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うたはなぜ滅びないのか
進化、認知、シェイクスピアのソネット
原書: WHY LYRICS LAST
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2022年12月25日
- 登録日
- 2022年11月11日
- 最終更新日
- 2022年12月28日
紹介
人がこの世にある限り、詩は生き続けるのだ。
文学研究の世界的重鎮が「進化論批評」で解き明かす不滅の叙情詩の世界̶̶魅惑のカレイドスコープ。
「ヘレン・ヴェンドラーのThe Art of Shakespeare's Sonnets以降、『ソネット集』について書かれたもっともすぐれた論考である」(マクドナルド・ジャクソン、オークランド大学教授)
「ボイドは未来の文学研究がどのようになされうるか、なされるべきか、その方向性をわたしたちに示してくれた」(ジョナサン・ゴッツチョール、ワシントン&ジェファーソン大学教授)
「見事な学術的著作である……掛け値なしに独創的で、シェイクスピアの『ソネット集』の膨大な研究史に貴重な一頁を加えている」(スタンリー・ウェルズ、バーミンガム大学名誉教授)
「ボイドは『ソネット集』の曲がりくねった隘路の喜びに満ちた案内人となり、その山あり谷ありの難所を見事に説明してみせる……学者の技倆と教育者としての熱意をもって、ボイドは音韻、意味、イメージのパターンを次々に暴き出す。この著作は新しい探究の扉を開いた。この探究は今後確実に発展し、わたしたちが叙情詩を持つずっと多くの理由を明らかにするだろう」(アビゲイル・ドイッチュ、『ウォールストリート・ジャーナル』紙上にて)
目次
謝 辞
序
第一章 詩、パターン、関心:環を外された叙情詩
1 適応としての芸術
2 韻文―普遍? 適応? 嫌悪?
3 韻文以前の言葉遊び
4 韻文
第二章 叙情詩とソネット
1 韻文─ストーリー=叙情詩
2 ストーリーを失って叙情詩を得る
3 叙情詩の自由と不満
4 ソネット
第三章 最初のシェイクスピアのソネット
第四章 愛─恋人:ソネットから連作へ
1 『シェイク=スピアのソネット集』(Shake-speares Sonnets)
2 愛、ソネット、性選択
3 ソネット一…四五番
4 性選択を越えて
5 専門化
6 社会的選択
7 ソネット連作:生物学と文化
8 女性に宛てたソネット群
9 問題と解決としての叙情詩
10 新たな問題としての解決
第五章 愛と時間:若者を主題にした作品群
1 ペトラルカを狼狽させる
2 ソネット第一番
3 ソネットと戦略
4 詩人と美しい若者:愛情
5 別ルートによる不死性
6 多様性
7 ソネットの挑戦:ストーリーではなく叙情詩を
8 男性と女性:単一の二重性
9 二重の単一性
10 方向付け
第六章 地位:愛を越えて
1 地位と名声
2 叙情詩の「雄弁」と叙情詩の沈黙
3 進化、地位、社会性
4 ソネット五七番
第七章 死
1 想像力と死
2 ソネット八一番
3 愛、死、芸術
4 不死性と地位
第八章 叙情詩と物語:シェイク=スピアのソネット集、一六〇九年
1 ストーリーの除外
2 三角関係
3 強度と親密性
4 物語を越えたパターン
5 ソネット一八番:つながりと孤独
6 「愛人の嘆」
7 長期的視点と短期的視点
終わりに:詩と反感
注
引用文献
訳者あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。