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音楽論 白石 美雪(編) - 武蔵野美術大学出版局
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音楽論 (オンガクロン)

芸能・タレント
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A5判
縦210mm 横148mm
重さ 480g
384ページ
並製
定価 2,700 円+税   2,970 円(税込)
ISBN
978-4-86463-050-4   COPY
ISBN 13
9784864630504   COPY
ISBN 10h
4-86463-050-X   COPY
ISBN 10
486463050X   COPY
出版者記号
86463   COPY
Cコード
C3073  
3:専門 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2016年4月1日
書店発売日
登録日
2016年1月20日
最終更新日
2016年3月15日
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紹介

人はなぜ歌い、踊り、奏でるのか。
音楽文化、現代音楽、世界音楽という三つの視点から
音楽的事象を読み解き、比較し、思考する

音楽に通底する基本的視点を1章で示し、2章は身体を、3章では道具を手段とする音楽の表現について記述し、4章では楽譜と口頭伝承という伝播の方法について説く。5章では新しいパフォーマンス理論を参照考察し、6章ではメディアの歴史とポピュラー音楽を概観して初音ミクまで論じ、7章では意味・美術・舞台の3つの角度から音楽をめぐる想像力にアプローチした。さらに8章では音楽と言葉の関わりを捉え、9章では音楽をめぐる政策や産業までを視野に収める。

目次

まえがき

序章

第1 章 音楽とは何か
 第1 節 音楽はどこから来たのか
 第2 節 音から音楽へ――音楽のシステム
 第3 節 複数形の音楽――ジャンルの生成と混交

第2 章 声
 第1 節 声を出すことの意味、声の好み
 第2 節 声をめぐる文化、歌の場
 第3 節 総合的パフォーマンスとしての歌芝居

第3 章 楽器
 第1 節 楽器の起源
 第2 節 楽器をめぐる歴史と文化
 第3 節 楽器と表現

第4 章 音楽の伝え方
 第1 節 記譜の体系化――近代の五線記譜法について
 第2 節 音楽の伝承――それぞれの事情を映し出す音楽の伝え方
 第3 節 音楽の在り方を伝える楽譜

第5 章 音楽とパフォーマンス
 第1 節 パフォーマンスとは何か
 第2 節 音楽作品とパフォーマンス
 第3 節 パフォーマンス自体が音楽であること

第6 章 聴取とメディア
 第1 節 メディアとは何か
 第2 節 録音メディアの誕生・発達と現在
 第3 節 現代日本の音楽文化とミュージッキング

第7 章 音楽と想像力
 第1 節 音楽と「意味」
 第2 節 音楽と美術
 第3 節 舞台と音楽――歌舞伎の音世界

第8 章 音楽を語る
 第1節 言葉で音楽を体験する
 第2 節 音楽をめぐる研究――古代の音楽理論から近現代の音楽学まで
 第3 節 音楽評論と音楽学の影響力

第9 章 現代日本における音楽の諸相
 第1 節 音楽をめぐる文化政策と企業メセナ
 第2 節 伝統芸能の現状
 第3 節 音楽産業の展開

あとがき
主要参考文献
事項索引
人名索引

著者プロフィール

白石 美雪  (シライシ ミユキ)  (

東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院音楽研究科修了。専門は音楽学。ジョン・ケージを出発点に20 世紀の音楽を幅広く研究するとともに、批評活動を通じて、現代の音楽創造、日本の音楽状況についての考察を進めてきた。近年は明治期から昭和期にいたる日本の職業的音楽評論の成立をテーマに調査を続行中。
2009 年、『ジョン・ケージ 混沌ではなくアナーキー』(武蔵野美術大学出版局)により第20 回吉田秀和賞を受賞。分担執筆に『はじめての音楽史』(音楽之友社)、『武満徹 音の河のゆくえ』(平凡社)など。論文に「美をめぐる問い/武満徹の音楽を手がかりに」、「『音楽とジェンダー』研究ノート――現代音楽の『前衛性』をめぐって」、「演奏批評・楽評と称する批評の形成――1898(明治31)年の『読売新聞』の音楽批評」など多数。
朝日新聞で音楽会評をレギュラー執筆。横浜市文化財団主催「ジャスト・コンポーズト」シリーズ選定委員をつとめる。現在、武蔵野美術大学教授、国立音楽大学非常勤講師。

横井 雅子  (ヨコイ マサコ)  (

桐朋学園大学音楽学部作曲理論科卒業、(旧)文部省国費交換留学生としてハンガリー国立科学アカデミー音楽学研究所に留学。帰国後、東京藝術大学大学院音楽研究科修了。専門は音楽学。現在、国立音楽大学教授、立教大学非常勤講師。
中・東欧の音楽文化研究に幅広く取り組み、とりわけロマ音楽の調査を通して民俗音楽、大衆音楽、古典音楽を取り繋ぐ楽師像を探究してきた。近年は本務校の楽器学資料館長として楽器研究も手がけ、学際的な調査を展開している。
主な著書に『音楽でめぐる中央ヨーロッパ』(三省堂)、『伝統芸能復興(フォーク・リヴァィヴァル) ――ハンガリーのダンスハウス運動』(アーツアンドクラフツ)、『ハンガリー音楽の魅力――リスト・バルトーク・コダーイ』(東洋書店)、共著に『プロの演奏でつくる!「 日本・アジアの伝統音楽」授業プラン』(明治図書)、分担執筆に『民謡からみた世界音楽 うたの地脈を探る』(ミネルヴァ書房)、訳書に『ハンガリーの音楽 その伝統と語法』(音楽之友社)ほか、論文多数。

宮澤 淳一  (ミヤザワ ジュンイチイ)  (

1963 年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部(国際政治学)、早稲田大学第一文学部(ロシア文学)卒業。早稲田大学大学院文学研究科に学ぶ。2007 年、東京大学より博士(学術)取得。文学研究、音楽学、メディア論。
著書に『グレン・グールド論』(春秋社、第15 回吉田秀和賞受賞)、『チャイコフスキー』(ブックレット、東洋書店)、『マクルーハンの光景』(みすず書房)。訳書に『アンドレイ・タルコフスキー「鏡」の本』(馬場広信と、リブロポート)、『グレン・グールド書簡集』(みすず書房)、『戦争』(彩流社)、『グレン・グールドは語る』(ちくま学芸文庫)、『リヒテルは語る』(同)、『改訂新版 音楽の文章術』(小倉眞理と、春秋社)など。
早稲田大学、法政大学、慶應義塾大学、武蔵野音楽大学の非常勤講師、トロント大学客員教授などを経て、現在、青山学院大学総合文化政策学部教授、国立音楽大学非常勤講師。

上記内容は本書刊行時のものです。