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GIGAスクール構想から子どもを守る
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2022年1月20日
- 登録日
- 2021年12月18日
- 最終更新日
- 2022年1月10日
書評掲載情報
2022-07-01 | 致知 2022年7月号 |
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紹介
教育を担う文部科学省よりも、経済を担う経済産業省の方が主導して進められているかのような「GIGAスクール構想」。
1人1台のパソコンを与えられ、「Society 5.0」を担う「人材」として育てられる子どもたちは幸せでしょうか。
GIGAスクール構想によって、全ての学校に無線LANが整備されたことで、子どもたちは電磁放射線に被曝する機会が増え、被曝量も格段に増しました。自覚する、しないに関わらず、電磁波過敏症(EHS)になる子どもが増えるのではないかと心配です。
そこで思い出されるのが、2015年6月、校内に設置された無線LANから放射される電磁放射線に苦しみ、自殺したイギリスのEHSの少女ジェニー・フライさん(15歳)のことです。学校側の無理解から無線LANを撤去してもらえず、引き起こされた事件でした。
ついに、日本でも第2、第3のジェニーさんが出てくる環境がGIGAスクール構想によって、出現したのです。
一方、GIGAスクールと対局にあるのが、「シュタイナー学校」など、子どもたちの実体験を最優先する学校です。そこでは、子どもたちは16歳になるまでIT機器に触れることは学校でも家庭でも禁止されています。いったい、どちらが子どもたちにとって幸せな学校なのでしょうか。
公教育とは何か、子どもたちを教育環境のなかの電磁放射線被曝から守るためには、何をすればいいのか。本冊子が、それらを考えるとき、何らかの助けになれば嬉しいです。(本書「はじめに」)
目次
1章 「GIGAスクール構想」とは何か
1-1 1人1台端末と校内高速通信ネットワークの整備
1-2 「Society 5.0」を支える人材育成
2章 教育ビジネス満開のGIGAスクール構想
2-1 Society 5.0は財界と政権による「野合の産物」
2-2 EdTech、STEAM教育をすすめる経済産業省
2-3 全国で展開する「未来の教室」実証事業
3章 悲鳴を上げる教師と子ども
3-1 「教師のバトン」は「受け取れない」
3-2 子どもの「不登校」・教師の「休職」過去最多
3-2 「1人1台端末」で小6少女いじめ自殺
4章 増加する学校の電磁放射線と世界の安全対策
4-1 全国の学校敷地内に基地局設置計画
4-2 Wi-Fiを撤去し曝露を減らしている世界の学校
4-3 18歳未満の子どもの遠隔教育におけるデジタル環境セキュリティについて勧告―ロシア
5章 GIGAスクール構想による電磁放射線被曝を減らす
5-1 新宿区、日高市、札幌市の取り組み
5-2 電磁放射線被曝の予防策を求める陳情書提出
5-3 スーパーシティのなかにあるGIGAスクールは危険増
6章 「考える力」を奪うGIGAスクール構想
6-1 ネット利用頻度の高い子どもは脳の発達が止まる
6-2 デジタル機器は子どもの多面的な経験と体験を奪う
6-2 公教育が企業に奪われる
知ることは力です
① GIGAスクールを基盤とした令和の日本型学校教育
② さまざまな5G基地局
③ 「スマホの時間 わたしは何を失うか」ポスター
④ 教員の「病気休職」「離職」状況
⑤ スーパーシティ構想のアイデアに応募した31の自治体
上記内容は本書刊行時のものです。