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戦時下の映画
日本・東アジア・ドイツ
発行:森話社
A5判
368ページ
定価
4,500円+税
- 初版年月日
- 2019年8月10日
- 書店発売日
- 2019年8月6日
- 登録日
- 2019年7月23日
- 最終更新日
- 2019年7月24日
紹介
満洲事変後、日本は中国で戦争を拡大し、やがて対米英豪蘭との戦争に突入していった。
当時の映画は、娯楽としてだけでなく、ニュース映画などをとおして一大映像メディアへと急成長していた。
その影響力の大きさから、体制側は国策遂行の一環として映画に強い期待を寄せた。
本書では、日本国内の映画領域と、満洲、朝鮮、台湾、中国、ドイツに関する考察を交差させ、越境的な視点から「戦時下の映画」の多様な様相を浮かび上がらせる。
目次
[はじめに]
「映画戦」への遠い道程 岩本憲児
[Ⅰ 戦争の時代と映画]
映画統制構想の展開と映画工作 加藤厚子
“戦ふ映画館”──戦時下のオフ・スクリーン 近藤和都
日中戦時下の農村巡回映画の活動 平賀明彦
教化映画か教材映画か──「動く掛図」論争以後の教育映画/映画教育の言説と実践 渡邉大輔
戦時下の映画ジャーナリズム 古賀 太
[Ⅱ 越境する映画]
初期満映について──雑誌『満洲映画』の記事から 上田 学
『東遊記』論 門間貴志
朝鮮映画の戦時体制──第二世代朝鮮映画人と映画国策 鄭 琮樺
越境する植民地劇場──日帝末期・呉泳鎮のシナリオを中心に 李 相雨/渡辺直紀=訳
映画と台湾総督府の南進政策 李 道明/蔡 宜静=訳、岩本憲児・晏 妮=監訳
占領下の上海映画と日本映画──文化融合と非協力 晏 妮
“大東亜の歌姫”李香蘭の表象性──“幻”の映画『私の鶯』再検証 秦 剛
ドイツの銀幕における〈大東亜戦争〉 ハラルト・ザーロモン
上記内容は本書刊行時のものです。