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太宰治 滑稽と暴力の居場所  - 青灯社
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太宰治 滑稽と暴力の居場所 (ダザイオサムコッケイトボウリョクノイバショ)

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発行:青灯社
四六判
458ページ
価格 3,200 円+税   3,520 円(税込)
ISBN
978-4-86228-134-0   COPY
ISBN 13
9784862281340   COPY
ISBN 10h
4-86228-134-6   COPY
ISBN 10
4862281346   COPY
出版者記号
86228   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2025年3月18日
最終更新日
2025年5月2日
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紹介

太宰文学の「暴力性」と、隣り合わせの狂気や滑稽さに注目した作品論、長年の集大成!

太宰治にとって「小説を書くこと」と「戦時下を生きること」は相互に活力を与えあう体験だった。
『人間失格』や『斜陽』だけではない。数多くの小品や翻案作品にみる「笑い」と「暴力性」をキーワードにたどる新たな太宰文学像。

目次

第一章 暴力を無効化する笑い
 「畜犬談」 ──ユーモアの陰翳
 「十二月八日」──ナショナリティにまみれる/おくれる笑い

第二章 救いとしての綻び──『新釈諸国噺』の方法
 「大力」──越境者たちの本懐
 「猿塚」──不憫という隠れ家
 「人魚の海」──困難/希望としての「信」
 「破産」──〈内証〉の行方
 「裸川」──〈うがち〉で開かれる/閉じられる物語
 「義理」──反響する〈卑怯〉
 「女賊」──承認のための執着
 「粋人」──決戦下の〈虚栄〉
 「遊興戒」──転位する依存
 「吉野山」──期待はずれの連鎖

第三章 作家/読者の相互依存
 「水仙」 ──〈徳〉の不在証明
 「トカトントン」──贈与としての〈語り〉
 断片の織りなす〈座〉──太宰治・昭和一六年の〔アンケート回答〕四篇

前書きなど

仮に、随想「春」で打ち明けた「戦争」と「生き抜く力」という結びつきを、剝き出しの暴力がのさばる時世と小説を書き続けることとの親和性と読み換えるならば、太宰治の創作に活力を与えたのは、日常の隅々にまで幅を利かせる暴力に誘い起こされ、人間の本質の一面をさらけ出す時代の気分だったといえるのかもしれない。(序章より)

上記内容は本書刊行時のものです。