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在庫あり
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取引取次:
地方小 ト・日・他 書店
子どもの文化 書店(直)
直接取引:あり(自社)
羽と風鈴
発行:書肆侃侃房
四六判
160ページ
上製
定価
2,000円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年1月18日
- 書店発売日
- 2022年1月18日
- 登録日
- 2021年12月21日
- 最終更新日
- 2022年1月24日
紹介
それぞれの羽を揺らして風鈴はひとつの風に音を合わせる
第三回笹井宏之賞染野太朗賞を受賞した著者の第一歌集。
眼差しはあくまで低く、しかし深く、表現は抑制的に。嶋さんの歌はそんな風にして作られている。それがチェーホフと似ているのだ。
────大辻隆弘
拡散と収斂が進行形で同時に発生しているようなこの日々のありようを、まるでひとりきりの測量士のように見つめる歌集。
────小島なお
歌集のどの歌についても、言葉を尽くして誰かと語り合いたくなる。一首の静謐で理性的な質感や調べに、むしろ心をあたためられたような気がした。
────染野太朗
【収録歌より】
地上までまだ少しある踊り場に桜の花が散らばっていた
乗り過ごして何駅目だろう菱形のひかりの中につま先を置く
開かれて窓の格子に吊り下がるビニール傘が通路に光る
白球がいま打ち上がる公園のヒマラヤスギの背丈を越えて
屋久島の森に置かれたマイクから配信される雨音を聞く
自動車の赤いランプの連なりが橋の終わりでほどけ始める
上記内容は本書刊行時のものです。