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ぺらぺらの彫刻 戸田 裕介(編) - 武蔵野美術大学出版局
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ぺらぺらの彫刻 (ペラペラノチョウコク)

芸術
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A5判
縦215mm 横155mm 厚さ30mm
重さ 738g
320ページ
上製
定価 3,300 円+税   3,630 円(税込)
ISBN
978-4-86463-130-3   COPY
ISBN 13
9784864631303   COPY
ISBN 10h
4-86463-130-1   COPY
ISBN 10
4864631301   COPY
出版者記号
86463   COPY
Cコード
C3071  
3:専門 0:単行本 71:絵画・彫刻
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年11月30日
書店発売日
登録日
2021年10月6日
最終更新日
2024年2月21日
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紹介

かつてない「読む彫刻」ついに誕生!
彫刻を観ない人に捧げる
彫刻オタクによる愛の歌

「構造を被覆する表面によって成立する彫刻の系譜を確認する」という共同研究に、彫刻家、美術史家、学芸員9名が集結。お堅い命題に頭を抱えて議論百出。ついに満場一致で「ぺらぺらの彫刻」として追究開始。道成寺の鐘の内側は、内なのか外なのか? 禅問答に悩むごとく、ある者は触覚から、ある者は空洞から、ある者はピカピカから、ある者は時代の空気から…横山裕一に章扉を描かせ、溢れる彫刻愛は「読む彫刻」を生み出した!

著者:石崎尚、伊藤誠、鞍掛純一、田中修二、戸田裕介、袴田京太朗、藤井匡、松本隆、森啓輔
カバー・帯・表紙・扉/原画:横山裕一
ブックデザイン:馬面俊之

目次

まえがき  戸田裕介

第1章 人体像の表面の向こうになにをみるか  田中修二

1|《聖チェチリア》の表面から
2|朝倉文夫作《みどりのかげ》にさわる
3|朝倉響子の彫刻とリカちゃん人形
4|再び、表面をめぐって

第2章 量塊を見つめなおす  戸田裕介

1|透明人間を彫刻でつくることはできるか?
2|モリヌークス問題から
3|立体と量/塊と量塊
4|彫刻家の言葉から―単一的視点
5|彫刻家の言葉から―多視点性をめぐって
6|多視点性から多感覚へ

第3章 すべての彫刻には空洞がある  袴田京太朗

1|被覆の彫刻
2|ブロンズ彫刻内部の「恥の空洞」
3|ミニマル・アートにおける内部の空洞
4|空洞がある/ない
5|「恥の空洞」を消滅させた「彫刻」
6|コンセプチュアル・スカルプチャー
7|フェリックス・ゴンザレス=トレスの「空洞」

第4章 彫刻作品の表層について  鞍掛純一

1|空家を素材にする
2|脱皮する家
3|コロッケハウス
4|内なる表層

第5章 ピカピカの彫刻―戦後日本の鏡面彫刻  石崎 尚

1|ぺらぺらの彫刻とピカピカの彫刻
2|鏡面加工の登場
3|鏡面彫刻の広がり
4|野外彫刻展における鏡面彫刻
5|その後の鏡面彫刻
6|鏡面彫刻のポテンシャル

第6章 一九八〇年代と表面―召喚される「表面の存在論」  森 啓輔

1|はじめに―表面の誘惑
2|界面に吹く「風」
3|交錯する「厚み」
4|「かめ」の中
5|「空気の道」のありか
6|おわりに―表面から/表面への「跳躍」

第7章 庄司達の布―建築と身体の間に  藤井 匡

1|庄司による布の特徴
2|建築との関わり
3|空間の創出と形態の創出
4|身体との関わり
5|建築、衣服、彫刻

第8章 彫刻のためのエクササイズ=谷岡ヤスジを誤読する  伊藤 誠

1|谷岡ヤスジ
2|トリックスター
3|脳の中の小人
4|表現の時空

第9章 金色と鏡―古代ギリシア彫刻からブランクーシへ  松本 隆


1|古代の鏡
2|金色の素材
3|古代ギリシアのブロンズ彫刻の表面
4|中世の金色―聖フォアと定朝
5|ルカ・デッラ・ロッビアのガラスの被覆
6|ブランクーシの金色


終章 「ぺらぺらの彫刻」とは何だったのか  藤井 匡

1|「被覆としての彫刻」からはじまった
2|「ぺらぺらの彫刻」へのアプローチ
3|「ぺらぺらの彫刻」から導かれる可能性

あとがき  戸田裕介

著者プロフィール

戸田 裕介  (トダ ユウスケ)  (

戸田 裕介(とだ ゆうすけ)
1962年広島県生まれ。彫刻家。武蔵野美術大学教授(共通彫塑研究室)。専門:石彫、金属造型、屋内外における大型彫刻制作。武蔵野美術大学大学院修了。英国王立芸術大学院大学PEP修了。日航財団「空の日」芸術賞海外派遣芸術家としてフィレンツェ、ロンドンに滞在。「雨引の里と彫刻」(茨城)、「釜山ビエンナーレ」(韓国)ほかに参加。アメリカ、イタリア、インド、ドイツ、ロシアなどの、石彫・鉄鋼 国際彫刻シンポジウムやアーチスト・イン・レジデンスで滞在制作。日本美術家連盟会員。

上記内容は本書刊行時のものです。