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「近代化」の反復と多様性 伊勢芳夫(著/文 | 編集) - 溪水社
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「近代化」の反復と多様性 (キンダイカノハンプクトタヨウセイ) 「東と西」の知の考古学的解体巻次:ヒガシトニシノチノコウコガクテキカイタイ

歴史・地理
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発行:溪水社
A5判
424ページ
定価 7,000円+税
ISBN
978-4-86327-558-4   COPY
ISBN 13
9784863275584   COPY
ISBN 10h
4-86327-558-7   COPY
ISBN 10
4863275587   COPY
出版者記号
86327   COPY
Cコード
C3090  
3:専門 0:単行本 90:文学総記
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年5月11日
最終更新日
2021年5月13日
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紹介

グローバル化が進む非西欧世界においても、それぞれの国は独自の「近代化の顔」をもっている。本書は横断的な言語文化研究により、東アジアを中心にポストコロニアル期の「近代化」の反復と多様性を鮮やかに描き出している。

目次

【第1部】
第1章 序論
 1.1.「近代化」について
 1.2. 文化の拘束力についての一考察―「キャノン」と「ポピュラー」―
 1.3. 文学作品を読むのは誰か?―読者論と間テクスト性―

第2章 「帝国主義」と間テクスト性
 2.1.「帝国主義」という語の変遷について
 2.2.キプリング作品への「帝国主義」の反響
 2.3.アンビギュアス性
 2.4.「 反復」、間テクスト性、そして言説形成=編成の関係性

第3章 「西の視点」と「東の視点」
 3.1.「亥の年」に来日したアメリカ人
 3.2.日本の「東」創造とその拡張の試み
 3.3.情報操作と言語空間―二つの軍事裁判―

【第2部】 
第4章  占領下日本における人口・優生政策の展開
       ―GHQ およびアメリカ人口学者・産児制限運動家の影響―
 4.1.はじめに
 4.2.日本占領の特徴
 4.3. 人口問題・産児制限に関する世論調査へのGHQの関与
 4.4. 産児制限および人口・優生政策に対するGHQの関与
 4.5.日米の人口学者・産児制限運動家の連携
 4.6.日本政府および国会における人口・優生政策の変化
 4.7.産児制限から家族計画へ

第5章  戦勝国の「反抗者」から見た日本占領
      ―ヘレン・ミアーズとトレーシーから見た日本占領政策―
 5.1. 勝者の歴史言説と「反抗者」―『アメリカの鏡・日本』の2 重の敗北
 5.2.流通する「日本・日本人」イメージ
 5.3.「日本」言説に対する「反抗者」としてのミアーズ
 5.4.対抗言説のための戦略
 5.5.トレーシーの見方

第6章  ポストコロニアル現在と、その後のインドとバングラデシュのナショナル・アイデンティティ形成
 6.1.はじめに
 6.2. インドのナショナル・アイデンティティ形成におけるイギリス植民地主義の影響
 6.3.分離独立の後遺症
 6.4. インドにおける単一アイデンティ構想:多様性を維持した合一
 6.5.領土統合とアイデンティティ・ポリティクス
 6.6.言語の多様性とインドのアイデンティティ形成
 6.7.アイデンティティ・ポリティクスの経済的側面
 6.8. アイデンティティ形成における宗教的側面:インドのアイデンティティについての競い合うビジョン
 6.9.ダリット問題
 6.10.インドのナショナル・アイデンティティの方向性
 6.11. バングラデシュのナショナル・アイデンティティ形成
 6.12.バングラデシュのイスラム教の地域的特徴
 6.13. 植民地期のベンガルにおけるアイデンティティを巡っての緊張
 6.14.分離独立の人口動態論的結果
 6.15.民族・言語的なベンガル・アイデンティティの形成
 6.16. 1971年以降のベンガルもしくはバングラデシュのナショナル・アイデンティティ形成
 6.17.おわりに

第7章  台湾社会の言語状況を反映した台湾人アイデンティティ形成と変容
 7.1.はじめに
 7.2.エスニックグループと言語
 7.3.2つの国語教育
 7.4.多元性のもつ学校言語教育(1990 年代以降)
 7.5.「 母語」と「華語/中国語」の変質―若い世代の言語観により―
 7.6.おわりに

第8章  少年時代の断片化された記憶、そして<原体験>
      ―三木卓の『ほろびた国の旅』を読む―
 8.1.はじめに
 8.2.『ほろびた国の旅』を書くこと
 8.3.五族協和と「あのころのふつうの日本人のこども」
 8.4.引揚げと「あのころのふつうの日本人のこども」
 8.5.おわりに

第9章 ロシアの「東」と「西」
 9.1.ロシアにおける近代化
 9.2.ソビエト・ロシア映画にみるロシア社会
 9.3.『 職場恋愛(Служебный роман)』に見る 34 年の生活の変化
 9.4.ソ連・ロシア社会における女性像
 9.5.ロシアの目指す「近代化」とロシアの意識

第10章 結語

参考文献
あとがき

著者プロフィール

伊勢芳夫  (イセヨシオ)  (著/文 | 編集

大阪大学文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。
大阪大学・博士(文学)。
現在 大阪大学言語文化研究科教授。

山本 起世子  (ヤマモトキヨコ)  (著/文

奈良女子大学大学院人間文化研究科博士課程単位取得満期退学。
現在 園田学園女子大学経営学部教授。

マムヌール・ラハマン  (マムヌールラハマン)  (著/文

2008年 PhD取得 (イスラム大学)。
現在 イスラム大学(Islamic University、バングラデシュ)人文社会科学部教授。

呉 素汝  (ゴソジョ)  (著/文

大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。
大阪大学・博士(言語文化学)。
大阪大学大学院言語文化研究科特任研究員(2019年~2021年)、天理大学非常勤講師(2018年~2021年)。

杉浦 清文  (スギウラキヨフミ)  (著/文

大阪大学言語文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。
大阪大学・博士(言語文化学)。
現在 中京大学国際学部言語文化学科英米学専攻英語圏文学・文化専修准教授。

杉山 真央  (スギヤママオ)  (著/文

大阪大学言語文化研究科博士後期課程修了。
大阪大学・博士(言語文化)。
現在 関西医療大学非常勤講師。

上記内容は本書刊行時のものです。