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〈全村避難〉を生きる 菅野哲(著/文) - 言叢社
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〈全村避難〉を生きる (ゼンソンヒナンヲイキル) 生存・生活権を破壊した福島第一原発「過酷」事故 (セイゾンセイカツケンヲハカイシタフクシマダイイチゲンパツカコクジコ)

社会科学
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発行:言叢社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ22mm
重さ 570g
384ページ
定価 2,400円+税
ISBN
978-4-86209-075-1   COPY
ISBN 13
9784862090751   COPY
ISBN 10h
4-86209-075-3   COPY
ISBN 10
4862090753   COPY
出版者記号
86209   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年2月10日
書店発売日
登録日
2020年2月19日
最終更新日
2020年2月19日
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紹介

福島第一原発過酷事故による「全村避難」。人々の生活権を丸ごと破壊する状況のもとで、具体の「いのちの権利」とはなにかを問い、個と家族と《基底村の共同性》に根をおいて、飯舘村民救済申立団の組織者としてたたかった、一人の村民の自伝的著作。また、飯舘村の公務員としての実経験と、公務員としての倫理を詳細に証言した記録でもある。

目次

序 新たな自立の道をめざして
第一編の一 飯舘は何を問いかけるのか
第一編の二 飯舘村民救済申立団の結成と謝罪・賠償要求
第二編の一 家郷の破壊・「飯舘」山中郷
一.存在破壊と生活破壊――「棄民」への告発
二.われわれ、村民が培ってきた暮らしの全てを失った
三―1.「村の歴史」と「わたし」――三度の変革を超えて、直面した危機
三-2.戦後の「村の暮らし」――開拓山村での暮らし①
三-3.戦後の「村の暮らし」――開拓山村での暮らし②
四-1.「村の暮らし」第三の変革期のはじまり
四-2.「村の暮らし」の底上げ
五.創造されてきた村の自然・風土・景観――積みあげられた記憶
六.わが生涯の四つの危機
 七.四番目の危機(六二歳の時)――放射能汚染による全村避難
八.個体の危機を引き起こした者への全面的な対処
第二編の二 飯舘村民救済申立団「申立の趣旨」
九.未曾有の原子力災害は、われわれの何を殺したのか
一〇.人間存在の基本権――存在権・存在倫理と生活権
一一.自治体の「行政権力」と「公務員の基本倫理」
一二.消費社会段階での「生活経済」と「賠償」の位相
第三編の一 聞書・村の変革期に果たした仕事
第三編の二 聞書・全村避難と村の自治
第三編の三 聞書・全村避難と飯舘村民救済申立の現在
巻末資料●申立準備書面3「避難慰謝料・生活破壊慰謝料について」

著者プロフィール

菅野哲  (カンノヒロシ)  (著/文

昭和23(1948)年、戦後開拓入植者の長男として生まれる。福島県立相馬高等学校に入学。昭和42(1967)年3月卒業。高等学校2年を終える春、東京の大学生が運転する自動車に轢かれて、脳出血、意識不明に、奇蹟的に助かった。大学進学を断念、家郷に帰り、農業を継ぐ覚悟を定める。飯舘村役場に奉職。農業委員会に配属。2007年、参事兼産業振興課長。2009年、定年退職(60歳)。家業の農業に復帰。
 2011年、原発事故により福島市に85歳の母と妻の家族3人で避難生活。2014年7月、長谷川健一団長とともに「原発被害糾弾 飯舘村民救済申立団」を立ち上げ、副団長として「申立の趣旨」文案にかかわり、組織化につとめる。福島市荒井地区に自宅を新築、福島市街の仮住居から転居。平成31(2019)年7月、「飯舘村民救済申立団」解散。現在、公益社団法人相馬広域シルバ-人材センタ-理事長。報徳会相馬理事。

上記内容は本書刊行時のものです。