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大嘗祭の本義 折口 信夫(著) - 三和書籍
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大嘗祭の本義 (ダイジョウサイノホンギ) 民俗学からみた大嘗祭 (ミンゾクガクカラミタダイジョウサイ)

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発行:三和書籍
四六判
128ページ
並製
価格 1,400円+税
ISBN
978-4-86251-378-6   COPY
ISBN 13
9784862513786   COPY
ISBN 10h
4-86251-378-6   COPY
ISBN 10
4862513786   COPY
出版者記号
86251   COPY
Cコード
C0039  
0:一般 0:単行本 39:民族・風習
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年4月25日
書店発売日
登録日
2019年4月15日
最終更新日
2023年12月27日
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書評掲載情報

2019-05-18 朝日新聞  朝刊
評者: 大澤真幸(社会学者)
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紹介

【内容紹介】
 本書は折口信夫の「昭和三年講演筆記」を現代語訳したものである。
訳者の森田勇三は、以前から「日本の民族的、文化的源流を求めて」をテーマに、アジア東南部の稲作文化地帯諸民族の生活文化を踏査してきた。今般の今上天皇譲位と新天皇の即位に際して、稲作文化としての〝大嘗祭〟に関心を持ち、明治以後の四代、東西八カ所の斎田地を探訪調査した。そして、本年五月に『大嘗祭の起こりと神社信仰―大嘗祭の悠紀・主基斎田地を訪ねて―』の題名で出版することになった。それにあたって必要な、昭和3年における折口信夫の講演録『大嘗祭の本義』を現代語訳した本書を同時に上梓する運びとなったのである。2冊を合わせ読めば、日本にとって大変重要な大嘗祭の意味と意義がよく理解されるといえよう。

目次

はじめに
一、にえまつりについて
二、まつりごととは
三、神嘗祭と新嘗祭
四、秋・冬・春祭りと鎮魂行事
五、宮廷の鎮魂式と物忌み
六、春の祭り
七、祝詞(祭りの儀式に唱えて祝福する言葉)
八、寿詞(天皇の長寿・繁栄を述べる祝いの言葉)
九、大嘗祭における御所の警護
十、風俗と語部について
十一、天皇様の禊ぎについて
十二、廻立殿のお湯
十三、天つ罪と国つ罪
十四、直会について
現代語訳を終えて

前書きなど

私(折口信夫)の講演の演題を、最初は「民俗学よりみた大嘗祭」としたのだが、それでは大嘗祭の意義が軽くなるのではと心配して、「大嘗祭の本義」とした。
 題目がはなはだ神道家のようで、何だか神道の宣伝のような傾向があるが、実はこれまでの神道家の考え方では、大嘗祭はよく分からない。私は、民俗学の立場から、大嘗祭を明らかにしてみたい。
 ここでまず申しておかねばならないのは、私の話が、少し不謹慎なように受け取られる部分があるかも知れないことである。しかし、話ははっきりさせておかないと、何も分からないので、明白にするのだが、かえって本義を追求することになり、大事にすることにもなる。
 私たちの祖先の生活上の、ひいては古代の宮廷の陰事を世に知らせるようになるかもしれないが、それがかえって、国の古さ・家の古さを思い知らせることにもなる。単なる末梢的なことで、憤慨することのないようにしていただきたい。国を愛し、宮廷を敬う情熱においては、他の人には負けないつもりである。

版元から一言

平成から令和へと改元される今年の11月には、新天皇の即位にともなって30年ぶりに大嘗祭が執り行われる。この機会に、民俗学者としても知られた折口信夫が、昭和の大嘗祭を前にして講演した講話を、わかりやすい現代語に訳したのが本書である。大嘗祭がどのような経緯をたどって成り立ってきたのか、その興味深い経過について考察してある。古式に則って行われる神秘的な皇室行事の一端を知るのに恰好な1冊としてお勧めする。

著者プロフィール

森田 勇造  (モリタ ユウゾウ)  (現代語訳

昭和15年高知県宿毛市生まれ。
昭和39年以来、世界(142カ国)の諸民族の生活文化を踏査し続ける。同時に野外文化教育の研究と啓発、実践に努め、青少年の健全育成活動も続ける。元国立信州高遠少年自然の家所長。元国立大学法人東京学芸大学客員教授、現在、公益社団法人青少年交友協会理事長、野外文化研究所所長、野外文化教育学会顧問、博士(学術)、民族研究家、旅行作家、民族写真家。
<主要著書>
『これが世界の人間だ─何でもやってやろう─』(青春出版社)昭和43年、『未来の国オーストラリア』(講談社)昭和45年、『日本人の源流を求めて』(講談社)昭和48年、『遥かなるキリマンジャロ』(栄光出版社)昭和52年、『世界再発見の旅』(旺文社)昭和52年、『わが友、騎馬民』(学研)昭和53年、『日本人の源流』(冬樹社)昭和55年、『シルクロードに生きる』(学研)昭和57年、『「倭人」の源流を求めて』(講談社)昭和57年、『秘境ナガ高地探検記』(東京新聞社)昭和59年、『チンギス・ハンの末裔たち』(講談社)昭和61年、『アジア大踏査行』(日本文芸社)昭和62年、『天葬への旅』(原書房)平成3年、『ユーラシア二一世紀の旅』(角川書店)平成6年、『アジア稲作文化紀行』(雄山閣)平成13年、『地球を歩きながら考えた』(原書房)平成16年、『野外文化教育としての体験活動─野外文化人のすすめ─』(三和書籍)平成22年、『写真で見るアジアの少数民族』Ⅰ~Ⅴ(三和書籍)平成23年~24年、『逞しく生きよう』(原書房)平成25年、『ガンコ親父の教育論─折れない子どもの育て方─』(三和書籍)平成26年、『ビルマ・インパール前線 帰らざる者への追憶─ベトナムからミャンマー西北部への紀行─』(三和書籍)平成27年、『日本人が気づかない心のDNA-母系的社会の道徳心-』(三和書籍)平成29年、『私がなぜ旅行作家になったか』(幻冬舎)平成30年、『チンドウィン川紀行─インパール作戦の残像─』(三和書籍)平成30年。『大嘗祭の起こりと神社信仰─大嘗祭の悠紀・主基斎田地を訪ねて─』(三和書籍)平成31年

上記内容は本書刊行時のものです。