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Fishing Café VOL.73 シマノ(著/文) - 木楽舎
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Fishing Café VOL.73 (フィッシングカフェ)

スポーツ・健康
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発行:木楽舎
A4変形判
74ページ
価格 582円+税
ISBN
978-4-86324-169-5   COPY
ISBN 13
9784863241695   COPY
ISBN 10h
4-86324-169-0   COPY
ISBN 10
4863241690   COPY
出版者記号
86324   COPY
Cコード
C0075  
0:一般 0:単行本 75:体育・スポーツ
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年12月12日
書店発売日
登録日
2022年10月4日
最終更新日
2023年1月17日
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紹介

鮭・鱒と日本人
サケ・マスを巡る、“釣り・漁労・食”文化

縄文時代以前より、サケ・マス科魚類は、日本人の暮らしに必要不可欠な存在だ。その漁労・食文化は、北海道はもとより東北地方から関西北部地方に至るまで、独自の文化が培われている。また、そうした文化的な背景を経て「世界一進んだサケ科魚類の研究」を行ってきた。 「鮭の町」として知られる新潟県村上市三面川流域では、サケの調理法が100種類を超えるといわれ、平安時代には、遠く京の都にサケが献上されていた。さらに江戸時代後期になると、世界に先駆け、サケの母川回帰性を発見し産卵に適した分流「種別」を設け、現代のサケ・マス孵化事業の礎を築く。そこで今号では「鮭・鱒と日本人」と題して、日本各地のサケ釣りや漁労、食文化、 持続可能なサケの保全を目指すワイルドサーモンの研究などを探る。

目次

3 ◎巻頭インタビュー アウトドアコーディネーター 小雀陣二
―アウトドアで食す至高の一皿―
11 ◎ サケ・マスを巡る“釣り・漁労・食”文化 鮭・鱒と日本人
13 ◎ 三面川『青砥武平治』の超・観察力
19 ◎「鮭の町」千年の食文化
23 ◎ 未来へ!ワイルドサーモンの研究
29 ◎ サケは「カムイから与えられた魚」
34 ◎「南部鼻曲がりサケ」の鮭文化とは

●連載コラム
37 太公望万歳!「山村聰」
39『釣・魚画帖』入門/宮田亮平
41 グランシェフ室井克義の至り料理
43 釣音(つりおと)/宮沢和史
49 釣人たちの輪舞曲/錦織則政
56 Magical Aquarium Tour/猿渡敏郎
60【釣具物語】 釣具、漁具の歴史とその変貌
64 同じ水、同じ流れの中で/土屋守
68 フィッシング・カフェ・クラブ Fishing Café CLUB

前書きなど

サケを思い、サケに願う「カムバック!サーモン」
新潟県三面川で越後村上藩の藩士、青砥武平治がサケの母川回帰の習性を知っていたことで 「種川の制」が採用されたのが1763年。武平治はその数年後、世界で最初にサケの自然孵化増殖に成功した人物になる。当時もサケの母川回帰は世界各地で、体験的、経験的に知られてはいたが、科学的に証明されたのは種川の制の100年ほど前。世界最古の釣り指南書『釣魚大全』の著者であるアイザック・ウォルトンが、1653年にアトランティックサーモン(大西洋サケ)の幼魚にリボンの標識を付けて放流して数年後、産卵のため同じ河川に帰ってきたことを明らかにしたのが最初である。また、サケの母川回帰のメカニズムについては、川の匂いの「嗅覚刷り込み説」と体内時計と太陽の位置、高度から自分の現在位置を推定する「太陽コンパス説」。ミツバチやハトが行う地磁気から方位を決定する「磁気コンパス説」や、ウミガメ類や他の大型海洋生物が利用する「海流説」など、嗅覚以外の方法も併用しながら、この地球上を巡り、生き抜いてきたと考えられている。北半球の人々は太古から、こうしたサケの超感覚を察知し尊び、多大なる恩恵を受けて生きてきた。毎年サケが訪れることを願って、北海道のアイヌ民族はサケを神とし、新潟県の村上では、サケを余すことなく食べる千年の食文化が生まれた。そうした歴史を経て今急ぐべきは、感覚を駆使して外洋から帰ってくるサケたちが、安心して産卵活動を行える河川環境を取り戻すことにほかならない。日本各地で行われているカムバックサーモン運動の方法はさまざまで、少々時間はかかるかもしれないが、その願いは必ず報われるはずだ。

著者プロフィール

シマノ  (シマノ)  (著/文

大阪府堺市堺区に本社を置く、自転車部品と釣具の製造を主要な事業とするアウトドアスポーツメーカー。『フィッシング・カフェ』は、釣りを愛するすべての人に、これから釣りを始めてみようという人たちも、気ままに集ってお茶でも飲みながら釣りについて語り合う「カフェ」そんな思いを込めました。雑誌『フィッシング・カフェ』を中心に、FM NACK5でも「フィッシング・カフェ」を放送。そしてホームページを通じても、釣りをめぐるさまざまな話題や情報などを発信し、釣り仲間の意見交換や交流を深めつつ、楽しい釣り文化を創造していきたいと考えています。

上記内容は本書刊行時のものです。