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脳科学的人間像
ライフサイクルの中のウェルビーイング
- 出版社在庫情報
- 不明
- 初版年月日
- 2025年6月25日
- 書店発売日
- 2025年6月27日
- 登録日
- 2025年6月6日
- 最終更新日
- 2025年6月10日
紹介
ウェルビーイングを保持し、自己実現をめざす脳の仕組みを
人のライフサイクルとの関連から、わかりやすく解説。
◇恒常性を保とうとするホメオスタシスと、予測し変化するアロスタシス。
二つの生理的原理のせめぎあいが、人間の「良い状態(well-being)」をつくる。
◆母親の胎内から超高齢期まで──各世代ごとのウェルビーイングのあり方と、
それぞれに正負の役割を持つホメオスタシス/アロスタシスの作用を解説。
◇ポジティブなアイデンティティ、承認への欲求、そして自己実現。
全人間および個々人の心の欲求に、脳はどう対処し、その達成をめざすのか。
◆人の幸福に関わる身体・心理・社会の領域に、「自然」を加えた新たな視点を提唱。
目次
1 ホメオスタシスとアロスタシス
2 発達過程の統合と脱統合の絡み合い
3 パーソナリティの発達
4 ライフサイクルの中の課題
5 ライフサイクル初期の負のアロスタシス
6 アイデンティティvs 役割の混乱
7 ドーパミンによる相反的なアロスタシス
8 心理的ストレスの身体化反応
9 実践としてのウェルビーイング
前書きなど
ウェルビーイングというと満たされた状態、幸せになることということでなんとなく理解されているように思われます。しかし、生理学者として、また脳科学者としてこのテーマを考えるとき、人の状態は発達や年齢とともに変化するので、ライフサイクルという時間軸を考慮しないとウェルビーイングを理解することは難しいと思いました。また人の多様性を考えると、個々人の初期状態も異なるわけですし、ウェルビーイングの人生の中の軌跡も当然違ったものになると思われます。そこで、ウェルビーイングのライフサイクルを脳科学的にとらえなおし、「脳科学的人間像」として提示しようと考えました。
(「はじめに」より)
上記内容は本書刊行時のものです。
