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平成の黙示録「ヘヴンズ ストーリー」をよむ
発行:弦書房
A5判
縦210mm
横148mm
厚さ5mm
64ページ
並製
定価
680円+税
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2018年7月
- 書店発売日
- 2018年7月20日
- 登録日
- 2018年7月12日
- 最終更新日
- 2023年3月22日
紹介
怪物はどこにいる?
鬼才・瀬々敬久監督の問題作「ヘヴンズ ストーリー」に宗教人類学者が迫る。
【「はじめに」より】1989年に年号が「昭和」から「平成」に変わり、それから10年間に日本全体を震え上がらせる大きな災害や事件が発生しました。……「平成の闇」とも呼ばれるこの10年あまりの期間は、日本の戦後を区画するうえでひとつの指標とされる時代ともなりました。その時代の変化を敏感に感じてきた映画人たちが、自主製作した映画が『ヘヴンズ ストーリー』(2010年)でした。……この作品がもつ人間、社会、自然・宇宙に対する深いまなざしや思いについて、監督・瀬々敬久氏と宗教人類学者・関一敏氏とに語り合ってもらうことにより、この作品のもつ黙示録的な世界に未来に向かう新たな視点から光を当ててみようと試みたのでした。
目次
廃墟が喚起する強力なイメージ/季節は循環して巡る/蝉の抜け殻、あるいは生まれ変わり/オウム真理教事件と九〇年代の闇/家族はバトンタッチして続いていく/仮面で隠された世界/利用する―利用される/人を殺すことについて/ドストエフスキーと「大審問官」/問い続けるということ/「ヘヴン」と日本の神/外国ではどのように受け止められたのか/死に対する日本的軟着陸を示した映画
「ヘヴンズ ストーリー」作品紹介
上記内容は本書刊行時のものです。