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定年からの青春未来図 坂口 克洋(著) - 三和書籍
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定年からの青春未来図 一生を心明るく生きていく秘訣

発行:三和書籍
四六判
価格 1,500円+税
ISBN
978-4-86251-411-0
Cコード
C0095
一般 単行本 日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年9月10日
書店発売日
登録日
2020年8月24日
最終更新日
2020年9月14日
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紹介

 定年を迎えて、第2の青春を謳歌するはずの人の多くが、真に生き甲斐のある生活を送れているかどうかは、はなはだ疑問です。
「人生100年時代」、仕事を離れた後の貴重な時間を、悔いなく、有意義に過ごすためのヒントを満載しています。

目次

はじめに

第一章 生きていくのってとっても辛い
・「生きることって辛くねえ?」・「人は本当に平等?」・「執着心は害になるだけ」・「いちいち心配するのはよそう」・「つまらないことに気を使うな」・「些細なことに拘らず割り切りのよい生き方をしてみては」・「他人の評価を気にすることなかれ」・「過度な期待をするのは禁物」

第二章 自分の天命を信じてみよう
・「天命、宿命、運命」・「取り敢えず信じてみようよ」・「自分の生き方を肯定しよう」・「他人とは絶対に比較するな」・「拘らない、捕われない」・「嫌なことに向かっていくべし」・「やりたくないことは優先的にやるべし」・「70歳の若人、20歳の老人」

第三章 自分の見方をちょっと変えてみようよ
・「誰かの不幸は蜜の味」・「一人だっていいんじゃない」・「生活には変化が欲しいですよね」・「人は背負いきれない試練は与えられない」・「ボランティアしてみない?」・「見返りを求めるのはナンセンス」・「気を使って悩んでも事実は変わりませんよ」

第四章 同じ生きるなら人生楽しく
・「人生楽しく生きてみましょうよ」・「おおらかに生きてみませんか」・「正しい生き方をしよう」・「納得のできる毎日を送ろう」・「傲り高ぶるのはよしましょうね」・「皆で幸せになろうよ」・「淋しがるのはやめましょう」

第五章 自分のあるべき姿を追求してみよう
・「もうコンプレックスは捨ててみませんか」・「積み重ねた人生の重みは腹に付いた肉の厚みと一緒」・「さっぱりとした潔い生き方をしよう」・「大きな生き方をしてみたら」・「いつまでもリアルな人間でいようよ」・「綺麗な人ではなく美しいシニアになろう」・「常によいことがあると信じて希望を持とう」・「謙虚に感謝の心を持って生きたいものですね」

あとがき

前書きなど

 2018年の「敬老の日」を前に、総務省が発表した推計人口によると、70歳以上の人口は2618万人で、総人口に占める割合は20.7%であり、さらには65歳以上の高齢者は3557万人で、全体の28.1%だそうです。
 この年令の人々は、日々何を考え、どんなことを楽しみとして、生きているのでしょうか? 60歳が一応の定年として、男性であれば平均寿命からいってその後21年ほど、女性の場合は約27年強生きるのですが、毎日朝起きて「さてと、今日はどうやって一日を潰そうか?」と考えるのは、とてもしんどいのではないでしょうか。
 できれば、起床時に軽く体操でもしながら今日一日の動き方を考えて、やる気を呼び起こすとともに、エネルギーもりもりになって、その日一日の行動に繋げたいものです。
 しかし、そのような日々を送れる仕事を持たず、他方嘱託の5年間を経て、第2の定年を迎えた65歳以上の高齢者が、如何に多くいることでしょうか。この現実に真剣に立ち向かうとなると、それはなかなかゆゆしき問題です。
 何故なら、筆者が同年代くらいの周囲の人達に種々のヒアリングをし、さらにはいろいろとリサーチした限りでは、ほとんどの人々が定職がないが故に、一日一日をただ単に過ごすことさえ、持て余しているからです。
 この事実を物語る非常に面白い話があります。それはなにかと申しますと……
 昨今の高齢者には、「きょういく」と「きょうよう」が必要とのことです。皆に、「何のこと、どういう意味だか分かりますか?」と訊くと、大部分の人達が「もういい年なんだから、それなりの知識や見識を身につけ、多くの情報を持っていることが必要だということではないんですか?」と熟慮した末に、ご立派な答えを返してくれます。
 「まあ、普通であればそう思うのが自然だよね。」と誰もが考えるのでしょうが、本当はそんな理屈っぽくそして難しい話ではなく、極めてかんたんで「きょういく=今日行く所がある」であり、「きょうよう=今日用事がある」という事象が、必要なのだそうです。
 筆者はこれを言った人は、「随分芯を喰っていることを言うな」と思わず感心してしまいましたし、毎日を過ごすのに誰しも「本当に苦労しているんだな」と、何となく苦笑した次第です。
 でも実際その通りで、これが我が国の人口の約3割を占めている国民の実態だと思います。他方、内閣府の調査を見てみますと、65~69歳の約65%は「仕事をしたい」と感じているのですが、労働力調査によりますと実際にこの年齢層で就業している人の割合は、約44%にとどまっているそうです。つまり、多くのシニアの方々が「仕事ロス」の状態になっているのです。
 そうであれば、ここに非常に大きな一つの疑問が生じます。つまり、それは「定年を過ぎたあとの皆さんは、真に楽しくかつ生き甲斐のある生活を送っているのだろうか?」と、いうことです。
 これはその世代の人達にとって、非常に興味や関心のある大きなテーマだと思います。そして答えはきっと、「否」ではないでしょうか。
 戦前からの終身雇用体制の中で生きてきて、仕事を生き甲斐としてきた60歳以上の日本人からそれを取り上げたら、何が残るのでしょうか。多くの男性が、妻が嫌がる「ワシも族」になるのが、関の山です。
 何故なら、定職を持たない多くのシニアエイジの方々に、「一日何をして過ごしているのですか?」と質問をすると、返ってくる答えはほぼ一様であり、それは次のようなものです……
 「基本的に午前中は、ジムでトレーニングでしょ。ワンコインで昼飯を食べて、午後から散歩。コースはいろいろあるんで、特に飽きることはないんだ。そのあと夕方まで図書館で読書。雨の日は、直接図書館に行くことが多いかな。それだけだと淋しいんで、大体週一で昔の仲間と飲み会、月に二回ぐらいは、ゴルフに行くかな」です。
 確かに年金生活の中で、そこそこの金を使える高齢者の数は少ないのではないかと感じますし、さらには金額を気にせず使える人は未だ現役であって、それなりの収入を得ているのではないかと想像されます。
 それでは、資金が伴わない多くのシニアの人達は、どうすればよいのでしょうか。どう行動すれば、楽しく納得できる一日を送れるのでしょうか。残念ながら、その答えがなかなか見つからないのが、現実です。
 他方、70歳以上の人口2618万人のうち、一人暮らしの方は約600万人ぐらいいるそうです。故に、時には最終的に「孤独死」などというような状況が、生まれてくるのです。年配者は、彼ら同士でお互いに楽しく遊び、助け合えばよいのでしょうが、全般的に年を取れば取るほど付き合いべたになってくる日本人は、なかなかそうもいかないのが現実です。
 何故なら、自我もあれば見栄もあり、その上何の役にも立たない、否むしろマイナス面のほうが大きい、つまらないプライドなどが影響してくるからです。
 つまり、現役の時に華やかな生活を味わっていた自分が、何故今暇を持て余している年寄りと、付き合わないといけないんだと考える訳です。何ともまあ面倒くさいことですが、これが歳を経るとともに頑固になる人間の特性ですから、始末が悪いのです。
 筆者は、幸いなことに仕事を持っているのでこの種の悩みは余りないのですが、というよりは一年の内330日は働いているので、特にこのような問題はない筈ですが、それでもごくごく稀に暇と感じると、途端に何をすればよいのかが、分からなくなります。
 友人には、「偶には、ゆっくり休めばいいんじゃない。」と言われるのですが、回遊魚と同じ類の人間の性で、時間を有効に使えなくなるのです。正に、貧乏性そのものでしょうか。少しでも働くのを止めると、本当に息苦しくなってそわそわしてくるので、何とも困っています。
 結果として、仕事最優先の生き方をしてきてしまった人は、これから先つまり「人生100年時代」の今の世で、本当に自身がそこまで生きられるのであれば、残りの35~40年をどう生きていけばよいのでしょうか。これは冒頭で述べた日本人の三分の一近くの人々が日々悩んでいる問題であり、現状ではほぼ解決が不可能な課題なのではないかと感じられます。
 したがって、そういった状況に対処すべく筆者なりに考えて答えを見つけようとした結果、後述のような生き方なり考え方をすれば、多少なりとも日々納得できる超貴重な第二の青春を送れるのではないかと感じ、ここに述べてみたいと考えた次第です。

版元から一言

 長年勤め上げた仕事から解放されて、自由な時間を手にした殿方の多くが、〝きょういく〟と〝きょうよう〟で悩んでいます。〝きょういく〟とは教育にあらず「今日行く所がある」ということで、〝きょうよう〟とは教養ではなく「今日用事がある」ということだそうです。この二つの要件が有るか無いかで、潤沢な時間が謳歌するべき第2の青春となるか、ただただ消化するだけの無味乾燥な日月になるかが決まると言っても過言ではありません。では、どうすればいいのか? これを解決し、ポジティブな老後を過ごすための「心のガイドライン」として本書を座右におけば、自ずと日々の生活が充実してきます。

著者プロフィール

坂口 克洋  (サカグチ カツヒロ)  (

1949年 東京都生まれ。
1972年 慶應義塾大学法学部政治学科卒業。
都内の大手百貨店に入社、定年まで在籍。
2011年 インテリジェンス コンサルティング コーポレーションを設立、社長に就任。
現在、龍谷大学文学部・短期大学部同窓会寄付講座「キャリア開発論」講師を務める。その他数校において「キャリア形成」の授業を担当し、現在に至る。主に大学生の就職活動を支援し、学生が内定を入手するまで指導。   

キャリアデザインコンサルタント、就職ジャーナリスト、㈱ NKS能力開発センター講師、他に人生相談家として、特に定年後の生き方についてアドバイスを行う。

上記内容は本書刊行時のものです。