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動く墓
沖縄の都市移住者と祖先祭祀
発行:森話社
A5判
240ページ
定価
4,200円+税
- 書店発売日
- 2018年2月26日
- 登録日
- 2018年2月10日
- 最終更新日
- 2018年2月22日
書評掲載情報
2018-04-01 | 毎日新聞 朝刊 |
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紹介
人びとの葛藤をのせて、墓は海を渡る
「家より先に墓を建てろ」「人は借家住まいもできるが、死人の借り墓はできない」などといわれる沖縄で、人の移動に伴い墓はどのように動くのか?沖縄戦、米軍統治、本土復帰を経て、なお変容し続ける現代沖縄の生と死のリアリティに、墓の移動からせまる。
目次
はじめに
[序章 生と墓]
一 本書の目的と論点
二 沖縄研究をめぐる政治性
三 新しい沖縄研究にむけて
四 本書の構成と調査の概要
[第一章 沖縄社会と祖先祭祀]
一 先行研究と問題点
二 「家」単位の祖先祭祀と日常的実践
三 沖縄社会の変容と祖先祭祀の継続
[第二章 世替わりと墓]
一 沖縄県の歴史と人の移動
二 都市化と墓──行政・経済との関わり
三 経済成長と墓
四 社会変容と墓
[第三章 墓を造るモノの変化]
一 戦後まもなくの造墓の変化──奥郷友会共同墓地を事例に
二 本土復帰後の造墓──宮城家を事例に
三 素材の変化と墓の概念
[第四章 墓と葛藤]
一 戦後の移動の波、復帰後の生活変化
二 移住者の生活と墓、位牌
三 墓の移動という選択と葛藤
四 祭祀の継続と故郷観
[第五章 骨の処遇]
一 遺骨の集合化と火葬の影響
二 遺骨の個別化と祖先
三 墓の移動に関する知識の所在
四 骨の処遇にみる死者との「親密さ」と祖先観
[第六章 新しい墓と祖先]
一 墓における表象と比喩──「故郷」「祖先」「家」をめぐって
二 墓の移動と幸・不幸──墓をめぐる災因論と祖先観の再考
三 墓の移動と祖先観の再構築
[終章 動き続ける墓]
一 墓とメモリアリズム
二 動く墓のメモリアリズムと創造性
参考文献一覧
あとがき
初出一覧
索引
上記内容は本書刊行時のものです。