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星になりたかったハンミョウ  菊池 和美(著) - てらいんく
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星になりたかったハンミョウ  (ホシニナリタカッタハンミョウ)

児童図書
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発行:てらいんく
B5判
42ページ
上製
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-86261-097-3   COPY
ISBN 13
9784862610973   COPY
ISBN 10h
4-86261-097-8   COPY
ISBN 10
4862610978   COPY
出版者記号
86261   COPY
Cコード
C8795  
8:児童 7:絵本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2013年5月
書店発売日
登録日
2013年2月23日
最終更新日
2016年3月6日
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紹介

B5判 42ぺ-ジ カラ―絵本
(対象小学校低学年から。すべてルビ付き)
環境、自然のなかに生きる命をテーマにした絵本。
里山を残す運動に長年携わる著者が、里山に生きる命、里山の豊かさ、恵みを昆虫ハンミョウを主人公に描く。他のたくさんの虫を食べて美しく成長するハンミョウがある日、命をたべる悲しみに気づき、苦しむ。

前書きなど

 作者の言葉

このお話には私の大好きなものが3つ登場します。
1つ目はハンミョウ、2つ目はすばる、そして3つ目は身近な里山です。

1つ目のハンミョウは一度見たら忘れられないほど美しい昆虫です。
でも彼らは大きくなるためにたくさんの生きものを食べなくてはなりません。
「僕はなぜ命を食べて大きくなるのだろう?」ハンミョウは悩みます。
これは子どものころからの私の疑問でもありました。
「なぜ人間はたくさんの生きものを食べるのだろう?」
その答えを私はこの物語の中で探そうと試みました。
みなさんにも一緒に考えてほしいと思ってこの本を書きました。

2つ目のすばるは冬の夜空に輝くとても美しい星の集まりです。
ハンミョウのたった一人の話し相手はすばるです。
悲しいとき、嬉しいとき、いつも、ハンミョウはすばるに心を打ち明けます。
成長したハンミョウはすばるに問いかけます。「僕にできることって何だろう?」
そして小さいけれど大切な「自分にできること」を見つけて大空に飛び立ちます。
私も心が折れそうになったとき、夜空のすばるに話しかけます。
するとすばるの声が耳にきこえるような気がします。「元気だしてね」と。
みなさんもぜひすばるを探してくださいね。

3つ目の里山はこの物語の舞台です。
私の住むまちには私の大好きな里山がありました。
そこで私は長年里山を残す活動をしてきました。
でも今里山は様々な理由で消えようとしています。
「消えつつある私の大好きな里山の風景をいつまでも心の中にとどめておきたい」
その願いがこの絵本をかくきっかけとなりました。
身近な里山に入ると本当に多くの生命が生きていることに驚きます。
この本を読んで身近な里山に興味を持っていただけたら幸いです。

著者プロフィール

菊池 和美  (キクチ カズミ)  (

菊池和美(きくち かずみ)
東京都清瀬市出身。東京理科大学薬学部、早稲田大学法学部修士課程卒。
現在、薬局勤務。東京都薬用植物講師。4児の母。
明治大学農学部博士課程で都市の自然や農業を研究。
昭和62年に「稲城の自然と子供を守る会」を結成し親子で稲城の自然とふれあう活動を続ける。NPO法人「南山の自然を守り育てる会」初代理事長。
昭和60年「毎日新聞郷土提言優秀賞」、平成7年に稲城の自然と子供を守る会が「第二回コカコーラ環境教育賞」受賞。
著書に、「ふるさとむかし」(地域のお年寄りの聞き書き集。2008)
「南山の生きものたち写真集」(共著2009)地域農業ミュージアム(2011)

上記内容は本書刊行時のものです。