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新知見! 武士の都 鎌倉の謎を解く 伊藤一美(著/文) - 戎光祥出版
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新知見! 武士の都 鎌倉の謎を解く (シンチケン ブシノミヤコ カマクラノナゾヲトク)

歴史・地理
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発行:戎光祥出版
四六判
218ページ
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-86403-406-7   COPY
ISBN 13
9784864034067   COPY
ISBN 10h
4-86403-406-0   COPY
ISBN 10
4864034060   COPY
出版者記号
86403   COPY
Cコード
C0021  
0:一般 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年10月20日
最終更新日
2021年11月17日
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紹介

武士のみやこ「鎌倉」について、合戦・政争・地理・宗教・庶民の生活など多岐にわたる60のエピソードを紹介。
長年にわたって鎌倉の研究を進めてきた著者が現地調査や発掘成果などで得た最新の知見をもとに、鎌倉時代から戦国時代までの知られざる〝鎌倉のすがた〟をわかりやすく解説します。

目次

第一部 鎌倉武士の人間模様
1 諸説ふんぷん! 以前、教科書に載っていた源頼朝の肖像画はいったい誰?
2 そもそも鎌倉御家人とは、どのような身分・職制なのだろうか?
3 鎌倉御家人が食べた名物料理の食材と、酒や宴会での戒めの言葉
4 ドッグブリーダー!? 将軍頼家も飼い犬の組織を立ち上げ、市中はさながら犬たちの都
5 鶴岡八幡宮流鏑馬神事の日に建長寺前で起こったトリカブト暗殺事件
6 宮仕えは厳しいなぁ! ある鎌倉御家人の置文から
7 諸人恐懼の飯沼資宗。公家・久我氏の娘二条と、「あやしく、いかなる契りなどぞ」の噂立つ
8 『蒙古襲来絵詞』を描く要因は安達泰盛の度量と、竹崎季長の〝いざ鎌倉〟
9 追放される将軍のお袖には“涙〟、新将軍の奉迎行事には群集する人々の姿
10 北条時政の後妻・牧の方の娘たちは京とのパイプ役になっていた
11 北条貞時の思い人・播磨局浄泉が産んだ娘に見る、産所・出産・祈禱の風景
12 将軍の鎌倉御所へ召し出された御所女房たちの波瀾万丈な人生
13 鎌倉の住人は、遠近の御家人に「旅籠振舞」をさせ、酒食や引き出物を貪っていた
14 三つ子誕生! 珍しかったこの事例に幕府の民政がとった対応
15 武士の郎従よりも闘乱や殺人を犯す、鎌倉の僧侶の暴れん坊従者たち!!
16 幕府将軍や得宗家の吉凶を占い重用された鎌倉の陰陽師
17 京都にいるのに、「鎌倉殿」と呼ばれた室町幕府二代目将軍・足利義詮
18 幕府の法令「貞永式目」。後世の公家・武士・江戸庶民にまで与えた影響力
19 『吾妻鏡』の数奇な伝来。当初、読めたのは限られた幕府関係者のみ

第二部  〝かまくら〟が刻んだ土地の記憶
1 木簡・和歌から読み解く鎌倉は、東国蝦夷を監視する武人の町だった
2 源氏が鎌倉へ入ったのは、源頼義が平氏一門の舅より館を譲られたから
3 頼朝が鎌倉を選んだのは、頼義以来の源家の記憶と、父義朝の身近な記憶
4 発掘でわかった御成・長谷は、役所や公共施設が建ち並ぶ官庁街
5 源頼朝が出撃したという鎌倉城は本当にあったのか?
6 源頼朝の大蔵御所は寝殿造り。その構造・規模を推定する
7 北条政子の死後、3度も移転した将軍御所の諸事情
8 横行する拉致・土地の不法占拠・賭博。鎌倉統治の制度とは?
9 市中で御家人たちが暮らした高級住宅地とはどこか?
10 「上級御家人」安達氏の屋敷がみつかる! マナ板が語るさまざまな情報
11 汲み取り式は当たり前、水洗式の高級トイレも。中世のトイレ事情とは?
12 正応の大地震が発生、そのとき鎌倉に何がおきたか?
13 鎌倉の顔とも言える、有名な長谷大仏は謎だらけの仏様
14 鶴岡八幡宮の信仰を支えた密教系僧侶。京都で修行を積んだその実像は?
15 発掘調査の成果が続々と。創建当初の鶴岡八幡宮の姿が甦る
16 頼朝が築いた道と辻子。明日につながる道と消えた道が見え隠れする街
17 切通しとは、人とモノが集まるようインフラ整備した都市造りの痕跡
18 舶来製品で東アジアとつながっていた鎌倉の海
19 鎌倉の街中で見かける、崖をくりぬいた貴人のためのお墓が「やぐら」
20 「やぐら」を訪ねてみよう
21 「やぐら」は被葬者不明が多いが、被葬者がわかるものはあるのか?
22 サーファーたちが集まる由比ガ浜。遡って、中世の「前浜」(由比ガ浜)の景観はいかに?
23 多くの武士が傷つき倒れた鎌倉合戦。両軍の激戦の様子を再現
24 北条高時が切腹し北条氏は滅亡。腹切りやぐらに隠されたメッセージとは?

第三部 幕府滅亡後の鎌倉と戦国
1 鎌倉御家人は、足利幕府でも室町御家人に成り得たか?
2 北条高時の遺児北条時行。中先代の乱は、どのような影響を与えたか?
3 杉本城の合戦。一帯は足利氏の故地で以後も重要な拠点となった
4 室町時代の鎌倉公方御所は、なぜ鎌倉幕府御所から離れていたのか?
5 足利持氏の血書願文は、本当に自らの血液を混ぜたものか?
6 鎌倉公方の時代に飛躍・繁栄した上杉氏一族。その勢力拡大の方法とは?
7 遠く下野国の日光山別当が鎌倉に居住していたわけ
8 鎌倉武士の魂を造る刀工正宗とは、どのような職人か?
9 関八州の宗教的シンボルを手に入れ、新たな鎌倉を造り上げた北条氏綱
10 三浦半島を押さえる戦国北条氏の重要拠点・玉縄城。大城郭の痕跡は今も
11 関東管領の就任式を鶴岡八幡宮で行うこれだけの理由
12 房総里見氏のもとに移った小弓公方の娘・青岳尼に怒り心頭の北条氏康
13 〝流浪する古河公方〟足利義氏が鎌倉に残した想いを記す願文
14 戦国の世に先祖の地・鎌倉を訪れた足利義氏が行った煌びやかな大行列
15 江戸開府で“古都鎌倉”を再発見するブームが到来。江戸庶民を旅へと誘う
16 北条氏滅亡へ、足利氏滅亡へと導く鎮魂の地に建てられた葛原岡神社
17 鎌倉宮は、葛原岡神社と再びの武家支配封じを願って東・西に建てられた

参考文献一覧

上記内容は本書刊行時のものです。