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橋川文三・野戦攻城の思想 宮嶋繁明(著/文) - 弦書房
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橋川文三・野戦攻城の思想

発行:弦書房
四六判
並製
価格 2,400円+税
ISBN
978-4-86329-211-6
Cコード
C0095
一般 単行本 日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年8月30日
書店発売日
登録日
2020年7月8日
最終更新日
2020年8月18日
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書評掲載情報

2020-09-26 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 杉田俊介(批評家)

紹介

 戦後日本の最大の思想的課題は、日本を敗戦にまで突き進ませた「ナショナリズム(昭和超国家主義)」の解明だと言われました。橋川文三(1922~1983)はそのテーマに正面から取り組み、自身の戦争体験をふまえてその課題の本質を初めて示したことで知られています。
 独学者として野戦攻城を続けるごとく思索の旅を続け、極めてオリジナリティの高い精神史を紡ぎ出したその足跡を克明にたどる力作評伝です。さらに橋川を知ることは丸山眞男、柳田国男、吉本隆明、鶴見俊輔、三島由紀夫、竹内好らの精神を考えることでもあります。

目次

第一章 処女作『日本浪曼派批判序説』を上梓
  同人誌「同時代」に「日本浪曼派批判序説」の連載開始
  カール・シュミットに学び、日本ロマン派を解明
  『日本浪曼派批判序説』を未来社から刊行
  保田與重郎と橋川文三

第二章 あたたかい思想としての柳田国男――丸山眞男への反措定
  初の評伝「柳田国男――その人間と思想」を執筆
  柳田国男の文学的感性・詩人的資質に照射
  あたたかい思想としての柳田国男(=丸山眞男への反措定)

第三章 超国家主義を論じ丸山眞男と思想的訣別――吉本隆明との邂逅(かいこう)
  丸山眞男と思想的訣別――吉本隆明との邂逅
  「昭和超国家主義の諸相」で丸山への反措定
  日本初のナショナリズムの著作を上梓――あたたかいナショナリズムを模索
  あたたかい思想としての『昭和維新試論』を提起

第四章 竹内好らと「中国の会」に参加し「中国」を創刊――近代日本と中国・アジアの思想解明へ
  竹内好に親炙(竹内好らと雑誌「中国」を発行) 
  丸山眞男から竹内好へ(吉本隆明を経由して)
  脱亜論とアジア主義(福沢諭吉と岡倉天心を論じる)
  『黄禍物語』を執筆、竹内好から中国語を学ぶ

終章 総論・野戦攻城の思想
   教育者としての橋川文三 
   全共闘運動と橋川文三 
   三島由紀夫、清沢洌、水戸学、外遊、他
   未完の西郷隆盛
   蠱惑(こわく)的文体の魅力
   野戦攻城の思想
   病いに苦しんだ晩年

著者プロフィール

宮嶋繁明  (ミヤジマ シゲアキ)  (著/文

宮嶋繁明(みやじま・しげあき) 1950年、長野県生まれ。明治大学卒。学生時代、橋川文三に師事。現在、編集プロダクション代表。著書『三島由紀夫と橋川文三』『橋川文三 日本浪曼派の精神』(いずれも弦書房)。主要論文「戦争の『きずあと』―遅れてきた父の戦記」(「隣人」19号)、「橋川文三と歴史意識の問題―座談会『怒れる若者たち』再考」(「隣人」20・21号)。

上記内容は本書刊行時のものです。