、叙事詩集『セルビアの鏡』(1846)、詩集『ツェティニェの隠者』(1834)など。

田中一生  (タナカカズオ)  (翻訳

1935年、北海道生まれ、2007年東京歿。早稲田大学露文科を卒業後、ベオグラード大学に留学、ビザンチン美術およびユーゴスラビア文学を研究(1962‐67)。訳書に、ウィンテルハルテル『チトー伝』(徳間書店)、クレキッチ『中世都市ドゥブロヴニク』(彩流社)、アンドリッチ『ゴヤとの対話』『サラエボの女』(恒文社)、シュチェパノビッチ『土に還る』(恒文社)、カラジッチ『ユーゴスラビアの民話Ⅰ』(共訳、恒文社)など。

山崎洋  (ヤマザキヒロシ)  (翻訳

1941年、東京生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、1963年よりベオグラード大学留学、1970年、同法学部修士課程修了。訳書にカルデリ『自主管理と民主主義』(大月書店)、コーラッチ『自主管理の政治経済学』(日本評論社)、カラジッチ『ユーゴスラビアの民話Ⅱセルビア英雄譚』(共訳、恒文社)、ミハイロヴィッチ『南瓜の花が咲いたとき』(未知谷)、ヴケリッチ『ブランコ・ヴケリッチ 日本からの手紙』(未知谷)など。

上記内容は本書刊行時のものです。