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人新世の絶滅学
人類・文明絶滅の思弁的空無実在論
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2022年11月30日
- 登録日
- 2022年10月12日
- 最終更新日
- 2022年12月2日
書評掲載情報
2023-02-03 |
週刊読書人
2023年2月3日号 評者: 小林 雅博 |
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紹介
私たちは人類の絶滅というとんでもない状況下にある。
本書は「人新世 大絶滅」の問題を哲学的に掘り下げた力作で、人類をはっきり「絶滅種」と捉えその問題点をあぶり出している。残された時間はわずかだ。ここに提起された警鐘に是非とも耳を傾けたい。
目次
はしがき
第Ⅰ篇 形而下の絶滅学
第Ⅰ部 預言
第1章 人類絶滅の預言
人類は「絶滅生物」である
単一種の人類が「大絶滅」を起こす
啓蒙思想が「大加速」を惹起した
気候攻撃が「大絶滅」を起こす
最終叡智の「絶滅学」
哲学が明かす「絶滅の公理」
第Ⅱ部 覚醒
第2章 「人新世」の絶滅科学
生物・人類絶滅の科学原理
「人新世」の伝説
CO2急増と気候変動
“Big Five”の大絶滅要因
CO2濃度の「絶滅危機」レベル
「六〇年後の今世紀末」に迫る絶滅危機
短期急進性の「大絶滅」
気温急上昇による「絶滅の惨状」
高温化と植物・哺乳類の熱死
「人類絶滅」の近未来シナリオ
第3章 「地球地質改悪と惑星限界」の科学研究
「地球地質構造」の改悪
人類絶滅後の「人工物廃棄・痕跡」
「地球惑星の限界」が到来
第4章 「地球資源枯渇」の科学研究
「成長の限界」の現実化
ピーク・オイルと石油の枯渇
「石油文明」の黄昏
「金属資源」の枯渇迫る
「水資源・食糧資源」の危機
「生物資源喪失」の危機
第Ⅲ部 罪業
第5章 「文明絶滅」の科学研究
文明絶滅シナリオ1─自然資源の枯渇
文明絶滅シナリオ2─資本主義の終焉
文明絶滅シナリオ3─大恐慌の壊滅打撃
文明絶滅シナリオ4─産業革命の途絶
文明絶滅シナリオ5─再生可能エネルギーの挫折
第6章 「人類絶滅」の科学研究
人類絶滅シナリオ1─気候危機の経済損失
人類絶滅シナリオ2─気候危機が起こす食糧危機
人類絶滅シナリオ3─気候危機による生物絶滅
人類絶滅シナリオ4─パンデミックの衝撃
人類絶滅シナリオ5─気候危機による人命損失
第Ⅱ篇 形而上の絶滅学
第Ⅳ部 審判
第7章 人類・文明の絶滅学
人類・文明絶滅の未来展望
絶滅必定のフィードバック・ループ
「人新世」の気候科学
「絶滅預言」の先駆性
人新世の「絶滅学」
第8章 人新世の「崩壊哲学」
「啓蒙哲学」の絶滅衝動
人新世の「崩壊哲学」
崩壊哲学の「実在公理」
崩壊哲学の「観念公理」
第9章 「地球気候」の実在論
「地球気候」の実在公理
「地球気候」の観念公理
「地球気候」の交叉思考
「無秩序激発カオス力動性」
第Ⅴ部 懺悔
第10章 人類悪性と文明衝動
「人間学」が暴く人類悪性
「人類悪性」の哲学
「驕慢・錯乱」の人間性
「文明衝動」の哲学
「分裂症とリビドー」の資本主義
「絶滅便乗型」資本主義
第Ⅵ部 鎮魂
第11章 人新世の絶滅学
「絶滅学」の統合研究
「絶滅哲学」の構想
絶滅哲学の「実在公理」
絶滅哲学の「観念公理」
ニヒル・リアリズム
「涅槃」の地球惑星
第Ⅶ部 救済
第12章 最後のユートピア
絶望と希望のせめぎあい
脆弱性のユートピア
復元性のユートピア
超越性のユートピア
心のレジリエンス
あとがき
人名索引
上記内容は本書刊行時のものです。