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そして、ニューヨーク【私が愛した文学の街】
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2021年3月5日
- 登録日
- 2021年1月26日
- 最終更新日
- 2022年2月10日
重版情報
2刷 | 出来予定日: 2022-05-14 |
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紹介
この街を愛した者たちだけに与えられる特権
それは“魅力の秘密"を語ること。
ふと、私の心のニューヨークの断片が浮かび上がる。
夏の夜のセントラル・パーク―飛び交う蛍のほのかな光と緑の匂い、頰をくすぐる生暖かい微風、冬のダウンタウン―灰色の空気に映えるブラウンストーンのアパートメントの扉を飾る赤と緑のクリスマスリース、降り注ぐ雪の間に垣間見えるエンパイアステート・ビルディングの姿。あの目まぐるしく変化する外界の景色に身を委ねる心地よさ。もしかしたら私があれほどまでにニューヨークを渇望したのは、クインのように自己をあの巨大都市に滅却させるためだったのかもしれない。あの街に足を踏み入れる度に感じた解放感とは、自分を縛っているあらゆる物から自由になること、自分を無にすることだったのかもしれない。(文中より)
目次
まえがき
地図
プロローグ 写真家ソール・ライター―日常に潜む実
1.カポーティ『ティファニーで朝食を』―ティファニーブルーの誘惑
2.O・ヘンリー「賢者の贈り物」―ニューヨークのクリスマス
3.ジョニー・ウィアー―フィギュアスケート界の美しき堕天使(フォールン・エンジェル)
4.ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』―マンハッタン、女たちの物語
5.ニール・サイモン『おかしな二人』―大人のコメディはニューヨークで
6.三島由紀夫が愛したニューヨーク―紀行文『アポロの杯』『旅の絵本』
7.J・D・サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』―セントラル・パークの回転木馬にて
8.ポール・オースター『ガラスの街』〈ニューヨーク三部作〉―どこにもない街(上)
9.ポール・オースター『幽霊たち』『鍵のかかった部屋』〈ニューヨーク三部作〉―どこにもない街(下)
エピローグ ニューヨークと私
映画と文学から見るニューヨーク
あとがき
年表
引用の原文
上記内容は本書刊行時のものです。