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大嘗祭の起こりと神社信仰 森田勇造(著) - 三和書籍
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大嘗祭の起こりと神社信仰 大嘗祭の悠紀・主基斎田地を訪ねて

発行:三和書籍
A5判
160ページ
並製
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-86251-377-9
Cコード
C0039
一般 単行本 民族・風習
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年4月25日
書店発売日
登録日
2019年4月15日
最終更新日
2020年4月17日
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紹介

天皇一代一度の行事で、何十年かに一度行われる大嘗祭は、一般的にはあまり知られていないが、天皇制にとって大変重要な儀礼。また、本年秋に行われる大嘗祭を前に、今後の天皇制の在り方を洞察する上にとっても大事なことだと思い、明治以後に行われた斎田地を訪ねた。
明治時代以前の斎田地は、地域は分かっていても具体的な場所がはっきりしていないが、明治、大正、昭和、平成の斎田地は、記念碑が建立されているので、誰が訪れても確認できる。明治、大正、昭和、平成の東西二か所ずつの八か所と年代不詳の備中主基斎田地を訪れ、当時の様子を知る方々に話を伺い、写真も多数掲載している。

目次

はじめに 

1 大嘗祭の悠紀・主基斎田地を訪ねて  
  (1)民主主義社会になった平成大嘗祭  
    ① 激動の昭和を受けて  
    ② 悠紀斎田地五城目町(秋田県)  
    ③ 主基斎田地玖珠町(大分県)  
  (2)大国になった昭和大嘗祭  
    ① 華やかな大正を受けて  
    ② 悠紀斎田地野洲町(滋賀県)  
    ③ 主基斎田地福岡市脇山(福岡県)  
  (3)活気的な大正大嘗祭  
    ① 躍進した明治を受けて  
    ② 悠紀斎田地岡崎市六ツ美(愛知県)  
    ③ 主基斎田地綾川町(香川県)  
  (4)新生日本の明治大嘗祭  
    ① 新生日本の成り立ち  
    ② 悠紀斎田地甲府市石田(山梨県)  
    ③ 主基斎田地安房鴨川(千葉県)  
  (5)年代不詳の備中主基斎田跡(岡山県)  
    ①吉備中央町へ  
    ②歴代の斎田地と回数  
    ③十八回もの備中主基斎田とゆりわ田  

2 大嘗祭の起こりと神社信仰  
  (1)新嘗祭から大嘗祭へ  
    ①弥生時代からの新嘗祭  
    ②大嘗祭の起こりと時代背景  
    ③大嘗祭と伊勢神宮  
    ④権威と権力の二重構造  
  (2)日本統合の戦略的大嘗祭  
    ①食料(米)支配の儀式  
    ②日の出と日没地からの供納米  
    ③神社信仰と氏子の務め  

参考文献  

前書きなど

世界諸国のいかなる理屈や理論よりも、日本で千三百年以上も継続されてきた大嘗祭は、日本国としての民族統合の永遠の戦略でもある。それが人類史的に正しいかどうかの問題ではなく、これまで具体的に継続されてきたことであり、その結果が、世界で最も安定した、平和で豊かな国であるとも言える、今日の日本のあり様である。
戦後の荒廃から立ち上がってきた民主主義国日本の、アイデンティティーでもある天皇制を、維持、継続するに必要であった大嘗祭が、平成天皇に続いて、新天皇によって、二〇一九年十一月十四、十五日に行なわれる。
その大嘗祭が、いつ、どのように起こったのか、そして、何故今日まで継続してきたのか、その儀式に欠かせない新米は何処で、どのように作られていたのかなどを知ることは、敗戦国となったが、アメリカの支配から文化的に立ち上がり、独立した民主主義国である日本が、これからいかように国際化しても、安定、継続する上にとっては、大変重要なことだと思われる。
世界的に大変珍しい稲作文化の一種である大嘗祭と、天皇制をいただく日本の安定、継続との関わりにとって、最も重要な役割を果たしてきた稲、新米が、東西二か所の斎田で栽培されてきた事実を、明治、大正、昭和、平成における四代の斎田地を訪れて立証し、その後のあり様を確認することは、日本の社会史上に必要なことだと思われる。
世界の中で最も歴史が長く、象徴天皇が在位する日本国が、これからも安定、継続する上にとって、これまでの大嘗祭に新米を供納してきた日本人、日本国民の在り方、心意気を少しでも感じでもらえれば、なんらかの参考になるのではないだろうか。

版元から一言

「大嘗祭」とは約1300年前から続いている、天皇即位の際に行われる儀式のことです。
その大嘗祭が、いつ、どのように起こったのか、そして、何故今日まで継続してきたのか、その儀式に欠かせない新米は何処で、どのように作られていたのかなど、歴史を紐解きながら知ることができます。

著者プロフィール

森田勇造  (モリタ ユウゾウ)  (

昭和15年高知県宿毛市生まれ。
昭和39年以来、世界(142カ国)の諸民族の生活文化を踏査し続ける。同時に野外文化教育の研究と啓発、実践に努め、青少年の健全育成活動も続ける。元国立信州高遠少年自然の家所長。元国立大学法人東京学芸大学客員教授、現在、公益社団法人青少年交友協会理事長、野外文化研究所所長、野外文化教育学会顧問、博士(学術)、民族研究家、旅行作家、民族写真家。

上記内容は本書刊行時のものです。