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かくれキリシタンの起源 中園 成生(著) - 弦書房
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かくれキリシタンの起源 (カクレキリシタンノキゲン) 信仰と信者の実相 (シンコウトシンジャノジッソウ)

歴史・地理
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発行:弦書房
A5判
縦210mm 横1487mm 厚さ37mm
504ページ
上製
定価 4,000円+税
ISBN
978-4-86329-165-2   COPY
ISBN 13
9784863291652   COPY
ISBN 10h
4-86329-165-5   COPY
ISBN 10
4863291655   COPY
出版者記号
86329   COPY
Cコード
C0021  
0:一般 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年3月
書店発売日
登録日
2018年2月13日
最終更新日
2018年3月9日
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書評掲載情報

2018-12-23 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 大橋幸泰(早稲田大学教授・日本近世史)
2018-07-22 毎日新聞  朝刊
評者: 中園成生(平戸市生月町博物館・島の館学芸員)
2018-04-22 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 大橋幸泰(早稲田大学教授)
2018-04-08 読売新聞  朝刊
評者: 加藤徹(明治大学教授、中国文化学者)
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紹介

「信仰を変容させた信者」という従来のイメージをくつがえし、長年の「かくれキリシタン」論争に終止符を打つ。
20年におよぶ多角的な研究から見えてきたのは、400年前の宣教師たちが日本人の精神と暮らしを理解して創出した「日本人のキリスト教」と、それを禁教の時代にも守り続けるために信者が選択した「信仰並存」という形だった。
現在も続く、かくれキリシタン信仰。その実相をあらわし、起源を辿る。
【カラー口絵付】

目次

【目次より】

第一章 かくれキリシタンについての考え方
   一 かくれキリシタンの捉え方
   二 従来のかくれキリシタン理解
   三 かくれキリシタン認識の問題点
   四 かくれキリシタンとは何か

第二章 かくれキリシタン信仰の実相
   一 平戸地方(長崎県平戸市生月島・平戸島西岸)
   二 浦上(長崎県長崎市)
   三 外海地方(長崎県長崎市)
   四 五島地方(長崎県五島市・新上五島町)
   五 下天草地方(熊本県天草市今富)
   六 今村(福岡県三井郡大刀洗町)
   七 千提寺・下音羽(大阪府茨木市
   (それぞれ地域)歴史/信仰組織/聖地/信仰物/行事/オラショ/他の宗教・信仰との関係

第三章 かくれキリシタン信仰の成立過程
   一 信仰史の概要
   二 キリシタンの組織
   三 信仰施設・聖地
   四 信仰具
   五 行事
   六 オラショ
   七 他の宗教・信仰との関係

第四章 かくれキリシタン信者の経済活動
   一 かくれキリシタン信者の暮らしの理解
    「弾圧落ちのび説」とは何か
   二 地域毎の生業・経済

第五章 イメージとしてのかくれキリシタン
   一 キリシタン・かくれキリシタンイメージの変遷
    かくれキリシタン像への違和感
   二 「虚構のかくれキリシタン」の問題

終章 かくれキリシタンとは何か
   総論
    キリシタン信仰の成立とかくれキリシタン信仰の起源
    「日本人のキリスト教」創出の果て

【関連資料】

前書きなど

かくれキリシタン信仰や信者の実像は、従来の「殉教しなかった弱き者」「教義を理解せず勝手に信仰を変容させた無知な信者」「弾圧を避けて辺鄙な離島に隠れた貧しい民」といったステレオタイプ的な捉え方を明快に否定する。
かくれキリシタン信者は本来、為政者の法に逆らう事で弾圧を受ける危険を負いながら、仏教や神道との並存という形の中で、キリシタンの信仰形態を継続させる事を自ら選択した強い人々である。彼らの決断の結果、250年以上にわたる長い禁教の時代を越えて、400年前の信仰形態が残る事となった。(本文より)

著者プロフィール

中園 成生  (ナカゾノ シゲオ)  (

1963年福岡県生まれ。平戸市生月島博物館・島の館学芸員。熊本大学文学部(民俗学)卒業。捕鯨史やかくれキリシタン信仰の調査・研究に取り組む。
著書に『鯨取り絵物語』(共著)『かくれキリシタンとは何か』(以上、弦書房)『かくれキリシタンの聖画』(共著、小学館)他。

上記内容は本書刊行時のものです。