書店員向け情報 HELP
みちじいさんの話
戦争中、わしがみっちゃんだったころ
- 初版年月日
- 2015年12月
- 書店発売日
- 2015年12月25日
- 登録日
- 2015年12月2日
- 最終更新日
- 2015年12月24日
紹介
* * * * *
戦争中、わしは子どもじゃった。
そのころの話、聞いてくれよな。
* * * * *
戦争中の尾道で、本当にあった物語。
小学五年生のみっちゃんが見た、戦時下の子どもたちとそれを取り巻く人々の日常。
食料や物資が少なくても、死と隣り合わせでも、人々はみなたくましく生きていた……。
舞台は美しい日本遺産の街・尾道(広島県)。
太平洋戦争中、みちじいさんは“みっちゃん”と呼ばれる小学生だった。
戦後70年を迎えた今、みちじいさんがどうしても語っておきたかったこととは……?
空爆はなくても、戦争の影に色濃くおおわれていた尾道の街。
鉛筆一本を買うのにも苦労し、白いご飯をおなかいっぱい食べることも難しかった。
それでも、子どもたちは目の輝きを失わずにたくましく生き、まわりの大人たちも厳しく、温かく、かれらの成長を見守っていた。
「死」が背中合わせにありながらも誰もが懸命に「生」に向き合ったそんな時代のお話。
目次
1部 戦時中の学校で
わしの学校/一升ビンといなご/寒稽古/のうちゃんの灰かぐら事件/枕ドッジ/麦飯弁当/豚騒動/大蛙/どんのろ先生/運動靴と草履/戦争が よっちゃんを 奪ったのです
2部 地域での遊び(子ども三人組)
主要登場人物/野いちごとしょんべん/とんぼつり/古池/よっちゃんと遊んだこと/「祝」出征/周やん/のうちゃん/どじょうすくい/食いそこねた神様のどじょう/太陽ぎらぎら夕焼けこやけ
あとがき
前書きなど
たとえ頭の上に爆弾が落っこちて来なくても、
戦争をしている国は悲しいのだ。
あのときあの場所にいて、みんなで生きて暮らしていた、
命の痕跡だけは伝え残しておきましょう。
尾道のみちじいさんの少年の日の物語を、あしたの日本のために。
──映画作家・大林宣彦氏 帯文より
上記内容は本書刊行時のものです。