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山元式新頭鍼療法の実践
医師、歯科医師、鍼灸師(医療従事者)のための
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年1月
- 書店発売日
- 2019年1月19日
- 登録日
- 2018年12月12日
- 最終更新日
- 2021年2月2日
紹介
2011年、YNSAの初めての一般向け書籍として発売された「慢性疼痛・脳神経疾患からの回復 YNSA山元式新頭鍼療法入門」から7年が経過し、上腕診断点、Iソマトトープなどその間に新たに発見された診断、治療点を今回追記した。また、今まであまり触れられることのなかった山元先生のYNSAの論文の解説や、要望の多かった難治性疾患の症例報告と実際に使った治療点などを追加した。さらに、痛みについての新しい医学的知見などを加え、前回からはるかに進化した内容となっている。
目次
はじめに
Ⅰ 章 YNSA(山元式新頭鍼療法)の歩み 誕生から世界での普及まで
1 中国式頭皮鍼の歴史とYNSA(山元式新頭鍼療法)の歩み
2 山元式新頭鍼療法YNSAの誕生
3 山元式新頭鍼療法YNSAの普及について
4 世界の山元式新頭鍼療法YNSA
5 その他の国
ドイツ
アメリカ
オーストラリア
エジプト
ハンガリー
イタリア
6 理想とされる針治療
① YNSAのツボは非常に少ない
② ツボの効能も非常にわかりやすい。
③ 診断点とツボが発見しやすい
④ 基本的に誰が行っても同じ治療法
⑤ YNSAの驚異的な治療効果
Ⅱ 章 YNSA技術解説[総論]
Ⅲ 章 YNSA技術解説[診断点]
1 合谷診断
2 上腕診断
⑴ 脊椎3点のポイント
⑵ 脳点のポイント
3 首診断
4 腹部診断
Ⅳ 章 YNSA技術解説[治療点初級編]
1 九基本点(基礎)
2 九基本点(応用)
①基本A点=頭部、頸椎
②基本B点=肩、僧帽筋
③基本C点=肩関節、上肢、指
④基本D点=腰椎、下肢
⑤基本E点=胸椎、肋骨
⑥基本F点=坐骨神経
⑦基本G点=膝
⑧基本H点=下肢、特に膝
⑨基本I点=頭部から下肢まですべて
3 四感覚点
①眼点
②鼻点
③口点
④耳点
4 三脳点
①大脳点
②小脳点
③脳幹点
5 YNSA技術解説[初級編]のまとめ
6 なぜ、YNSAにおいて、脊椎、脳が基礎治療となるのか
7 治療の実際
①ツボの見つけ方
②刺鍼方法
③鍼の種類
④治療回数と期間
⑤鍼以外の刺激について
⑥治療についてのまとめ
⑦注意
Ⅴ 章 YNSA技術解説[治療点中級編]
1 十二内臓点
①十二内臓点とは
②十二内臓点の特徴
③十二内臓点の位置
④十二内臓点の治療適応
内臓点一:腎
内臓点二:膀胱
内臓点三:心包
内臓点四:心
内臓点五:胃
内臓点六:三焦
内臓点七:小腸
内臓点八:脾/膵
内臓点九:肺
内臓点十:肝
内臓点十一:胆嚢
内臓点十二:大腸
2 十二脳神経・十二内臓点
内臓点一:腎=第Ⅰ脳神経(知覚神経)~嗅神経
内臓点二:膀胱=第Ⅱ脳神経(知覚神経)~視神経
内臓点三:心包=第Ⅲ脳神経(運動神経)~動眼神経
内臓点四:心=第Ⅳ脳神経(運動神経)~滑車神経
内臓点六:三焦=第Ⅵ脳神経(運動神経)~外転神経
内臓点五:胃=第Ⅴ脳神経(混合神経)~三叉神経
内臓点七:小腸=第Ⅶ脳神経(混合神経)~顔面神経
内臓点八:脾/膵=第Ⅷ脳神経(知覚神経)~内耳神経(聴神経)
内臓点九:肺=第Ⅸ脳神経(混合神経)~舌咽神経
内臓点十:肝=第Ⅹ脳神経(混合神経)~迷走神経
内臓点十一:胆=第Ⅺ脳神経(運動神経)~副神経
内臓点十二:大腸=第Ⅻ脳神経(運動神経)~舌下神経
Ⅵ 章 YNSA技術解説[治療点上級編]
1 Iソマトトープ
2 そのほかの補足点
①マスターキー
②手足反射区の対応
3 YNSAまとめ
Ⅶ 章 YNSA治療効果
1 YNSAの改善評価
①疼痛に対する基本点(A~E)のみの改善効果
②片麻痺(脳卒中)に対するYNSAの改善効果
③そのほかの疾患
④加藤症例
⑤YNSA加藤治療体験談
⑥山元敏勝先生症例(加藤報告)
Ⅷ 章 YNSAを利用した日常健康法
1 自分の健康は自分で守る
2 YNSAセルフケア
①痛み全般に対して
②感覚器の異常に対して
③内臓器疾患に対して
④全身のセルフケア
Ⅸ 章 痛みについて
1 痛みの原因は骨格にあらず
2 恐怖は痛みを悪化させる
⑴偏桃体
⑵DLPFC(背外側前頭前野)
⑶恐怖回避思考
3 さあ、痛みを吹き飛ばそう
4 神様を味方につける
⑴神様を味方にする方法1~トイレ掃除
⑵神様を味方につける方法Ⅱ~ありがとう
⑶神様を味方につける方法Ⅲ~笑顔
5 少しだけ早く歩く
6 認知行動療法
7 痛みの原因を探ろう
Q1:特異的腰痛の見極めチェックリスト
8 椎間板ヘルニア
9 脊柱管狭窄症
Q2:脳機能の不具合に伴う腰痛の見極めチェックリスト
Q3:脳機能の不具合に伴う腰痛の見極めチェックリスト2
10 あなたの痛みの原因が腰であれ、脳であれ、YNSAはその助けになる
おわりに
前書きなど
ドイツ、アメリカ、ブラジルを始め、世界14カ国で医療として導入されていて日本人医師が半世紀に渡って開発した、中国式ではない独自の鍼治療があるのを皆さんはご存知でしょうか?その治療効果の高さからハーバード大学医学部やドイツのケルン大学でも高く評価され、世界各国で10万人以上の医療従事者が実践していると言われている日本発の素晴らしい鍼治療、それが宮崎県の医師山元敏勝先生が開発された山元式新頭鍼療法YNSA(Yamamoto New Scalp Acupuncture)です。
YNSAのユニークなところは身体のツボに刺すのではなく、中国式の頭皮鍼とも全く違う、山元先生が独自に発見された頭部の反射区に治療点を求めるところです。症状によって対応している治療点が決まっているので、東洋医学の診断や弁証論治などの中医学のトレーニングはあまり必要ありません(もちろん知っておいたほうが応用できるので良いのですが)。そして驚くべきことにYNSAはすべての痛み(肩、首、腰、膝などの整形外科疾患、頭痛、や偏頭痛、)、神経症状(しびれ、めまい、耳鳴り、不眠、更年期症状)、自律神経症状(パニック障害、統合失調症、うつ病)、などの疾患において、今までの鍼治療とは全く異なり、即効性のある治療効果をあげています。YNSAは末梢神経や脊髄神経が原因で起きる痛みだけではなく脳が原因で起きる痛みにも優れた効果を発揮します。
そしてYNSAが従来の鍼治療に比べて特に優れた効果を発揮するのが、従来の鍼灸治療や西洋医学での治療が難しいとされる、脳出血、脳梗塞、脊椎損傷、パーキンソン病など脳神経疾患、片麻痺、半身不随、しびれ、リウマチ、言語障害、めまい、耳鳴りなどの難治性疾患の治療です。半年間リハビリを重ねても全く動かなかった手足が、YNSAの施術を受けた直後にそれまでとは全く違った動きを取り戻すことや、全く感覚の無かった手足の感覚がYNSAをした直後に戻ってくる、しびれの感覚がYNSAの鍼をした直後に改善すると言ったことも稀なことではないのです。
版元から一言
2011年に発売された「慢性疼痛・脳神経疾患からの回復 YNSA山元式新頭鍼療法入門」の続編となる本書。前作から7年が経ち新たに発見された診断、治療点、さらに実際の症例などが追加され大きく進化した。医療従事者向けの新たな解説書となっている。
上記内容は本書刊行時のものです。