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パリ・オペラ座とグランド・オペラ
- 初版年月日
- 2022年3月31日
- 書店発売日
- 2022年4月13日
- 登録日
- 2022年3月17日
- 最終更新日
- 2022年3月29日
紹介
19世紀のヨーロッパを魅了した「グランド・オペラ」とはなにか
世界最大の文化都市パリのオペラ座で生み出され、19世紀を通じて人気レパートリーであり続けた「グランド・オペラ」。
壮麗な舞台装置で観客を惹きつけ、イタリアやドイツなどのオペラ文化にも多大な影響を及ぼしたグランド・オペラを、歴史的・社会的背景、主要作曲家と作品、特徴的な要素、他の文化圏における受容などの多様な視点から検討し、その魅力と特質を再発見する。
目次
序論 「グランド・オペラ」とは何か?(丸本隆)
[Ⅰ]オペラ座とグランド・オペラ
1ジャンルとしてのグランド・オペラ(丸本隆)
2グランド・オペラの歴史的・社会的背景(丸本隆)
3グランド・オペラと「ナショナリズム」(丸本隆)
[Ⅱ]作曲家と作品(1)
1オベール《ポルティチの啞娘》(1828)──民主主義的オペラの始まり?(森佳子)
2ロッシーニ《ギヨーム・テル》(1829)──オペラ作劇法の革新性を巡って(森佳子)
3マイアーベーア《悪魔ロベール》(1831)──音楽と視覚的要素の融合(森佳子)
4アレヴィ《ユダヤの女》(1835)──グランド・オペラとユダヤ教徒(中村仁)
5マイアーベーア《ユグノー教徒》(1836)──コントラストの原理(中村仁)
6マイアーベーア《預言者》(1849)──モダニズムの兆し(中村仁)
[Ⅲ]作曲家と作品(2)
1モーツァルト《魔笛》と《イシスの秘儀》(嶋内博愛)
2ヴェーバー《魔弾の射手》と《森のロバン》(嶋内博愛)
3ドニゼッティとオペラ座(添田里子)
4ヴァーグナーとグランド・オペラ(中村仁)
5ヴェルディとパリ(丸本隆)
[Ⅳ]グランド・オペラの構成要素
1音楽(歌唱・オーケストラ)(森佳子)
2台本作家スクリーブ(添田里子)
3舞台美術と演出(森佳子)
4グランド・オペラにおける「タブロー」の手法と実践(奥香織)
[Ⅴ]グランド・オペラとバレエ
1オペラ座のバレエ文化とグランド・オペラ(丸本隆)
2ヴェルディと「オペラのなかのバレエ」(平野恵美子)
3ロシアのグランド・オペラとバレエ(平野恵美子)
[Ⅵ]海外での受容と展開
1日本におけるグランド・オペラの受容(東晴美)
2植民地オーストラリアでのグランド・オペラ──興行師W・S・リスターによる(佐和田敬司)
パリ・オペラ史年表(1789~1875)(小林佳織・落合美聡)
上記内容は本書刊行時のものです。