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歌舞伎と革命ロシア
一九二八年左団次一座訪ソ公演と日露演劇交流
発行:森話社
A5判
392ページ
定価
4,800円+税
- 書店発売日
- 2017年10月6日
- 登録日
- 2017年9月19日
- 最終更新日
- 2017年9月19日
紹介
異文化が出会ったとき
1928年(昭和3)、二代目市川左団次一座はなぜソ連で歌舞伎初の海外公演を行ったのか。また、それを見たソ連の人々の反応はどのようなものだったのか。本書は、公演実現に至るまでの日ソ双方の事情や背景をさぐるとともに、公演後にソ連から贈られた新聞・雑誌の記事や批評のスクラップブックを翻訳することによって、歌舞伎という演劇を初めて見たソ連側の関心や反応を明らかにした労作。
目次
序 一九二八年左団次一座のソヴィエト公演について=永田靖
[Ⅰ 一九二八年歌舞伎ソ連公演を読み解く]
1 一九二八年のソ連が見た歌舞伎=上田洋子
2 日ソ国交回復前後の文化交流とその政治的背景=内田健介
3 異国趣味の正当化──一九二八年訪ソ歌舞伎公演をめぐって=北村有紀子、ダニー・サヴェリ/翻訳=堀切克洋
4 レニングラードの文脈における一九二八年の歌舞伎公演=マリヤ・マリコワ/監訳=上田洋子・翻訳=内田健介
[Ⅱ 文脈としての日露演劇交流史]
5 日露戦争劇『敵国降伏』──歌舞伎の戦争劇と史劇の交点=日置貴之
6 アルカイズムは未来主義を刺激する──エイゼンシテインと歌舞伎=鴻英良
7 メイエルホリド劇場と日露交流──メイエルホリド、ガウズネル、ガーリン=伊藤愉
8 一九世紀末ロシアにおける歌舞伎受容──バレエ『ミカドの娘』を例に=斎藤慶子
[Ⅲ 一九二八年歌舞伎ソ連公演新聞・雑誌評]
新聞・雑誌評/執筆者/掲載媒体/新聞・雑誌評リスト
上記内容は本書刊行時のものです。