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「二重言語国家・日本」の歴史
発行:青灯社
四六判
359ページ
上製
定価
2,200円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2005年8月
- 書店発売日
- 2005年8月15日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
紹介
<日本の精神のかたちを読む>
日本語は、大陸の政治の言語=漢語と、日本独特の性愛や自然を表す和語からなる二重言語。漢語の流入とそれに対応する和語の成立、両者の並存、融合、分離の歴史ドラマは「書」に表現されている。書がどのように書かれてきたのか、その表現技術と筆致の心理から、漢字への反発、ひらがな文化の誕生、そして再び漢語的表現への回帰等、時代精神の変遷を解明していく。書字論の鬼才が、無文字の段階から近代に至るまで、「二重言語」の視点で読み解く斬新な日本文化論。
目次
1.言葉と文字~日本史の見方・考え方
2.無文字縄文時代~表現の混沌性
3.秦の始皇帝がつくった弥生時代
4.擬似中国時代~白村江の敗戦と日本の独立
5.文化的中国化と万葉仮名の成立
6.古今和歌集と女手 日本語の成立
7.女手・日本古典時代の完成~日本文化の成立
8.分かち書きの誕生と藤原俊成・定家
9.文官と武官と神祇官~世界史の誕生は何をもたらしたか
10.西洋文明の影響と寛永の三筆と流儀書道~万世一系の書道
11.儒学と国学 唐様と和様
12.漢語・和語・西欧語と近代
上記内容は本書刊行時のものです。