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お米が消える日 安田 節子(著) - 三和書籍
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お米が消える日 (オコメガキエルヒ) なぜ日本人の主食が守られないのか (ナゼニホンジンノシュショクガマモラレナイノカ)

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発行:三和書籍
四六判
224ページ
並製
価格 1,600 円+税   1,760 円(税込)
ISBN
978-4-86251-603-9   COPY
ISBN 13
9784862516039   COPY
ISBN 10h
4-86251-603-3   COPY
ISBN 10
4862516033   COPY
出版者記号
86251   COPY
Cコード
C0031  
0:一般 0:単行本 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年8月
書店発売日
登録日
2025年7月22日
最終更新日
2025年10月19日
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紹介

 なぜ、米の価格が二倍になったのか? 
 日本の食料自給率は悪くなる一方だ。だが、どの国も自給率を上げる努力がされているが、日本は上げるどころか農業衰退を放置しているとしか見えないのが現状だ。
 本書は、日本の農業を守るため、また食品の安全性を守るためには、どのような対策を取るべきか。日本が抱える食問題に警鐘を鳴らしている。

目次

はじめに
第1章 なぜ米価は2倍になったのか
食料自給率の低迷:世界に類を見ない日本の現状
主要輸入農産物の実態
肥料・飼料・燃料など輸入頼みの日本農業の脆弱さ
米不足と価格高騰:主食が脅かされる現実
気候変動が加速する米作りの危機
農水省のぎりぎりの生産量誘導の弊害
なぜ、需給見通しは正確ではなくなったのか
コメ先物取引が現物価格上昇に影響
米は投機の対象にしてはいけない
「減反政策」が招いた米不足
消費量減少の背景とアメリカの食料戦略
戦後の食卓の変化と小麦戦略
第2章 農の営みを壊すもの
アメリカの「農業支配」:自由貿易という名の植民地化
「輸入義務」ではないミニマムアクセス米の真実
高値で米国産米を買い続ける日本の矛盾
米と同じ構造の乳製品:酪農家が直面する多重苦
畜産にも逆風:自由貿易協定がもたらす影響
米価格高騰に乗じた輸入米拡大策の危険
トランプの要求 米・牛肉・ジャガイモ・自動車分野での市場開放
米が不足したら輸入すればいいのか? 一九九三年米騒動の教訓
一〇年後世界は米不足― 輸入したくても輸入できない米国農務省の長期見通し
輸入米のリスク:カビ汚染と不正転売事件
第3章 稲作衰退は食料安全保障の崩壊
減少する農家と農地:日本の食を支える担い手の危機
一〇年後の農地を誰が耕すか
食料供給困難事態対策法
米農家の実態と所得補償(直接支払)の必要性
水田つぶしの政策:財務省の思惑と食料安全保障の無視
中国の食料自給政策:日本との危機感の差
一〇〇〇万トンの米備蓄をせよ!
農家の手作り漬物が消える
雪印乳業の乳製品による集団食中毒事件
中国製冷凍餃子中毒事件
令和の百姓一揆
米農家の時給は平均「六三円」
第4章 奪われる「種子」:食料支配の最終段階
日本の種は海外委託生産
種子を企業に委ねることにした「種子法廃止」
規制改革推進会議は売国窓口
規制改革推進会議が農協弱体化先導
農業試験場の種苗、知見・技術を企業へ払い下げ
農家の自家採種を禁止する種苗法改定
植物新品種保護国際同盟(UPOV)と種苗法
育成者権強化のUPOV 一九九一年改訂
農家の種取禁止は任意規定
種苗法改定で農家の種取を禁止したわけ
ゲノム編集作物企業のジレンマが背景
巨大種子企業の特許戦略と生物特許
グローバル種子企業の種子支配戦略:F1種からゲノム編集種子へ
民間企業に種を依存するリスク 「みつひかり」事件
目指すべき種子制度:日本の食の未来のために
第5章 水田削減を狙うグローバル企業
「持続可能な農業に関する日米対話」
アメリカの狙いは「水田削減」と「米の自給」奪取
ダボス会議とグローバル企業の思惑
ゲノム編集の研究開発状況の把握:日本を市場化するため
第6章 スマート農業は誰のため?
みどりの食料システム戦略
「みどりの食料システム戦略」のイノベーションの実態
スマート農業技術より有機農業技術の推進を
バイオテクノロジーのゲノム編集食品
ゲノム編集とは
ゲノム編集食品は新しい遺伝子組み換え食品
自然の突然変異と同じか?
オフ・ターゲット(標的以外の遺伝子破壊)
オン・ターゲット(標的遺伝子)破壊による影響
安全確認のない未完の技術
農水省「次世代バイオ農業創造プロジェクト」
「みどりの食料システム戦略」
EUでの攻防
欧州食品安全機関の利益相反
EUの食品産業界からの要求
国連食料システムサミットの狙い:EUのF2F戦略への対抗
クロップライフ・インターナショナル:農薬企業の巨大な政治的影響力
国連フードシステムサミットの要請文書が示すもの
「アフリカの緑の革命」の失敗が示唆すること
ダボス会議とEATフォーラム:食肉削減と人工食の推進
EATフォーラムの「地球の健康食生活」
アメリカ戦略の追随が農業衰退の放置
独立国とは食料自給できる国  ド・ゴール フランス元大統領
第7章 耕作放棄地対策 雑穀を生産しよう 
耕作放棄地の増加が招く獣害
第8章 企業が支配する食の安全
安全規制の緩和・撤廃:国民の健康と命を差し出す売国ぶり
「ハーモナイゼーション」という名の規制緩和
食品添加物の増大:アメリカの要望に応え続ける日本
輸入牛肉の肥育ホルモン剤:尻抜けの検疫検査
赤身増量飼料添加物(塩酸ラクトパミン)使用の輸入肉
ポストハーベスト農薬を「食品添加物」と偽る実態
世界一輸入する遺伝子組み換え(GM)食品
GM栽培大国のアメリカ
第9章 農薬使用大国日本
使用量が多い神経毒性農薬
世界での規制状況
除草剤「ラウンドアップ(主成分グリホサート)」の危険性
アメリカ、モンサント社を被告とするグリホサート裁判
アグリビジネスへの便宜供与
第10章 有機給食が未来を拓く
有機の食事は農薬を体外排出する
世界は有機給食へ向かう
日本の有機給食
今治市(愛媛県)の地産地消給食
東京都武蔵野市の安全給食
広がる有機給食
第11章 未来への選択:それでも私たちはコメとともに生きる
分岐点に立つ人類
農業を食料安全保障の要とする国家戦略を持て
おわりに

前書きなど

「お米が消える日」は、単なる食料不足の問題に留まらない。それは、日本の豊かな自然、伝統文化、そして国民の健康と独立が失われる危機を意味する。
日本の農業は、グローバルなアグリビジネス戦略と、それに追随する日本政府によって、食料生産の根幹が揺るがされている。食料自給率の低迷、農家の減少と高齢化、種子支配の進行、そして食品安全規制の緩和は、私たち自身の食卓を脅かす現実となっている。
政府は、食料安全保障を最優先課題と位置づけ、農家の所得保障(直接支払)を行い、米の生産奨励、有機農業への転換、種子の国家管理、輸入規制の厳格化など、抜本的な政策転換を行うべきだ。農家は、持続可能な農業を追求し、安全で質の高い農産物を生産し続ける努力を惜しまないだろう。そして、私たち消費者は、食の安全に関心を持ち、賢い選択をし、地域の農業を支え、次世代に健全な食文化を継承していく責任がある。

版元から一言

令和の米騒動と呼ばれる昨今の現状と、日本の食の安全について詳しく解説している。消費者一人ひとりの意識と行動を変えていかなければ、日本の豊かな自然、伝統文化、そして国民の健康と独立が失われていく。私たち全員で行動を起こし、日本の食文化を守っていかなければならない。

著者プロフィール

安田 節子  (ヤスダ セツコ)  (

安田 節子(やすだ せつこ)
食政策センター ・ビジョン21代表
NPO法人「日本有機農業研究会」理事
一般社団法人 アクト・ビヨンド・トラスト理事
日本の種子を守る会副会長
デトックスプロジェクトジャパン共同代表

1990年~2000年 日本消費者連盟で、反原発運動、食の安全と食糧農業問題を担当。
1996年~2000年 市民団体「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」事務局長。表示や規制を求める全国運動を展開。
2000年11月「食政策センター ・ビジョン21」設立。情報誌『いのちの講座』を創刊し発刊中。
2009年~2013年 埼玉大学非常勤講師
<著書>
『食べものが劣化する日本』(食べもの通信社)
『自殺する種子 アグロバイオ企業が食を支配する』(平凡社新書)
『わが子からはじまる食べものと放射能のはなし』(クレヨンハウス・ブックレット)
『消費者のための食品表示の読み方―毎日何を食べているのか』(岩波ブックレット)
『遺伝子組み換え食品Q&A』(岩波ブックレット)
『食べてはいけない遺伝子組み換え食品』(徳間書店) 他

上記内容は本書刊行時のものです。